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【ダイエー】ビール会社3社にタダ酒をご馳走頂いた話 4

最初の1杯を含めて、奢ってもらった4杯を飲み干したので、もう結構、酔っ払ってきました。

そこに、「サッポロビールの営業マン」がやってきたので、マズった!と思いました。

お前、俺が言うまで、何も言うなよ!

おい、可愛い、お姉ちゃん!!!ちょっと、おいで!!!

この名刺、見てくれるか?ここに何て書いてある?

えーと、「この人にビールを1杯、奢れですか?」いいんですか?本当に・・・。

おい!営業マン、お前は言葉も表情でも、伝えるのは禁止だ!

さあ、後ろを向け!!

さあ、お姉ちゃん、あなたはこの名刺に書いてあることを、どうするの?

これは、私一人では判断できないので、上司に聞いてみます。

それからお返事してもよろしいでしょうか?

できる!この娘、できるわ!

いいか、この子は、「自分で判断してはいけない」とわかったので、上司の判断を仰ぐと言っただろ?

そこまでは、バカでもできるのさ。

問題は、最後の言葉よ!

自分が上司に聞いてくるので、「それからお返事してよろしいでしょうか?」って、言っただろう?

これな、「二重認証」と言ってな、自分が判断するのが「最初の認証」、そして、上司が判断したことをそのまま言うのではなく、あくまで「お客さま」に対して、自分一人で対応しますという「覚悟がある認証」なので、相当、いい家柄で、お母さんの教育もきちんとできている家だわ。

見てろよ、あの子ならきっと、ビール1杯だけ持ってくることはないと思うぞ!

・・・・・・・・・・・・

女の子、登場!

右手にビールを1杯、左手に、「枝豆」の一皿を持って、「お待たせしました+笑顔」。

ちょっと、聞いていいかい?

この「枝豆」は、誰の指示?上司の指示?

いいえ、私の勝手な判断です。もし、枝豆がお嫌いなら、他のものを持ってくるので、お好きなものを言って下さい。

いや、ありがたいねえ。でも、どうして、こんな知らない私に、「枝豆」を自腹で持ってこようと思ったの?

あのう、恥ずかしい話なので、他の人には言わないで下さいね。

 

私が「上司」と呼んでいる人は、同じ大学生の男の子なんです。でも気が付かないというか、言われたことも、ちゃんとやらずに、サボってばかりなんです。

 

でも、私が自分で判断してはいけないと思ったので、そのバカな大学生に一応、報告したんです。

 

そしたら、「じゃあ、1杯だけビール、持っていけよ!ソイツ、勝手に、自分で他人の名刺にボールペンで書いたかもしれので、1杯だけならいいだろ!

 

もし、それ以上、よこせ!と言ったら、俺、警察に連絡するわ!」

と言うんです。もう、あったまにきました!

 

だから、自分のお父さんみたいな人だと言っても、そのバカ大学生は言うことを聞かないので、自分で枝豆を買ってきたんです。

 

自分のお父さんが、もしいたら、私、そうしてあげたいと思っていたので、このバイトに入ったです。

 

お母さんが、若い時に私を産んで「離婚」したので、私、お父さんの優しさって知らないし、怒られたこともないんです。

 

きっと、こういうアルバイトしていれば、私を「怒ってくれる大人」の人もいると思うので、自分の勉強のためにここに来ています。

 

だから、どうか、この「枝豆」でよければ、食べて下さい。

 

もし、もう一杯、飲みたければ、私自分の分のバイト代から出しますので、どうぞ、お飲み下さい。

 

本当に失礼なことを聞かせてしまい、申し訳ありません。

もう、男たち全員、涙が出て止まりませんでした。

こんなに、「けなげな娘」がいるんだと感心したし、アルバイトたちは、自分が考えたこともない思いやりの凄さに、反省していました。

おい、アルバイトたち、こういう人間もいるんだぞ!

大きな会社でアルバイトして、よけば「社員」になろうなんて、甘い考えは捨てろよ!

こういう素直な娘を「嫁」にできる人間に早くなれよ!

さ、ありがとうね!

あなたの持ってきてくれた一杯は、コイツ(営業マン)に飲ませるから、他の3人の分を、このお金で買ってきて!

ビール、3杯、ご注文いただきました!!!!!!

・・・・・・・・・・・・

あれ?これじゃあ、あなたが飲む分が無いじゃないですか?

 

やっぱり、私、もう一杯を自分のお金で買うので、待ってて下さいね!

営業マン、登場!いやあ、この人のビールは俺が「自腹」で払うから、持ってきてくれよ!頼む!急いでな!

あれ?あなたはこの会社の営業マンで、一番、最初の「アルバイト研修」でご挨拶されていましたよね?

 

ということは、あの名刺は、私を試したのですか?

いやー、それは失礼だと思います!!!

 

私は「ただのアルバイト」ですが、こんな真似をされて、自分が気が利かない人間だと判断するような会社にはいられません!

 

私、このビールを売って、お父さんたちに喜んでもらいたくて、高校生から楽しみにしていたバイトだったんです。

 

でも、申し込みが遅れたので、最後に残った「サッポロビール」しか雇ってくれなかったのです。

 

でも、頭にきたので、もうやめます!!!

 

こんな風に人を試すような会社なら、私、いられません!

 

今から、やめますので、許可を下さい!

 

頭にきたので、もう、バイトはやめて、ビールを飲みます!!!

さあ、早く、やめていいと言って下さい!

サッポロビール営業マン、すっくと立ち上がって、深々と一礼して、この流れの意味を説明しました。

そういうことなんですか・・・私の早とちりだったんですね、申し訳ありませんでした。

 

私、お母さんにもいつも言われるんですが、「物事をきちんと最後まで聞いて、相手が何を求めているのかまで感じなさい」と言われて育ちましたが、私、結構、気が短いの、頭に来るとダメなんです!

 

また、失敗しちゃった〜(^^)

僕、結構、そういう女性が大好きなので、どうか、僕と付き合って下さい!!

は〜ん???お前、何、今、この娘に、「交際」を申し込んだの?

はい、思ったことはすぐ「実行」!

 

余計なことは考えるな!と、あなたに教わったので・・・。

おいおい、俺のせいかよ!!

まあ、気持ちはわかる。この娘は本当に気立てが良いし、キップも良いので、彼女というより、すぐ「嫁」にしたほうがいいタイプだぞ!

そうじゃないと、この娘はすぐに誰かに捕まってしまうから、付き合うかどうかじゃなくて、その先に「結婚を考えている」と、今、言え!さあ、早く、言え!!

じゃあ、言い直します!○○さん、さっきの言葉は撤回して、将来、「結婚」を考えているので、まず、お付き合いさせもらってもいいでしょうか?

あなたは、女性と付き合う時に、そうやって一言一言、誰かにアドバイスをもらえないと付き合えないタイプなんですか?

 

私、そういう優柔不断な男の人は大嫌いです!だから、お断りします。

 

じゃあ、まず、「先輩さん」のビールをお持ちしますね!

 

この人が変な話を持ち出したので、お待たせして、本当にすいませんでした。

いやあ、すごい!本当にあの娘は「実力」があるわ!

この歳上の人間が多いのに、悪びれず、威張らず、自分の意見をきちんと言える人間は、どこの会社に入っても、雇われるわ!

もし、売上一番のアサヒビールのアルバイト試験に行っていたら、ここにはいなかった「逸材」だぞ!

おい!、あの娘の就職が決まっているかを、あとで聞けよ!

そして、もし、就職先が決まっていないなら、お前の上司からあの子に「試験を受けてみないか?」と話を持ちかけてもらえ!

あの子は本当に優秀なので、営業をバックアップする「事務方」に合うし、もし、営業に出たら、お前たちより数段、素晴らしい営業成績をすぐに上げると思うぞ!

今の時期は「青田狩り禁止」の時期だが、どこの会社の人事課も実は、こういう飲み会の席で、いい人間がいないか飲みながら探しているんだぞ!

ほら!あそこの男!それと、あの男!

あれは、流通関係と、コンピューター関係の人事部の人間で、「青田刈り」の真っ最中さ。

奴らとも呑んだので、言っていたが、「有名大学出身」なんて、これからの時代はどうでもいいって言っていたぞ!

「人間」として周りの人に気遣いできる人間は、社内でも、お客さん相手でも同じにできるので、高校卒でもすぐ採用すると言っていたさ。

もうな、大学に行かせている暇がないほど、時代は、「良い人材」を探しているが、お前たち世代は、人口が少ないので、良い人を探すのは大変だと言っていたぞ!

だから、毎日、人事関係の奴らも飲みに行って、実は、スナックやアルバイトで優秀な奴を「青田狩り」してるんだとさ。

そういう場所で見つけた人間の給料を、別に払えるのが、急成長しているコンピュータ業界だけなのさ。

奴らには、「賃金理論」なんて、ないからな!

客が望むプログラムをさっと打ち込めて、それを売ればすぐ利益なので、会社は利益を配分するだけだから、儲かって仕方がないと言っていたのさ。

多分、あの子なら時給2000円以上は出すだろうな!

お前の会社で採用しないなら、俺、あの人事関係者に教えて、「青田狩り」してもらうぞ!

さ、早く、お前の課長を呼び出せ!

俺が話してやる!!!

つづく

 

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