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【伊豆神事】 2 石廊崎・黄金崎

役の行者にご挨拶してから、岬にある石廊崎(いろうざき)神社へ向かう坂を登りました。山の上から下を見ると、漁をする船が停泊している湾は海の荒波を避けるような場所に引き込んだ形になっているので、戦いがあった時には守りやすい場所だったことがわかります。

リアス式の海岸線が遠くに見える坂道は、温かい気候のせいか、植物の形や雰囲気が沖縄のやさしさを思い出させてくれる場所です。

岬の先には絶壁の岩の壁に、宙に浮くように建てられた石廊崎神社がありますが、この神社ができた話も興味深いものがあります。荒波で転覆しそうなとき、船の御柱を捧げるので船を救って欲しいと海の神に頼むと、神はその願いを叶えて波を沈めてくれたと書いてあります。

今も、石廊崎神社の足元には大きな船の御柱が建物を支えています。この石廊崎のご神体は、先端の岩ですが、なぜか「縁結び」の神様と書かれていて驚きました。どこからそういう話になったのかはわかりませんが、とても残念です。人間の欲の表れが、神の名を変えた証でしょう。

ご神体から南へ向かって、宇宙神の神々の力を借りる祈りを捧げました。ここから伊豆七島も望めますが、神様が海を焼いて島にした神話は、船でやってきた渡来人が渡ってきた神の道を示してくれています。

自然界の神は、常に、岩や山の形となってその姿を見せてくれますが、ここ伊豆の南を守る大きな門番は、サルのような顔となってその姿を見せてくれました。今後ともしっかり働きができるよう、神守りの願いを繋ぎました。

南の祈りが終わると、急いで、西の祈り場所の黄金崎へ向かいました。夕暮れが近づいてきたので、今日は、とても美しい夕陽が見られるからです。東西南北のすべての方角を守っている最大の神様が、西の神様だということは、沖縄の祈りで神様が教えてくれましたから、西の祈りはとても大切な意味があります。

黄金崎に着く前に、美しい夕陽が空と海を赤く染めました。その色は、今日の祈りを喜んでくれているようです。

黄金崎を守っていた門番は、馬の顔を見せてくれました。崖の先端に立ち、大切な西の祈りを全員で行いました。

夕暮れの美しさも、自然界の神の御姿です。その姿を見せて伝えながら感じたメッセージは、私たち人間のこれからを問われていると感じました。

水平線が赤く焼けた頃、西の神様は一気にその光を包み込み、闇の姿も見せてくれました。日の出から陽の世界を守る神々の働きと、闇夜から陰の世界を守る神々がいることを私たちに見せてくれたのです。

小さな祠になっている黄金崎神社の石が、神の御姿であるピンクオーブとなって、その姿を見せてくれました。

闇と光が一対になって働く神の世界を私たちは体で感じながら、その全ての神の意志を持って、明日、天城山を登ります。すべての人間が、神の意志を受け継ぐ担い手となるために。

つづく

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