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【沖縄本島】 今帰仁上り(なきじんぬぶい)

2011年6月17日、今帰仁城(なきじんぐすく)に着いて聖地ガイドの男性に私たちの拝みの趣旨を説明すると、下に三か所、上に五か所祈りの場所があると教えてくれました。
 

今帰仁城がなぜアメリカ軍に壊されなかったのかを尋ねると、防空壕のような穴が無かった為に、昔のままの姿で残されたそうです。
 

今帰仁村役場が紹介している場所は17か所と表示されていますが、今回の神事でご挨拶したのは次の九か所です。

1、今帰仁ノロ殿内火之神の祠
2、供のかねノロ殿内火之神の祠
3、阿応理屋恵ノロ殿内火之神の祠
4、ハサギミャー(大庭の北側) ※石の広場の香炉
5、火の神の祠(本丸)
6、カラウカー(南殿)
7、南殿の御嶽あと ※現在、管理舎がある家の後ろ
8、ソイツギ

9、天チジあまチジ(北殿)

 

 1、今帰仁(なきじん)ノロ殿内(どぅんち)火之神(ひぬかん)の祠
 

今帰仁城の最初の拝みは、このお城を祈りで守り続けているノロ(祝女)たちに、まず挨拶することが重要だと感じたので最初に向かいました。目的は、この神事が終わったあとに決定事項を沖縄全島のノロ・神人・ユタへ通達を出してもらう許可を頂くことです。


 

 

今帰仁城を守っていたノロ殿内(どぅんち)で祈りを始めると、たくさんの女性たちの姿が見えてきました。その中でも中心的なやせた女性が、私の神事の目的を聞いてくれています。
 

ここで生活していたノロたち自身も色々な思いがあるようで色々な話を聞きましたが、最後に、木の箱に入った玉を私に差し出して、「私たちが守ってきた大切な物です」と、手渡されました。
 

きっと、大切な意味があるのだからと頂くと、「承認いたします」と言葉を下さいました。

多分、ノロたちが守ってきた命とも言える「神様の魂」なのだと思います。
 

 

2、供のかねノロ殿内(どぅんち) 火之神(ひぬかん)の祠
 

ノロ殿内(どぅんち)の道を左手に降りた右の家は、上にいるノロたちを後ろで支える為の祈り役目の女性の家ですが、実は、とても辛い役目だったのです。
 


 

上のノロたちが祈っている時は、一切、他から邪魔が入らないように自分の身を壁として守る責任があるからです。その事に気づくと、ここのノロは心の奥底に秘めていた寂しい思いを伝えてくれました。

「辛かった・・・。」
 

ただ、その事が言えずに苦しい立場だったことを感じてあげると、「承認いたします」と言葉を下さいました。

 

3、阿応理屋恵(あおりやえ)ノロ殿内(どぅんち)火之神(ひぬかん)の祠
 

 

ここだけは、昔のまま住んでいた精気が残っている場所でした。建物を見ても、昔のままの壁だとわかります。見ていると、ここに一人の女性が住んで祈り続けている姿が見えました。
 


 


 

 

 

 

強い霊気に守られている割にすんなり家に入れてくれましたので、祈り始めると優しい言葉で話しをしてくれました。

阿応理屋恵(あおりやえ)ノロは、聞得大君(きこえおおきみ)を頂点とするノロ組織の三十三君と呼ばれ、神格の高い神女を表しますが、北山・中山・南山の三山統一のあとは、首里城から派遣された見張り役という意味もあり、辛い立場の役目でした。
 

でもなぜ彼女だけが、一番下で皆を守る役目になったのかを考えていると・・・天の知らせがきました。

それは彼女が、「霊力が強い宮古島出身の女性」だとわかりました。
 

その事に気づいた瞬間、一緒に祈っていた女性の体を借りて、「沖縄では、生まれついた時から色々な声が聞こえたり映像を見る霊的な人を「生まれ」と呼びますが、見えない存在とのやりとりを正しく身に付けた霊能者同士は、守護存在を通して常にテレパシーで全てのやり取りを同時に通信し合う為に、言葉で話さなくてもお互いの守護存在を通して同じ映像を見ることができます。」 

宮古島出身の霊能者は、なぜか霊力が強く生まれる女性が多い為に、家族と引き離されて沖縄のあちこちを祈る役目で連れて行かれた事は、これまで何となく感じていましたが、その指示を出した権力側も琉球王国全体を守るため、つまり、国を守る大切な役目としてノロ(祝女)という役職に付いています。
 

ただ、「両親やオジーオバーに逢えない事が辛かった」とだけ言っています。

宮古島から出てきて、必死に、この国を守り続けたノロにお礼を言うと、直径20cmほどの鏡を渡され、「承認します」と言葉を下さいました。神光を発する大切な物を下さったのがわかったので、大切に使わせて頂きますと伝えました。
 


 



 

これで今帰仁城を守るノロたちへのご挨拶も終わったので、今帰仁城の一番上へ向かう階段を登りましたが、階段が三段、五段、七段と区切って作られています。
 


 


 

以前は車で本丸まで乗りつけられる平らな道だったそうですが、アメリカ兵が車で本丸まで乗りつけた時に大切な聖地だとわかったので、沖縄の神ごとの深さを示す三底(すく)、五底(すく)、七底(すく)の意味を持つ階段に作り変えたとガイドさんに教えてもらいました。
 

大庭(ウーミャー)から北殿に行くと、そこからの景色はとても素晴らしく、美しい海を見渡せる三山時代の北山の中心的な城であったことを実感させます。
 


 

大庭(ウーミャー)に戻り、最初の祈り場所を三人で探していると、一人の女性に指示が入り、「そこだ!そこだ!」と霊的存在が教えてくれました。

 

4,ハサギミャー(神ハサギ跡)
※大庭の北側にある石の広場の香炉
 


 

一瞬、見逃しそうな場所ですが、香炉が一つ置かれている場所から中央に向かって拝む事が自然にわかりました。
 
後ろにいる女性の体に乗った男性の魂(※どうやら北山王のようです)は、涙を流しながら、「そうだ、そうだ、そこだ!」と喜んでくれています。

ここは昔、民衆が年貢として食べ物を持ってくる場所だったようで、今でも大切な拝みが続けられています。「承認」と大きな声を発してくれました。 

5、火の神の祠(本丸)

次は一段上の本丸に上がると、北山王だけが拝みをしていた国守りの「火の神」が祀られています。
 


 


 

祭司の準備はしていませんが、昔のように筋を正して王様の祈りを行いました。「神世、神世と、この国を守り続ける祈りを通させ賜え」という声が聞こえます。

向き合う火の神は、国を照らし、世を繋ぐ働きをしますので、神事の目的を理解してくれたうえで、「承認致します」と言葉を下さいました。

 

6、カラウカー(南殿)
 

 

ここは、大切な水の神様が居る場所です。禊をしたり、神水として使う水を守る神様がいらっしゃいます。たっぷりと水を差し上げてから、感謝の祈りを行いました。

「本来は、もっとたっぷりと水があるんですが・・・」と教えてくれましたが、命を守ってくれた水の神様も、「承認」と言葉を下さいました。

 

7、南殿の御嶽あと ※現在、管理舎がある家の後ろ
 

この場所は探しても見つからなかったのですが、管理舎の建物がある裏側に廻ると、急に、一人の女性が声を発し、「そこだ、そこだ!」と教えてくれました。

やはり、この管理舎の建物自体が神場所なのですが、いたしかたありません。

通常、御嶽は一番奥の裏に、一番大切な神様を祀っていますので、ちょうど、この辺りが神様の場所だったのだと思います。
 


 


 

後ろの山のエネルギーを感じながら祈りを始めると、当時の情景が見えてきました。

王様が、大庭(ウーミャー)で色々な事を行う時に、ここの神様は王様を木の影から見守る役目で働いていたそうです。
 

でも、廻りの人たちはその意味がわからず、無関心とも思える扱いをされたと教えてくれました。

現在、管理舎が聖地の上に立っていることを見ても、その事を表しています。でも、神様は怒ってはいません。
 

その事に気づいてくれる人が一人でもいれば、存在のエネルギーは永遠に続くからです。蔭ながら王様を守ってくれた事に感謝すると、「承認」の二文字が降りました。

どうか、この場所の重要さに気づく人が増える事を願っています。

 

8、ソイツギ
 

 


 

「添い繋ぎ」と文字にした方がいいと思うほど、ここは本来、王様が故郷の伊平屋島へ拝みをする為の場所でした。どんな職位の方でも、生まれ故郷や先祖の土地へ感謝する祈りを忘れない沖縄の方たちの思いに感謝して父母の地へ手を合わせると、「承認」と文字が降りました。

「天チジあまチジ」も同じように、天のチジ、つまり、お父さんと、地のチジ、つまり、お母さんに感謝する祈りを捧げた場所なのです。人間として一番、大切な意味を持つ祈りの場所だと思います。 

 

9、天チジあまチジ(北殿)
 

今帰仁城の最後の祈りは、石で囲まれた北殿の祭事場です。

ここは天のチジ=男性の守護神と、大地のチジ=女性の守護神を繋ぐ為の祈りをする場所です。

 


 
ここには、自然界の命の産み出しや人間の命の産み出し、つまり命の再生循環を司る神様がいらしゃるという意味でとらえて下さい。
 
常に、全ての生命循環を感謝する祈りを捧げる姿は琉球古神道の精神であり、大和の古神道のと同じ意味を持っていますが、沖縄はさらに、人間としての命の循環に祈る習慣が根付いています。先祖神信仰が民衆に浸透したと言ってもいいでしょう。
 
人間界を超えて、天地創造の神元へ今回の神事のご報告をすると、「承認いたしました」と言葉が降りてきました。
 
これで、今帰仁上り(なきじんぬぶい)は、終了です。全てのご報告を首里城の王様にする為に、急いで、首里城へ向かいました。
 

お礼・ご報告の順番は、まず守礼の門を超えた先にある「園比屋武御嶽(すぬひゃんうたき)」の神様に、王様へのお目通しの許可を頂きます。

「首里森御嶽(すいむいうたき)」が、最も強力な王様守りの門番ですので、ここで最度、お目通りの許可を頂く必要があります。

ここで許可を頂ければ、中に入って問われる事は一切ありません。
 


 

有料の門をくぐり抜けて、一番上にある王様の椅子の前に到着しました。
 


 

 

現在、この椅子に座っている王様は、2007年の神事のあとに正式な尚円王の退官式を終えて、龍球王国の「真栄王」が座っていますので、私たち三名で行った神事のご報告と今回の神事の目的を改めてご報告させて頂きました。
 

「龍球国民の為に、さらには、国の立て直しの為に必要な事だと理解していますので承認致します」と言葉を頂きました。
王様の承認を得てから広場で空を見上ると、いろいろな雲が動き出していました。
安心して帰ろうとすると、一人の女性に神言葉が降りました。
 

何を言いたいのか、ハッキリ言って下さいと言っても、「ここでは言えない・・」とだけ言いますので、首里城を出てから話を聞くことにしました。

 

 

首里城を出てから、女性の体に乗っている存在に聞くと、行くべき場所がわかりました。王族の墓がある「玉陵(たまうどぅん)」です。

この名前が出た段階で、彼女に乗っている主もわかりました。

三山統一のあと、看守制度によって北山を守らされた尚巴志の二男です。

本来、二男はこの玉陵(たまうどぅん)のお墓に入る事が許されません。

しかし、沖縄を統一していた琉球王朝も島津藩に倒され、北山の今帰仁城を守っていた二男の魂は行く場所もなく彷徨っていたのです。

王様に命令されて今帰仁城を守っていたノロの阿応理屋恵や、他の場所でも同じように守るよう命令された御霊たちが行き場を失って彷徨っていたのです。

だからこそ、その全ての御霊を首里城の横にある玉陵(たまうどぅん)に繋ぐ神事になったことには驚きました。

大神の采配は、人間の体を使って私たちの考えが及ばない役目をさせる時があります。
その結果は、雲が教えてくれました。空を見上げると、空にははっきりと白龍が見えています。
白龍の役目は、全ての物事を判断する裁判官の役目を持っていますので、白龍が来たことで承認された意味になります。

大きな雲が、玉陵(たまうどぅん)に繋がりました。

王族・聞得大君・ノロ・神人・ユタなど国を守る為に働いていた全ての御霊たちが、ここ玉陵(たまうどぅん)に繋がり、過去の思いが一掃された合図として何本もの横線の雲が承認を示してくれています。

太陽の光は、その全てを光に繋ぐことで過去の因縁を解消したことを光で教えてくれています。

これで全ての準備が整いました。

今回の神事のもともとの大きな目的については、改めて後日、公開しますのでしばらくお待ち下さいませ。

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