【ダイエー】37歳で会社を辞める時の実話
広い大地の「北海道」で育った人間が、サラリーマンの最後は東京浜松町の本社ビルに通う為に、毎日、朝6時に起きて6時半の電車に乗り、千葉県のユーカリが丘の自宅に戻るのは、毎日、12時すぎの生活を繰り返していたので、最後は、心が壊れてしまいました。
休みもいつ取れるかわからないし、その休みも週休二日からたった1日に減ったうえ、バカな上司のご機嫌を取る同僚たちに、飽き飽きしていたからです。
そんな時、知り合いの取締役たちから「飲みに行こう!」と何度もお誘いがありましたが、あまりに仕事が忙しくて、いつも断っていました。
二、三人の取締役たちが顔を揃えて、「よ、し、お、か!飲みに行こうよ!」と誘うので、思いっきり頭に来たので、こう言いました!
僕は、あなたたちみたいに暇じゃないんですよ!!!
仕事の邪魔ばっかりししないで下さい!
もう、自分勝手な人たちばかりなんだから!!!!
あなたたちが余計な「指示」や「命令」をするから、こうやって現場の人間の時間が無くなるんですから、あなたたちは「余計な報告書」とか、「指示」を出さずに、大人しく飲みにでも行ってて下さい!!
じゃあ、さようなら!!!
気まずい顔をして飲みに行く取締役の後ろ姿をみていると、数名の同僚たちにこう聞かれました。
おい!吉岡!
あの人たちは、この会社の取締役じゃあないのか?
なんで、お前はああいう人たちと知り合いなのよ??
お前、何か他で仕事でもしてるのか?
そういう奴なら、俺たちは誰もお前と付き合えないからな!
そんな偉い取締役たちと、俺が知り合いなわけないじゃないですか!!!
きっと、どこかの飲み屋で知り合った人たちで、僕は覚えていないので、知りません!!!
さ!仕事して早く終わらせましょう!
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「商品本部」に来てからそんな日々が続いていると、ゴールデウイークにやっとまとめて休みが取れたので、北海道の実家に戻って山や田畑を見ていると、涙が溢れて止まりませんでした。
俺はやっぱり、北海道が大好きだし、「北海道に拠点」を戻さないと自分が壊れてしまうと思った瞬間、退職を決めました。
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しかし、問題は、あまりに多くの社内のお偉いさんたちと「太い信頼関係」があったので、どうやってうまく退職するかを画策しました。
もし、私が辞めるとわかれば、絶対に、あらゆる手を回してお偉いさんたちが、私を辞めさせないようにすることはわかっていたからです。
まず、「部下の退職願を欲しい」と人事課に言って書類をもらい、どのタイミングで書類を処理するかを柱の影から見ていると、ベテラン女性の休憩交代の時に、若い女性が椅子に座ったので、ダッシュして「退職届」を提出しました。
君の後ろにあるパソコンは、上の人事本部と繋がっているのかな?
はい、後ろのパソコンは上の階の「人事本部」に直結していますし、私は上の階のオペレーターですので、全ての資料を打ち込めます。
じゃあ、この書類を「緊急」で処理して、すぐに退職できるよう処理して下さい。
年金の問題で、今週中に処理しないと間に合わないので、すぐにお願いします!
わかりました、そういうケースもよくあるので、すぐに処理します。
ところでこの書類は、いつものように人事本部長のデスクに置いておけばいいですか?
いや、それだと人事本部長がいつ戻られるかわからないので、書類を処理するプロに言って、すぐに処理してもらって下さい。
わかりました、私がその担当ですので、責任を持って全て私がすぐに処理します!
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これでやっと正式に人事課に「退職届」が受理した形になったけど、取締役の誰かがこの書類を見つけないことを祈るばかりでした。
「1ヶ月前の辞表の提出」が義務付けられていた会社なので、毎日、じっと、待ちながら、退職日の前日に、大嫌いな上司にメモで「長期有給休暇の申請書」を出しました。
なんだ?この1ヶ月間の有給休暇は?
お前、この会社を辞めるのか?
どこか、いい会社に入るなら、俺にも教えてくれよ!
はっきり言って、私はあなたという人間が大嫌いなので、どんなに素晴らしい会社でも、あなたにだけは教えません!
これまで、本当にありがとうございます。(一礼)
明日から有休休暇の消化に入りますので、あとのことはよろしくお願いします。
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転勤で東京に来る時は、全ての経費が「会社もち」でしたが、自己都合で辞める時は、「自腹」なので、結構、大変でした。
車の陸送代や、札幌までの引越し代など、もろもろ、60万円ほどが消えて行きました。
もうすぐ引越しだと思って荷物を片付けていると、知り合いの「筆頭取締役」の彼から携帯に電話がありました。
おい!吉岡!
なんで勝手に辞めるんだよ!!
俺に、一言、相談してくれてもいいだろう!
本当にすいません、筆頭取締役!
俺、もう無理なんです。
「東京の生活は辛い」と聞いていましたが、心も体もボロボロなので、もう、仕事を続ける気力がありません。
お前よう、俺とお前の仲じゃないか!
中○社長も、お前のことを買っているのは、知っているだろう!
今回の商品部への転勤後、1年以内に「営業統括本部」への転勤も決まっていたし、エリート集団と一緒に仕事をするのは嫌だろうからと、「特別室」を用意して、「社長の側近待遇」で取締役の部屋を改装して準備していたのに、なんで、一言、言ってくれなかったんだよ!
俺が悪いのか?・・・俺、情けないわ・・・・。
本当に、すいません。
この会社にお世話になって、たくさん勉強させてもらいましたし、そのおかげで次の仕事に取り組む勇気も出たので、本当に、私はダ○エーが大好きだったと、社長にもお伝え下さい。
最後の最後まで、ご面倒をかける男ですが、私は影からダ○エーの将来を期待しています。
優秀な「エリート集団」もいるし、素晴らしい取締役の皆さんもいるので、きっと、大丈夫ですよ!
お前、この後に及んで、イヤミなんて言うなよ!
俺たち取締役は、どうせ、しがない「雇われ取締役」だが、お前は「全く違う人間だ」と社長が言っていたんだぞ!
自分の側近で数年間、修行をさせたあと、「関連会社の社長」にすることも決まっていたから、よく、どこの会社がいいかを聞かれたくらいなんだぞ!
それなのに、挨拶もないし、断りもなく勝手に辞めるなんて、お前らしくないだろう!
もう一回、本社に顔を出して、俺と話をさせてくれよ!
筆頭取締役、本当にこれが最後だと思うので、ハッキリ言わせてもらいます。
この会社は、あと5年くらいで、必ず、倒産します。
なぜかというと、この前、「マルサの課長」と話した時、「もう、ダ○エーはダメだ」と言い切ったからです。
彼らがそう言う時は、「強制査察」が入る時だと教えてもらったので、「やめるなら早いほうがいいぞ!」と言われていました。
彼は、「アラモアナショッピングセンター」で消した300億円の借金のことは、「うまい!」と誉めてくれましたが、そのあと、たった数年で、一気に赤字を増やしたのは、社長の長男の「バカ息子」が勝手にお店を改装したり、新規のお店をどんどん出したせいだとわかっているのに、
どうして、誰も彼を止めなかったのですか!!!
俺は、社長に進言したはずですよね!
頼むから、息子をすぐに社長にせずに、関連会社で経験を積ませてから社長にしてくれと言ったのに、社長は私の提案を無視して、勝手に「会長」になって、息子を社長にしたじゃないですか!
あれじゃあ、誰も部下たちはついてこないのは、当然ですよ!!
私は会社に戻るつもりもないし、取締役員の皆様に挨拶する気もないので、よろしくお伝え下さい。
最後に、中内社長には、本当にお世話になりました、とお伝え下さい。
私にとっては、戦争で片足を失った祖父とダブルくらい社長が大好きでしたが、もうろくされたのなら、社長業も会長業も降りたほうがいいとお伝え下さい。
14年間、本当にお世話になりました!ガチャ!
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一生、勤める覚悟で入社した会社を辞めるのは自分でも心苦しかったですが、本当に、経営数字の「裏の実態」を全て知っている自分にとって、「これ以上できることがない」と判断した結果、会社を辞めました。
個人的には、中内社長は尊敬していますし、仲良しの取締役の皆さんも、本当に大好きでしたが、会社と一緒に「共倒れ」する人生も嫌だし、もし、社長命令で何処かの優良企業に自分だけ入社するのも、私の性格上、無理だからこそ、自分で「サラリーマン人生」に幕を引きました。
私が会社を辞めたことは、あとで、北海道の元部下やお世話になった人たちに知れ渡り、毎日、誰かが電話してくる日々が続きましたので、
「できれば1日も早く会社を辞めなさい。この会社は、必ず、つぶれるから。」と伝えても、誰もが「そんなことは起きはずはない!」と言う人ばかりでした。
時代の先を見て、全ての裏も表の情報もかき集めても、「会社の将来性がない」とわかって教えているのに、人は、「自分視点でしか物事を考えない」と、つくづく、この時、わかりました。
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当時の私は、常に、あらゆる人脈から情報を入手していましたし、そのほとんどが現場でトップの人や、大きな会社を経営している人たちばかりだし、行政も、政治家も、ヤクザも、警察も、官僚も、財閥も、銀行の頭取たちからも、「全ての裏付け」をとってアドバイスしていることをわからない人が多くて、とても残念です。
こんな一人の30代の若者の言葉を信じれないのもわかりますが、「時代の流れと結果」を見れば、全て私が予測した通りの結果になっていることは、誰もがわかっているはずです。
私が会社を辞めたあと、社長が会社に全く来なくなり、行きつけの銀座のママの店に入り浸りだったことも組合幹部から聞きましたが、「もう、自分にできることはない」と思い、聞き流しました。
もし、「人情」で社長に会いに行けば、きっと、「あるポジション」を与えてくれたと思いますが、自分の時間と人生を賭けて戦い続けたサラリーマン人生に、悔いはありません。
経営者のご苦労も、取締役のご苦労も、とてもよくわかるからこそ、男が大事な仕事をしている横には、必ず、「良妻賢母の妻」がいることは、優秀な人たちは誰もが知っています。
この意味がわからない人は、どうぞ、「今まで通りの人生」を生きて下さい。
これから日本は、「本当に危険な状態」に入りますし、その対策を本気でやらないと間に合わなくなるので、こうして私が過去にやってきた実績を初めて皆さんに公開している意味に、どうぞ、気づいて下さい。
これから私は「大きな仕事」に取り組みながら、日本を救い、世界に対抗できる強い組織の国に作り変えるつもりです!
だからこそ、新しい時代を創る心と覚悟がある人たちは、どうぞ、「地球創生の仲間」になって一緒に行動して下さい。一度きりの人生を悔いなく生きるための仲間たちです。
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