1. HOME
  2. ブログ
  3. ◯社長会・特許・ダイエー中内功&パナソニック松下幸之助・労働組合・ゼンセン同盟・民社党・ヤクザ
  4. 【社長会】帝国ホテルの第11代料理長/初代総料理長 村上信夫さんにアドバイスしました!

【社長会】帝国ホテルの第11代料理長/初代総料理長 村上信夫さんにアドバイスしました!

30年前に札幌で行っていた「社長会」に珍しい人がやってきました。

札幌ススキノの細い道の狭い路地を入り、壊れかけた木の階段の踏み板を壊しながら登ってきたので、「初めての人だ」とすぐにわかりました。

・・・・・・

有名な国会議員たちや一部上場企業の社長たちが口を揃えて、「札幌にいる吉岡学さんに会ったほうがいい」と何人にも言われたので悔しいから来ました」と開口一番、話してくれました。

・・・・・

きっと、すごい「こだわりの料理人」だと思って、私の自慢の包丁もこうして持ってきたので、さあ、どうぞ、あなたの自慢の料理を食べさせて下さい。

 

それにしても、こんなに狭くて薄暗い秘密クラブみたいなところで良く高級な料理を出しますね?

 

場所がないなら札幌にある札幌グランドホテルの場所をタダで貸しましょうか?

 

札幌グランドは、帝国ホテルのグループなので、私が言えばすぐに場所を開けますので、どうぞ、お好きなだけお使いください。

・・・・

なんだ、この親父は・・・偉そうに・・・。

まあ、顔はテレビで見たことあるし有名な人だと思うけど、どこの誰だっけなあ???失礼なオッサンだなあ。

・・・・・・

吉岡)すいません、お名刺をいただけますか?

・・・・・

<帝国ホテル第11代料理長/初代総料理長 村上信夫>

 

村上 信夫(むらかみ のぶお、1921年5月27日2005年8月2日)は、日本のフランス料理シェフ。元帝国ホテル顧問。愛称は「ムッシュ村上」。日本でフランス料理を広めた功労者。帝国ホテルの料理長を26年間務め、『きょうの料理』の名物講師として家庭へプロの味を広めた。バイキング方式での食べ放題型料理提供を考案した人物として知られている。

※吉岡学より「38歳」も年上の人で、吉岡学33歳、村上和夫総料理長71歳の出会いでした。

・・・・・

・・・・・

・・・・・

吉岡)はあ・・・、あの天皇とか、外国の要人たちに美味しい料理を作っている人ですね、テレビで見たことはありますが、私は「高級料理」に興味はないし、きっと、「本物の美味しい野菜」なんて知らないと思います。

 

だって、私は北海道のコメと野菜を無農薬で作っていた農家の次男坊だし、子供の頃から畑も米作りも手伝ったので、大体のことは知っています。

 

ところで、あなたのような有名な人がなぜ、わざわざ、私に会いに札幌まで来られたのですか?

 

料理長は、「経営相談」をする立場の人なのですか?

 

ここにいる皆さんは、日本全国の一部上場企業の社長さんたちばかりですし、日銀の三重野泰総裁も同席してくれて、一緒に「日本企業の生き残り」をかけて話し合っている場ですが、誰から聞いたのですか、私の名前を・・・。

 

きっと、帝国ホテルの財務状況は専門家がやっていると思いますし、総料理長でも多分、「売上と利益の責任」を言われる立場だと思いますので、「仕入れの食品減価率の交渉」なら北海道の農家でも市場でも知り合いがいるのですぐにできますが、「東京の築地は最低のものしか売っていません」ので、まさか、東京の帝国ホテルの仕入れ先は「築地」ではないですよね?

・・・・・・

村上総料理長)

あなたの名前を出した人はたくさんいますが、安倍首相、麻生首相、橋本 龍太郎首相、村山 富市首相、羽田 孜首相、細川 護煕首相、宮澤 喜一首相、海部 俊樹首相ですが、それ以外の政治家や経済人も全員が同じこと言うので、頭に来たんです。

・・・・・

ところであなたは何をしている人なのですか?

「料理人」かと思っていましたが、あなたは「食品の仕入れバイヤー」なのですね、やっと、あなたの立場がわかりました。

 

でも実際に、東京の帝国ホテルの仕入れは「全て築地」から送られてきますし、ホテルができた最初から同じなので私が全ての仕入れ先を変える権限まではありません。

・・・・・

北海道の野菜はそんなに美味しいのですか?

私はディナーサービスのトークショーでよく札幌グランドホテルにもきますが、一度も、地元野菜の料理は食べたことはありません。

 

私の仕事は、札幌の全てのホテルの料理長に私の自慢の料理を作って食べさせることですし、食材は全て「東京の築地」から送りますので、一度も北海道の食材で調理したことはありません。

 

あなたが言うように、そんなに北海道の野菜が美味しいなら今日、これからどこかで「北海道の地物野菜」を食べられる場所はありますか?

・・・・・

吉岡)ねえ、ママさん、ススキノに「セイコーマート」あるよね?

あそこで売っている野菜は全て「北海道の無農薬野菜」を「全量買い」で買ってくれているので、農家の皆さんも喜んでいるし、素晴らしい社長で有名なので、「ほうれん草」を数束だけ買ってきてもらえますか?

それと、天然の粗塩はあるかい?

なければ、セイコーマートで買ってきて!

はい、お金!!!お釣りは、お駄賃ね!

・・・・・・

ねえ、村上和夫総料理長、今、私が、奥のキッチンでフライパンを借りて調理するから、全員分のお皿と箸だけ用意しておいて下さい!

他の社長たちもお手伝いをよろしくお願いします。

・・・

他の社長たちも村上和夫総料理長も、真剣にママさんのお手伝いをして皿とお箸を並べていました。

・・・・

吉岡)さあ、行くよ!もう出来たので、熱いから気をつけてね!

・・・・・

・・・・・

さあ、東京の帝国ホテルの最高の村上信夫総料理長、これが北海道の野菜の「ほうれん草」です。

どうぞ、ご賞味下さいませ。

・・・・・・

????

????

????

村上総料理長)吉岡さん、この「ほうれん草」は茹でる時に何か入れたでしょ。

でも、この味はわからないなあ・・・いやあ、まいった「隠し味の勝負」とは・・・。

・・・・

吉岡)じゃあ、裏でもう一束、「ほうれん草」を茹でるので一緒に見てて下さい。

・・・・

何も入れずに、ただ熱湯に入れるだけですが、お湯がブクブク泡を立てると不味くなるので、そっと火加減を調整して穏やかに熱くしてから30秒だけお湯に通してザルに取り、そのまま、「ほうれん草」の端をちょっとだけ食べてみると、味が薄いので、粗塩をお湯にひとつまみ入れて、もう10秒だけお湯に通して、村上信夫総料理長に食べさせました。

・・・・・

村上信夫総料理長が、泣いています・・・。

・・・・・

村上総料理長は、俺が今までやってきたことは何だったんだ・・・」と泣き崩れてしまいました。

・・・・・

大きな体を支えながら、ソファに座らせていろんな話をしました。

・・・・・・・

吉岡)北海道の美味しい野菜をどんな冷凍技術で運んでも、「本当の美味しさ」は維持できません。

北海道の全ての農家の冷凍保存技術も私がアドバイスしてだいぶ改善しましたが、半冷凍やフリーズドライ、チルドでも畑で食べる味とは全く違います。

 

それは、魚を取る漁師の人も同じなので、絶対に、最高に美味しいものは、東京の築地にも、大阪にも京都でも、天皇にも送りません。

 

東京の築地市場に送ると、売る値段は高く売るくせに、常に、「原価を安くしろ!仕入れ値をまけろ!」と言うので、北海道のどこの漁師も、「築地」は大嫌いだからです。

 

今、北海道の野菜や魚の食材が「築地」で手に入る理由は、頑固な親たちとは違う若い二代目が、ネットで取引をして北海道の味がわかる人たちが食べない「余り物」だけを築地市場に送ることを決めたからです。

 

北海道の全ての野菜や果物を牛耳っている札幌市場の責任者や、釧路の漁師の知り合いもたくさんいますので、鮮度を落とさない技術を相当、アドバイスしたので、絶対に、「北海道の美味しいもの」は北海道以外では食べられません。

 

本当に美味しいものを食べたければ、北海道に来て、美味しい空気と、美しい自然と、人懐っこくて優しい北海道人に触れて、心を開いて、「自分は本州からきたので、美味し物を食べたことがないので、ぜひ、地元の人が行くお店に連れて行って下さい」、と言えば、喜んで美味しいお店や料理を教えてくれるはずです。

・・・・・

だって、北海道の人たちは地域別にはいろんな問題を抱えていますが、「北海道が大好き」なことは共通なんです。

北海道の人たちは、全員、「先祖」が本州からきていますが、地元を追われた武士か、商売に失敗して借金を抱えた商人か、武士についてきた「小作」ばかりですし、北海道の西半分は全て「南朝の武士」ですし、北海道の東半分は「北朝の武士」ですが、全ての武士の始まりは「吉岡流 吉岡一門」の最後の「頭領」が私、吉岡学です。

・・・・・・・・

魚を扱う人たちは、代々、親も漁師の人が多いし、漁師は土地に長くいるより、美味しい魚を追って住む場所を変える先住民的な感覚がある人がたくさんいますので、ぜひ、北海道に移住して美味しい物を食べて下さい。

・・・・・

・・・・・

村上信夫総料理長は、この出会いの翌日に、札幌グランドホテルでトークショーがあったので、無料で招待してくれてたっぷりお酒を一緒に飲みました。

 

翌月の東京出張の際には、東京の帝国ホテルの全ての料理を作っている「地下2階」で、私が自分で編み出した「早くて安い調理方法」をいくつも作って食べさせてあげました。

・・・・・

自慢のゴマおはぎ、野菜の美味しい食べ方、ほうれん草の茎を使った調理、大根の葉っぱのお吸い物、人参の皮を痛めて食べるおかず、白いご飯を釜で炊く時のコツ、そして最後は、私が自分の手で作る「天然塩だけのおむすび」です。

あまりに「塩むすび」の美味しさに調理人たちが喜んだので、和洋中華の全ての調理人がやってきて、おかまのご飯を炊き直して「塩おむすび」を食べて、全員が泣いていました。

・・・・・

ガイヤシンフォニーの佐藤初女さんが札幌で講演会をやった時にも私の「塩むすび」を食べてもらいましたが、

「私より美味しいおむすびを作る人に初めて会ったわ。あなたのおむすびには、神様の心が入っているから美味しいのね。すごいわ!チュ!」

私は西暦2000年の解脱後、ボランティアで「ガイヤシンフォニーネットワーク北海道の事務局長」をずっとやっていたし、代表の村松弘康弁護士もマブダチだし、龍村監督も仲良しの関係だったので奥様との家庭問題もサポートしていました。

https://www.facebook.com/gaia.network.hokkaido/

・・・・・

佐藤初女さんが、「おにぎり」ではなく、「おむすび」と呼ぶ理由は、一粒一粒のお米の思いと、作る人の心と食べる人の心をつなぎ合わせるから「おむすびと呼ぶのよ」と教えてくれたので、あなたも自分で真心を込めて「おむすび」を作って大事なご主人やご両親に食べさせてあげて下さい。

・・・・・・・・

村上信夫総料理長は、「吉岡さんならいつでも無料で帝国ホテルの最高のフルコースを提供しますので、電話ください。」と言われて6万円のフルコース10枚の招待券をもらいましたが、全て知り合いの官僚にあげたので、一度も自分で使ったことはありません。

・・・・・

私は「粗食が大好きな貧乏農家の次男坊」なので、そんな高い料理の贅沢をしたいと思ったことは一度もありません。

・・・・・

目の前にもし、山ほどお金があれば、私は北海道を買って、鎖国して、「新しい国作り」を始めます。

 

 

アーカイブ