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母親のPTA会議に出た時の話 1

今の日本の「家庭教育」は、家ごとに大きく違い、お友達同士の子供でも自分の家の価値観で教えると問題になる時代になってしまいました。

戦前までの日本の「家庭教育の基本」は、「独り立ち教育」が日本の統一価値観でしたので、どの大人も他人の家の子供を叱るほど、「日本国の子供」として大事に見守っていました。

第二次敗戦後、政府がマスコミを使って「アメリカ方式」と呼ばれる偽りの「アットホームな家庭やレディーファースト」という嘘のマナーをテレビドラマやアメリカ映画を通して「これが理想の現実」だと思わせた結果、70年間で間違った家庭救育が日本全体に広まってしまいました。

これも全てアメリカ主導の「ジャパン包囲網」と呼ばれる日本人の弱体化計画の一部なのです。

戦後、何がどう変わったのか、みなさんもご存知な事実をいくつか列記してみましょう。

1、日本家屋は畳がある和室が基本でしたが、家の中で最も「尊い部屋」を持っている意味を忘れて、テレビドラマで映るマンションの白い壁と広がりのある空間を理想の部屋として徹底的に洗脳されました。

➡️一戸建てから狭い集合住宅(マンション)にした結果、一人当たりの土地の占有面積は1/3以下に減りました。(資産剥奪計画)

2、世界で最も労働時間が長かった日本は、戦後、「マイホームパパ、アットホームな家庭」のイメージさせて、行政指導を含め労働時間を減らすよう国も指導しました。

➡️時間外収入の大幅な削減・手取り賃金の削減、植民地レベルに労働力を落とす計画

3、「男尊女卑」から「男女平等・レディーファースト」へ。

➡️「男女平等」を訴えながら「雇用機会均等法」の法律を通し、「専業主婦」という素晴らしい女性の地位を奪い、女性を社会に出すことで、家庭崩壊と男子の弱体化に成功しました。

4、お米が主食だったため、「小麦とパン」を輸入させて日本人の体質を変え、食品添加物を大量に国に認めさせて、食料自給率を下げることで病人を増やし、日本人の弱体化を「食」から攻めた結果は成功しました。

➡️

5、戦前の日本は「家長制」でしたので、「男女平等」を法律で改めた結果、女性にも家庭内での発言権が大きくなり、責任も追求される立場になりました。

➡️夫を戦争で亡くした女性たちは、女性一人で子育てをしたからこそ、女性の温かい優しさと、時々、怒る怖いお母さんという二面性が、片親家庭の基本になりました。

夫がいる夫婦の家庭教育と、夫を亡くした一人親の家庭教育はどんどんかけ離れてしまい、学校の中で家庭教育の違いによる子供同士の喧嘩が増えたため、文部省は「新しい家庭教育の基本原則」を掲げ、PTAの役員(お母さんたち)に具体的な指導要領を配りました。

<50年前に配られた学校の文部省通達文書>

●子供を叱るときは、手をあげてはいけない。(体罰禁止)

●男女の兄弟姉妹がいる家庭は、男だけで物事を決めずに、女性の意見も必ず、聞くこと。

●自分の家の家庭教育に疑問や問題がある場合は、すぐに学校の担任、及び教頭先生に知らせて、家庭内の問題を学校と連携して指導方法を改善すること。

●男の子だけの家の場合、「家長」となる男の子が発言しても、次男以降も異論があれば口にして良い雰囲気を両親が作ること。

●女性たちの姉妹だけの家庭は、母親から所作を見習いながら、女性として身につけるべきことを両親から学ぶこと。

●「男女平等、男女同権」を基本とし、一切の問題を男が勝手に決めてはいけないルールを破ると、新しい日本の未来に問題を残すため、「家長」及び、奥様たちは、同じ立場で「子供の教育方針を考える会」を立ち上げること。(PTA会議を利用)

こういう文章を学校から母に持ち帰った時、私の母は怒り出しました。

今まで私たちが学校で教わったことは一切、書いてないうえに、新しくPTAで、どうしていいか話し合いなさいと言われても、お互いに武士の家庭や、商人の家庭、小作農の家庭で教えることは違うことをここには書いていないので、これは問題になるよ。

お前たちは学校で、どういうふうに家庭で過ごしなさいと言われているの?

学校では、この文書を親に渡してから、自分たちでどういう家庭教育が良いのか話し合いなさいと、道徳の時間で1回目の話し合いをしました。

それで、どうなったの?

まず、「天皇皇后お二人のお写真」が黒板の上にあったのに、いつの間にか外されていて、「自由、平等、平和」と書かれた紙が額に入って飾っているけど、一切、先生たちから説明はないので、俺は頭にきて校長先生に言いに行ったけど、「すまん、すまん」としか言わず、俺、とても情けない気持ちになったのさ。

お母さんたちのPTA会議は、どうだったの?

もう、最初から馬鹿な商人たちの奥さんが、これからは自由な社会になるので、元武士だとか、小作農だとかで立場を主張することはやめませんか?と言いやがったのさ。

それは、ダメでしょ。これまで親や先祖たちが守ってきたルールを変えるならば、まず、どういう理由でどうしなさいという説明がないと、母親たちも子供に何て教えていいか、わからないと思うなあ。

 

お前、今度、PTA会議に出るかい?

なぜ、僕が出る必要があるの?

この前の第一回のPTA会議は、お母さんたちが大喧嘩になったので、先生も口を出せず、全員が喧嘩別れになったのさ。

そのあと数名のお母さんたちと話したんだけど、結局、日本が戦争で負けたので、新しい学校教育や家庭教育を浸透させたい政府の気持ちもわかるけど、みんな発言していたのは、「自分の価値観」のぶつかり合いをしているだけなのさ。

だから、何度やっても結果は同じだと思うのさ。

それでね、賢い奥さんがこう言ったのを今、思い出したのさ。

私たち母親が考えるべきことは、「子供たちの未来に必要なこと」を家庭教育で教えるはずです。

だからこそ、子供たちがどうしたいのか意見も聞かないで、勝手に親たちがルールを作っては、子供たちも納得しないと思うんです。

それで、吉岡さんの次男坊にお願いしたいのですが、一度だけで良いので、PTA会議のオブザーバーとして会議にでてもらうように、お母さんから話してもらえませんか?と言われたのさ。

どうする?お前?

いいよ、どうせ、お母さんたちは、自己主張のぶつかり合いになるのはわかっていたけど、母がお願いするなら、僕は出席させてもらいます。

この続きは、明日お話しします。

 

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