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【ダイエー】サラリーマン時代のクレーマーのおばちゃんと対話 6

「問題のおばちゃん」の、「嫁になる女性」との対話です。

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実は、私、一昨日、「妊娠」がわかったんです。

 

その検査のために、近所の男の子をお母さんに預けたのですが、こちらのスーパーの若いお母さんが遊んでくれたと、とても喜んでいました。

 

あとで良いので、その「若いお母さん」にご挨拶させて下さい。

 

それとまず、昨日、なぜ、お母さんがあなたに連絡できなかったのかをお話しします。どうか、怒らずに、最後まで聞いて下さい。

アマミカムイ
アマミカムイ

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私、妊娠がわかっても、実はあまり嬉しくなかったのです。

 

若い時に好きな男の子供を妊娠した時に、その男は理由も言わずに「堕ろせ!」と言われて仕方なく子供を堕ろしました。

 

あとでわかったのですが、堕した子供は「女の子」だったそうです。

アマミカムイ
アマミカムイ

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もう二度と妊娠したくないと思って、OL時代に仕事を頑張っていましたが、さすがに男の人たちと一緒に仕事をすると、パワーが違うというか、男同士のつながりが強くで、いくら私が良い企画を出しても、どんどん潰されるので、いてもたってもいられなくて、ススキノで一人でお酒を飲んでいたんです。

 

それまでは好きなお酒の飲まずに、徹夜して企画書を書いたり、上司たちへのプレゼン資料を家に帰って一人で作っていたので、ほとんどお酒を飲んでいないせいか、酔っ払っちゃったんです。

 

そこへ「優しい男」が現れて、またお酒を飲んだので、もう何がなんだかわからないうちに、ホテルのベットにいたんです。

 

目が覚めたら、まっ裸だし、隣で男の人がグウグウ寝てるし、これはやばいと思って、真っ直ぐ家に帰ったのです。

 

なかったことしようと思っていたんですが、翌月の生理が遅れたのでちょっと不安になり、さらにもう1ヶ月遅れたので、妊娠検査薬で調べました。

 

妊娠反応が出たので悩みましたが、知らない男の子供なので、「堕ろすしかない」と思って時間が過ぎてしまいました。

 

三ヶ月目が来た時に、もうダメだと思って産婦人科に行こうと決めた日に、会社に知らない人から電話があり、「自分に合ってくれ!」と言うんです。

 

その理由を聞くと、私が忘れたい「あの日の相手の男」でビックリしました。

 

どうやら私は酔っ払って、会社の名刺を渡したみたいで、それで、電話したそうです。

 

どうして、すぐに電話しなかったのかを聞くと、その時、付き合っていた女性と別れ話が出ていて、自分もムシャクシャしていたのでススキノで一人で飲んでいた時に、私を見つけたそうです。

 

お互いに酔っ払っていたし、吐け口も欲しかったので、つい、エッチしてしまいましたが、自分はそのあと、悩み続けていたことを正直に話しました。

 

すると、彼は彼で、自分が勢いでエッチした女でも失礼だからと、前の女と綺麗に別れて問題がないようにしてから連絡しようと、「時」を待っていたそうです。

 

それが、私が産婦人科へ行こうとしていた日だったんです。

 

だから産婦人科へ行く前に、会うことにして、彼と話し合いました。

 

「もしかすると、妊娠しているかもしれないけど、あなたは私の夫になる気なんて無いと思うから、このまま別れて下さい」と言ったのです。

 

そうしたら、その男が、急に、怒り出したんです。

 

「お前は、俺の子供を妊娠したかもしれないのに、勝手に堕ろすなんて許さん!」と。

 

なんだこの人と思いましたが、目が真剣で、どうやら私を誘ったのは勢いだけじゃなくて、気になったみたいです。

 

だから、前の女性と別れてから、正式に付き合ってくれと頼むタイミングを測っていたのに、勝手に「私が堕ろす」と言ったことが、頭にきたそうです。

 

堕ろすにしても、産むにしても、一緒に考えようと言うので、その日は産婦人科に行きませんでした。

 

また、お酒を一緒に飲んで、ホテルに行ってエッチしました。

 

一眠りしたあと、まあ、付き合っても良いタイプだし、嘘は言わないタイプだけど、「自分の夫」に相応しいのかわからないので「時間が欲しい」って言ったんです。

 

そうしたら、また怒り出して、「お前は、俺の嫁にすると、俺は決めたんだ。だから、子供は産め!

 

ただし、今、母が一人でマンションにいるので、俺は母も大事なので、申し訳ないが、仕事を辞めて、母と一緒に暮らしてくれないか?」と言うんです。

 

それって、もっとマシな場所で行って欲しかったのに、エッチが終わったベットの上の告白ですよ!?

 

信じれますか???

 

まあ、エッチはそこそこだから良いけど、この男を信じるか、「三日、下さい」と言ってから、私、一人でこのあとの自分の人生を考えてみたんです。

 

この男を選ばず、仕事人間で一生を終わる・・・ダメ。

 

この男を選ばず、次のいい男を見つけて結婚する・・・・

 

もう30歳も目の前なので、子供のことを考えると、無理!

 

じゃあ、この男を信じて、結婚して、子供を産む!・・・・

 

じゃあ、この男の子供を産んで、お母さんと一緒に暮らしてみて、結婚するかどうか決める!!!・・・・

 

ピンポン!!!

 

と頭の中で音が聞こえたんです。

 

どちらにしても、今の会社に居続ける意味がないので、翌日、辞表を出して、彼に連絡しました。

 

結婚するかどうかは別にして、「先に子供を産ませて下さい」とお願いしたんです。

 

お母さんとも折り合いもあるし、あなたの収入にもよるので、もしダメなら私は実家に帰って一人で子供を育てると決めていたので、本人にもそう言いました。

 

そうしたら渋々ですが、「良いよ」と言ったんです。

 

男の人っていつも、言葉足らずなので困りますが、その時、私も頭にきたのでこう言いました。

 

どうでも良いのか、私の好きにしていのか、ハッキリ言って下さい!と言うと、「子供を産んで下さい」と言うんです。

 

どうしてか聞くと、自分は「長男」なので、苗字を残すためにも子供は必要なのと、父が死んでから家にいる母がかわいそうなので、一緒に住む予定をしていること、そして、今回の転勤で出世したので、給料も上がることを話してくれました。

 

好きとか嫌いとかはあまりないですが、「良い人」なのはわかりました。だから、「子供は産もう」と決めたんです。

 

そこまで決めたのに、まだ、産婦人科に行ってないので、行く日を決めたのが、あの男の子を預かった日なんです。

 

もう、いつもいくつも問題が重なるので、ひとつずつ問題を解決したいのに、ゆっくり考えられないし、一人で迷っていたので、つい、お母さんに失礼ない態度で接してしまったんです。

 

私、最低の女ですよね?

 

年上の女性にも気を配れないほど、自分が愚かでちっちゃい人間だと、今回のことでよくわかりました。

 

私がお母さんと一緒に住んで2ヶ月ちょっとですが、私、いつも自分中心で物事を考えてしまって、お母さんの思いに添えていなかったことに、やっと気づけたんです。

 

だから、お母さんに産婦人科からすぐに電話して、「ここ最近、お世話になっている人にお礼を伝えて下さい」とお願いしたんです。

 

そうしたら、家に帰ってもいないし、夕食ギリギリになって帰ってきて、これまで主人が死んでからお世話になった人たち全員に、「私、おばあちゃんになるの!」と伝えて回ったそうなんです。

ここでお母さんが、ガバッと顔を上げて・・・。

私を支えてくれた人たち全ての「お店とお名前」は全部、このノート書いてあるから順番に回ったんだけど、最後に、私に名刺をくれた人なんていなかったから、財布の中で大事にしまい過ぎて、この男の人の連絡先がわからなくなったの。

まず、直接、お話ししたかったので、ポケットベルの番号を書いた紙が見当たらなくて・・・だから、ごめんなさいね。今日になっちゃって・・・。

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怒り狂っていた私は、お客さまというより、本当に自分の「母」に文句を言うように、「問題のおばちゃん」に言葉を吐いてしまいました。

それは本当に親身になって、「自分の親だったら辛いだろうな」と思って出た言葉だったので、お母さんは許してくれました。

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この事件のあと、翌日、もう一回、息子さんとお嫁さんとお母さん三人で、開店後に私に会いにきてくれました。

私より年下の息子ですので、「お父さん、おめでとう!」と伝えて、握手して送り出しました。

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数日後、「デパートの労働組合」の活動をしている女性たち3名と、「売り場の最高責任者」と名乗る人たちが、私を訪ねてやってきました。

三越、丸井今井、そごうの順番で、朝から私にお礼を言うために、開店前から1階の店頭に並んでいたそうです。

あとから、私のお店の店長と話したあと・・・、

お前!、今日、来た男の人たちは、本当にすごい人たちなんだぞ!!!

 

自分では「売り場の責任者」と言っているが、あれは嘘で、デパートの「北海道のトップ」の人たちが、お前に会いに、わざわざ会いに来たと教えてくれたぞ!

 

朝、開店前に店頭に出ると、「北海道流通業経営者会議」で会った人たちだったので、挨拶しに行くと、「今日は個人ごとなので、お互いの立場は内緒にしておきましょう。」と、俺が言われたんだ。

 

誰に会いに来たのか聞くと、お前じゃないか!

 

もう、やめてくれよ!!!

 

ああいう人たちが揃ったら、うちの会社も「トップ」が来ないとおかしいだろ!

 

さすがに、「個人ごと」だと言われて、俺も困ったので、すぐ専務に電話して車を飛ばしてもらったけど、お前、随分、簡単に返したそうだな、おい!どうなんだ!!!

アマミカムイ
アマミカムイ

いやあ、ただの「売り場の責任者」にしては、年は食ってるし、風格もある人間だと思ったけど、名刺交換をした時に、すぐに私はお店の名刺ではなく、「労働組合中央執行委員」の名刺を出したので、相手も納得してましたよ。

 

きっと、あのお偉いさんたちも、労働組合から突き上げられることもあると思うので、「どうか、お手柔らかに!」と笑顔で言われ、握手を求められただけなので、そんなに長々、話す必要はないでしょ!

お前なあ、相手は「三越の北海道本部長」、

「丸井今井の北海道東北本部長」、そして、「そごう」はな、偶然、「社長」が巡回に来ていたようで挨拶したいと来たそうだ。

 

だから、お前が追い返したあと、うちの専務が迎えに行って会食してもらったんだぞ!

 

バカもん!!!

 

お前は社員たちには人気だが、まあ、本当に「上司泣かせ」というか、サラリーマン向きではないので、

 

お前、1日も早く独立しろ!!!

 

お前が自分で仕事したら、きっと、お前の性格だもの、嘘は言わないわ、本気で怒るわ、情に弱いわ、女にも弱いわ・・・おもしろそうな人生になりそうだな、おい!(^^)

 

今日は俺と飲みに行こうぜ!

今日は俺が奢るわ!!

 

さっき、専務から電話があってな、初めて労働組合の人間に惚れたと、「そごうの社長」に言われた専務が、嬉しかったみたいで、「金一封」を俺にくれたんだ。

 

だから今日は、「専務のおごり」で二人で飲もうぜ!

アマミカムイ
アマミカムイ

店長、小せえなあ・・・、本当に気が利かない人だなあ・・・。

 

俺をここまで支えてくれたのは、「俺の部下たち」は当然だけど、それぞれの売り場の「おばちゃんたち」が支えてくれたおかげなんだよ!

 

だから、店長!!「専務の金一封」に、自分のお金を足して、限定人数でいいから、俺たち社員からパートさんたちに「お礼」を伝えましょうよ!

 

それでこそ、人の上に立つ人間のすることでしょ!!

 

さあ、店長!お金!お金!!!

 

この日は各課から3名づつ都合がつくパートさんたちを厳選して選び、飲みに連れて行きました。

行きたいけど、家庭の事情で行けなかった重要な各課のパートさんたちには、課長たち三人からお金を出させて、お礼のお土産を持たせて渡しました。

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33歳の時に、私が実際に体験した良い思い出ですが、人生の喜怒哀楽が全部詰まったドラマのような思い出です。

私の体験談を読んで、あなたの生き方を見つめ直すキッカケになってくれれば、うれしく思います。

ここまで、お読みいただき、本当にありがとうございます。

 

 

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