女性が集まると、男たちは立ち上がる!
今日は珍しく朝から心がワクワクしています。
その理由は午後から苫小牧で行われる収穫祭に、地域の男性たちが集う会(維舞起・いぶき)主催の楽しい催し物があるからです。
この男性たちの会が生まれたきっかけも、素敵な女性たちの会(響き∞ひびき)が地域活動を活発に始めたおかげでした。
高度成長期に経済・収入の向上を目指して豊かさを手に入れた反面、収入や会社の都合で生まれ育った土地を離れて生活をする人が増えた結果、学校・職場・サークルなどのつながりが無くなると新しい出会いも減り、心のつながりや年代を超えた人のつながりがない地域社会になってしまいました。
私自身も18歳で家を出てから学生・就職、そして職場の転勤と8回の引越しを経験しました。そのメリットはたくさんの土地に住む経験でしたが、会社を辞めた理由も「自分が住む土地くらい自分で選びたい」という心の叫びに素直に行動したまでです。
東京本社に転勤になり順調な出世コースに乗った反面、生活している土地になじめないままこの生活を続けるのかと迷っていた時期、千歳空港の上空から見た北海道の景色は見えない先まで広がる原野と木々にまだ葉のつかない五月初旬の風景でした。
その淋しげな風景すら溢れる喜びに涙している自分を知り、本当に自分はこの北海道が好きなんだとわかったことが会社を辞めた理由です。
生きることくらい何とかなるさ、お金を稼ぐだけなら努力さえすれば何でもできる!そう確信できたのも、子供の頃から秋の稲穂の収穫が終わると家族の為に毎年出稼ぎに出る父の後ろ姿と、着物の仕立てで生活を支えてくれた母の姿を見ていたからです。
何の為に生きるのか、どこで生きるのか、それを選ぶ権利は自分にあるはずだと言い聞かせながら北海道へ戻ってきてもう12年になります。
よく考えてみると北海道を離れた期間は学生生活を含めて7年も無かったのですが、自分の魂が選んで生まれてきた北海道の大地を愛する心に気づいたことで、今、周りにいる素敵な仲間たちにも出会うことができたのでしょう。
本当に心から自分の住む土地を愛する仲間たちが集うと、自分の家族ではない道を歩く他人の子供や老人のことさえ気になります。
いつか自分もそうなるのは当然ですが、その人たちにいつまでも笑顔でいて欲しいとみんなが願う心が育ってくるからです。
この仲間は、誰も人を非難しません。誰かが見せるマイナスな面は、自分が学ぶべき面を見せてくれている先生だと知っているからです。
年長者が若者から今の時代を学び、若者が年長者から経験したたくさんの知恵を学んでいます。
自分一人でできないことはやりたい仲間が支えて夢を実現させています。誰かの夢も自分の夢も、お互いに支えあわないと叶わないことを知っているからです。
一歩一歩、毎回、自分たちの手作りで創る新しい地域の人のつながり、それが、男たちの知恵を尊ぶ「維舞起の会」であり、女性たちの素晴らしい知恵から学ぶ「響き∞ひびきの会」なのです。
今日は素晴らしい人たちに混じって私も少しだけお話してきます。また新しい人の出会いが楽しみです。
私の夢は、日本中のあちこちにこういう素敵な地域のつながりを作る人たちに出会うことです。
行政も政治も、お金持ちも貧乏も関係ありません。
人に素直に、自分に素直に生きることを宣言することから始まります。
あなたもどうぞ、自分の周りにいる人たちと何かを始めてみてください。
生きる恩返し、親や出会った全ての人からいただいたことの恩返しこそ、次の世代へ繋がっていく知恵なのだと果てしない夢を膨らませています。