母の教え:バカは死ななきゃ治らない!?
母が一人で、テレビを見ていた時の「つぶやき」です。
「本当に、世の中、馬鹿ばっかりだね。
政治家も、学校の先生も、もっとましな人間はいないのかね?
自分のことばっかり、主張しているけど、相手がどう思うかを考えて、発言できないのかね。
見ているだけで腹が立つわ!
いいかい、お前もこんな人間にはなるんじゃないよ!
人はね、ふた通りの人間しかいないんだ。
ひとつは、自分のことばかり考えている人間さ。
どんなに偉くなっても、どんなに良い学校を出ていても、人前で話をする時に、自分の思いばかり話す人間は、最低の人間だと覚えておきなさい。
もうひとつの人間は、自分のことよりも、相手のことや周りの人たちのことを常に、考えて発言できる人間さ。
私の父さんは、戦争で右足を無くしたのに、家に帰ってきた時は、「申し訳ない。申し訳ない。自分が生きていることが申し訳ない。」と一人で泣いてばかりいたんだよ。
私は娘だから、少しでも父さんの役に立ちたいと思って、父さんのそばにいると、怒られたのさ。
お前は、娘だろう。
だったら、余計なことはするな!
俺の世話は婆さんがやるために、国から傷痍軍人のお金が出ているんだ。
だから、お前がすることは何もない!
婆さんを呼べ!
こんなこともわからん婆さんは、殴ってやる!と言ったのさ。
私はね、良かれと思って毎晩、痛いと泣いている父の足をさすろうとしたのに、それさえ、ダメだと怒るのさ。
私のお母さんは、体も小さいし、病気がちだけど、どんなに熱があっても、じいさんのことは私がやると、布団に寝ていることさえしない母だったよ。
家族でもね、自分のことしか考えられない人間は、いらないのさ。
そういうバカは、死んだほうがマシなんだ。
中途半端に生きていると、民生委員に泣きついて、国からお金をもらうことしか考えてないやつらばっかりさ。
もし、お前がそういう事態になったら、死になさい。
私はそういうお前の死なら、喜んで送り出してやるわ!
バカは、死ななきゃ治らないんだよ。
よく、覚えておきなさい。
小学5年生の時に、母に言われたこの言葉は、私の人生の覚悟をさせてくれました。
ありがとうございます。