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もし、あなたに守りたいものがあるのなら…

さて、今日は「尊厳」について少しお話ししましょう。
 

「尊厳」と言う言葉を聞いて、まず思い浮かぶのは「プライド」だと思いますが、プライドにも社会性があるものと、個人的なものの二種類があると思います。
 
社会性のある尊厳」とは、お互いに守りたいものが明確な場合を表しますので、家族内やコミュニティ内、仲間うちや会社の内、地域内や日本国内など、それぞれ個人のプライドや価値観を超えて「一緒に守りたいものが明確な場合」に意識する共通項目のことです。
 
反対に、「社会性の無い尊厳」とは、個人的なこだわりや、自分が大切にして欲しいことなど、周りの人の問題ではなく、「自分が大切だと思っている価値観」を表します。
 
最近は、社会性のあるテーマを一緒に話していたのに、いつのまにか、個人の尊厳を主張している人をよくみかけますよね~(^^)
 
なぜ、そういう人が増えたのかというと、日本人は子供の頃から「個人意識よりも地域社会の尊厳を大切にする教育」を親から受けていましたが、学校教育で「倫理や道徳」の時間が無くなったことが原因でしょうね。
 
特に、40代以下の方たちは、そういう経験を子供の頃からしていません。
 
弥生時代から始まったこの「村社会意識」には、「暗黙のルール」のようなものがあり、「個人や家族を守りたいのならば、全体を考えて自分の立ち位置を考えなさい」という教えがあります。
 
しかし、時に、「村社会意識」は、とても理不尽な要求を個人へ付きつける場合もあります。
 
戦争を始めた時もそうですが、村の行事を取り行う時や全体が決めた事にはある程度、強制的な部分が必要だからです。
 
40歳以下の方たちには理解できない感覚かもしれませんが、私たちの親たちはそうやってこの日本という国を守ってきたのです。
 
※最近、こういう事がわから無い為に、「街灯料」や「町内会費」を払わない人たちが増えて地域の問題にもなっています。
 
時代が変わり、自由主義や個人主義の主張が許され、無責任な発言をする人たちも増えましたが、先人を敬う心を学び、年配者を敬い、「社会性のある尊厳」に対して責任ある行動を大人のあなたが示して下さることを心から願います。
 
この責任は、40代以上の全ての大人にも、同じ責任があると思っています。
 
自由にあこがれて、「個人主義」を貫いてきた皆さんは、今、幸せですか?
 
自分の仕事を持って、収入を得て、自分のやりたい事が出来るようになった今、あなたが守りたい尊厳は守られていますか?
 
強く自分の意見を持っている方ほど、個人と社会性の尊厳の狭間に陥っている事に気づいていませんので、次の質問を自分に投げかけてみて下さい。
 
あなたが守りたいものは、何なのですか?
それは、あなたが主張する事で叶いますか?
あなたの主張に、誰かの協力は必要ですか?
その時、あなたの「立ち位置」はどこですか?
あなたは、全ての責任を取る立場の「リーダー役」ですか?
常に、誰かを支える「サポーター役」ですか?
自分が出来る範囲まで協力するという「一般参加者役」ですか?
それとも、ただの「傍観者」ですか?
 
20代までは、自分の好き勝手に生きてもいいと思いますが、30歳を過ぎた人は、この「人生の立ち位置」に必ず、気づく必要があります。
 
全ての人間関係の問題も、「自分の立ち位置」に気づくことで解決できます。
 
自分の立ち位置」を正しく知るという事は、現実的にも、魂的にも「役目」に気づくことができます。
 
あなたが何かで葛藤しているテーマがあるのなら、それは「自分の立ち位置」を正しく理解していなからこそ、繰り返されているのだと気づいて下さい。
 
この人は、自分の事を理解してくれると思ってくっついて行ったのに、途中から違うと思うのも、「自分と相手の立ち位置」を正しく理解できていないことが原因です。
 
人生で出会う全ての人と「いの立ち位置」と気づくことこそ、互いの役目を理解し合い、魂の役目を果たすことが出来る方法なのだと気づいて下さい。

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