【富士山神事】第十回 伊豆半島 大瀬神社
昨日の神事から同行している静岡出身の女性も含めて17名が伊豆半島の大瀬崎へレンタルした大型バスで向かいました。
静岡生まれの女性は、6月末に沖縄の伊良部島で行われた龍宮神祭で初めて神事を体験した方ですが、今回の富士山神事の目的に賛同してくれて土地神の代表として参加しています。
神事を行う土地に生まれた方が参加することで、ご先祖たちが大切にしてきた思いと土地神の通し役をしてくれるので、私にとってもありがたい存在でした。
まず、今回の富士山神事で祈った八方祈りの地図をご覧下さい。
青い印の場所が、まる二日間かけて祈った八方祈りの場所です。
17日は右回りで、20日は左周りで静岡県から山梨県へ入り、また、静岡県に戻る祈りを行いました。
全ての行程が神計らいの連続で素晴らしい祈りを体験できたと参加者の皆さんも口を揃えて言って下さいましたが、ひとつだけ気になっていた19日の頂上祈りの天候について大神様に聞いてみました。
すると・・・・・
これが新しい地球と日本の今の現状だ!
濃い霧に包まれて視界不良で、さらに強風が吹き、人が飛ばされるくらいに荒れているのが、今の地球の現状だと教えてくれたのです。
私はこの言葉を聞いた時、早く大切なことに気づく人間が増えて、一人一人が変わらなければ、大変な事が起きると感じました。
地球の残された時間が少ない!
人類滅亡説など、多くの啓示を神から受けている人が世界中にたくさんいますが、否定的な啓示で不安心理を動かす事は好ましいと思えませんが、事実は受け止めなければなりません。
世界中で語られている啓示が正しいかどうかが問題なのではなく、実は、一人一人の心の中で、本当はどう思っているのかが、世の中を動かしている事に気づいて欲しいのです。
皆さんが不安を感じていると、不安が現実化します。
それが人間に与えられた最大の能力だからです。
だから、目の前にどんなことが起きても、未来に対して、自分が変えるという勇気の行動を示すことで、不安な現実を安心な未来へ変える力が生まれるのです。
未来を変える行動をしたい人は、どうぞ、同じ地域の仲間に合って話し合い、自分たちのできることから行動を始めて下さい。
地球創生の活動も今後は、全国のそういう方たちを支援していきます。
そんな話しをしている間にバスは、静岡県沼津市の大瀬崎海岸に着きました。
ここは「西伊豆」と呼ばれている伊豆半島の西の手前の場所ですが、実は、今回の関東チーム7名の誰も行った事がない場所だと知り、驚きました。
全員で海岸線を歩きながら大瀬神社へ向かいます。
海側に見える小島の形がとても不思議です。
隆起した時代も違いますし、神の意思が島ごとに違うことも見てわかります。
なぜこういう場所を神は作られたのか、その理由が少しづつわかってきました。
途中に見える太くしっかりした樹を見ていると、沖縄の伊良部島にある樹の精霊が集まるガジュマルの樹を思い出します。
ここの樹の精霊が集まっている太い樹を見つけました。
手前にある二本の樹に守られながら、その樹は存在しています。
この樹は「ビャクシン」という樹で、とても貴重な樹であることを説明する看板があります。
門番役の二本の樹に挨拶してから奥の太い樹と話をすると、神は上にある二股の間にいると教えてくれました。
そして、この樹の役目は「時を守る役」だということです。
たぶん樹齢400年前後だと思いますが、人間の移り変わりを見ながら、この土地の時と時空の時の繋がりを守る役目をしているのでしょう。
私たちよりずっと長生きをして、天へ伝える大切な神役目を持っている樹に心から感謝しました。
大瀬神社が、見えてきました。
引手力命(ひきてちからのみこと)の意味は、神が島を引いて作ったと言われている神話ですが、四国にも同じような話が残っています。
鳥居をくぐってすぐに発見したものに、驚きました。
これは「天狗のせんす」を表したものですが、昨日の祈りをした山宮浅間神社でもこの絵の紋を見たので、ずっと不思議に思っていたからです。
修験道の象徴は、天狗です。
修験者たちがなぜ霊力を欲しがったのか、その本当の理由は、この天狗の力を授かりたかったからなのです。
そしてここは、その天狗を祀るとても重要な場所だとわかりました。
天狗は架空の存在だと思われていますが、中国の道教の最高到達者である仙人と同じように、神が人間の姿を借りて存在した実在の人間なのです。
天狗も仙人も同じ目的で地球に降りていましたが、自らの意志で姿を見せたり、消したりできることは、意識が高い人なら当然のことだとご存じのはずです。
人間の意識は高次元になればなるほど、神と繋がり、最後には、神と同じ能力が備わることがあります。
神がそういう人間を選んだと言ったほうが、理解しやすいでしょうか?
しかし、いつの時代にもその能力を利用したい人間が多い為に、たいていは人里離れた所に住み、姿を見せません。
時の権力者たちが、その力を欲しがったのは、当然なことでしょう。
知られていない日本にいた天狗の本当の役目は、神とあがめられた当時の象徴的人間の神力を守ったり、自然界全てのバランスを守る役目として、実は、人間と接していました。
ですから、日本各地にいる修験者たちが、当時の人間の戦いの味方をしたり、闘ったりしたことも事実です。
天狗信仰が衰えたあとに、その役目を引き継いだのが「忍者」で、目的は同じです。
一般の人には架空の存在と思わせておいて、時の権力を握る人たちだけが知る神の力を持っていたのが、「天狗」なのです。
これで、本殿に上がる心構えができました。
急な石段を一歩一歩登りながら、本殿が見えると、その真中に掘られている天狗に目が釘付けです。
今回の富士山神事のご報告とこの土地を古くから守って下さっていたことに、感謝の言葉を添えました。
すると最後に、神様がこうおっしゃいます。
伊豆を宜しく頼む!
これはこの土地生まれの人に言っているのかなと思うと・・・
お前にだ!
えっ、私にですか????・・・・
そう言われてもこの意味が、理解できません。
富士山神事をしたという理由だけではない事はわかっていますが、何をどうするのか全く見当が付きません。
これはこれからの私の大事な神役目なのだと思い、心から感謝をして引き受けました。
神に頼みごとをされた場合、一切、断る事はできません。
もし断った場合、その役目をしなければならなくなるほど、追い込まれる出来事が起きるのをよく知っているからです。
大きな神役目を持つ神の力は、自分の為には使えないようになっています。
その守護力が大きければ大きいほど、そうなのです。
守護力も、ご先祖のように自分を守る存在ならば、多少の言い訳やわがままを言えますが、大きな神の場合は、一切、口答えはできません。
では、人間が神に使われているだけじゃないかという人もいるかもしれませんが、実は、全ての人が神に使われていると言ってもいいほど、私たち人間は霊的な動物なのです。
その霊的とも言える神の繋がりの力を信じない人たちが増えたおかげて、現代のように混乱した精神の人たちが増えているのです。
神は本来、「人間の我欲」の為に存在しているのではありません。
我を捨てて、大きな志を持った人はわかると思いますが、我の欲求の結果は、永遠に満ち足りることの無い不安を産み出し続けます。
蛇足ですが、人間が人間の為に行う行為も、実は、大きな神にとっては「我欲」と思われています。
人間の為にすること自体が、自らの為、つまり、我欲の為になるからです。
「真理」の理解で難しいのが、この部分でしょう。
我を捨てて生きる事が人間の目的だとしたなら、なぜ、人間に我欲を与えたのか?
その理由に気づく事もまた、大切な目覚めの学びですので、どうぞご自分で学んで下さい。
反対に、神の欲求とは、自分を愛するがごとく人々を愛し、自らと違う全ての人の行いを認め、常に大きな愛と調和を産み出すよう、今よりもさらに幸せになる為の知恵を授けてくれます。
皆さん一人一人の魂の中にも、我欲と神が存在していることをどうぞお忘れなく!
大瀬神社の境内の中には「大瀬神池」があったり、神様のビャクシンの樹が祀られている場所もあります。
ひとつひとつの樹が、全て神の意識を持ち、一本一本、その役目が違う事も感じる方にはわかるはずです。
ここ伊豆半島は、神が造られた大切な場所であることと、大切な物を守っている場所である事は今回ではっきりわかりました。
伊豆の神役目を正しく理解し、関東の仲間たちと力を合わせて、新しい日本の守りをしていくことを決意する日になりました。