母の教え:玄関とトイレだけは毎日掃除しなさい!
小学1年生になると、母は私にこう教えました。
「玄関とトレだけは毎日、掃除しなさい」
私「なぜ?毎日、掃除するの?」
母「表玄関はね、お客様が来る場所だから、いつも綺麗にしてお迎えするものなの。
それと、神様も「表玄関」から入って来るんだよ」
私「本当???神様も表玄関から入って来るの?」
母の言うことを鵜呑みにしたわけではないけれど、確かに同級生の家を訪問した時に、グチャグチャの玄関を見て、自分で靴を並べて入った記憶を思い出しました。
靴を並べながら、「この家の人たちは毎日、忙しくて靴を揃える暇もないのかなあ?」と思って部屋に入ると、いきなり、同級生のお母さんが、同級生の頭を殴っていました。
私がいることに気づいたのは、いいだけ怒って頭を叩いたあとでしたが、おばさんは、「あらいやだ、お友達がいたんだね。いつもこうじゃないんだけど、たまたま今日は、この子が悪いことをしたので怒ったんだよ。あなたのお母さんも怒る時はあるでしょう?」」と薄笑いをしてごまかしました。
おばさんの心の中の読むと、ご主人がいつもお酒を飲んで相手にしてくれないうえに、今日は帰りが遅いと連絡があったあとだったようです。
そうかあ、表玄関の靴のグチャグチャは、「お母さんの心の中」なんだとわかりました。
でも私の母は、家で夫婦喧嘩をしたあとでも、毎朝、玄関の掃除とトレイ掃除だけはやっていました。
大切なことを教えてくれて、ありがとうございます、お母さん。