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【体験談】1週間で数千万円の不当たりを回避した男の話

20年前に、私が相談に乗った実話をご紹介します。

50代の男性が誰かに紹介されて「藁をもすがる思い」で、私のところにやって来ました。

開口一番、「何でもしますので、どうか、助けて下さい」と言います。

私「ではまず、あなたの現在の状況をつつみ隠さず、全てお話下さい。」

私は会社を経営していまして、従業員も20名ほどおります。

年商は、2億円から3億円の間を行ったり来たりの状況です。

数ヶ月前、突然、永年、働いていた従業員が会社のお金を持ち逃げしたことが発覚し、持ち逃げされた金額は、3600万円なんです。

なぜ、そんな金額になるまで気づかなかったかというと、創業当時から一番、信頼していた男なので、会計と金庫番を任せっきりにしていたため、まさか、彼がそんな持ち逃げするとは思ってもいなかったからです。

そういえば、妻と最近、揉めていて、実家に戻るとか戻らないとは言っていましたが、よくある夫婦喧嘩だと思って聞き流していました。

お金を持ち逃げしたことが発覚してすぐにメインバンクの取引銀行に相談しましたが、どうやってもあと3週間以内に、お金を集めないと不当たりが出て、あなたの会社は倒産しますと言われました。

自分の持ち家は昔、経営が厳しい時に抵当に入れてるし、私の実家の家も抵当に入れようと銀行に相談しましたが、大したお金にはなりません。

嫁の実家の父にも相談しましたが、年金暮らしなので貸せるお金も少ないと言われ、300万円だけ渡してくれました。

友人・知人にお願いして回ると、大金は貸せないと言いながらも、少しづつ貸してくれましたが、全然、まだ足りない状況です。

あと、2000万円近く足りないので、どうするかいろんな人に相談していた時に、あなたの名前と連絡先を教えてもらったのでここへきました。

私の家族は妻と子供二人で、一人は大学生で仕送りをしています。

時々、妻以外に遊ぶ女はいますが、特定な人はいません。

どうですか、こんな私でもこの窮地を抜けられますか?

私「正確に、あといくら不足していますか?」

今、計算し直して見ると、1800万円あれば大丈夫です。どうにかなりますか?

私「どうでしょうかね?

まず、あなたの本心と、あなたの妻の思いと、子供達の思いを読み取ってみますね。

あー、そうですか、あなたの妻も、子供達も、お父さんの会社を何とかしてあげたいと本気で思っているようです。

特に、大学生の息子さんは、お父さんの会社の為に、学校を辞める覚悟をしていますが、聞いていますか?」

いえ、知りませんでした。息子には何も話すなと妻には言ってあったのに・・

私「いいですか、あなたの人間性は、あなたの今までの二週間の行動でわかりました。

家族からも、友人知人からも、義理のご両親からも信頼があついからこそ、わずかなお金でも貸してくれる関係なのですね。

お取引先には、お願いしましたか?」

はい、大口の取引相手の社長さん達にお会いして、何度もお願いし、数社は期限を伸ばしてくれると言いましたので、ここまで金額が下がったのですが・・・

もっとも大きな支払いがある会社の社長さんは、何度、会社に行っても会ってもくれないのです。

どうしたら、いいでしょうか?」

私「その社長さんは、あなたのことを本当に信頼していますね。これまでも、仕事以外のことでたくさん相談に乗り、父親みたいな存在ですね。」

はい、おっしゃる通り、とても人格者で私を若い頃から引き立ててくれた社長さんです。

でも、今は、会ってもくれないんです。

私「あなたは今のその社長さんの思いが、わかりますか?」

いえ、全然、わかりません。あれだけ父親みたいに良くしてくれた社長なのに、なぜ、こんなに辛い時に助けてくれないのか、本当に頭に来ます。

私「あなたは、とても愚か者です。50代にもなって、人の気持ちを自分の物差しでしか測れないのですか?

いいですか、その社長はあなたが自分の子供のように可愛いからこそ、今、あなたに会わないのです。

その気持ちの奥にある本当の思いに気づいて下さい。」

わかりません。今、何度、考えてもわかりません。何をすれば良いのか、何を持っていけば良いのか?

その社長の奥様も良く知っているので、自宅に話に行こうと伺うと、玄関先で、「主人から会うな!と言われおりますので申し訳ありません」と断わられました。

だからどうして良いかわからず、あなたを訪ねて来たのです。

私「まあ、そんなものでしょうね。あなたが気が付く範囲は?

いいですか、人の気持ちはもっと奥深いところで人を見ている人もいるんですよ。

あなたが見ている目は、目の前の現実だけで、目に見えない心の思いをひとつも汲み取ろうとしていません。

つまり、浅はかな人間だと言うことです。」

私が浅はかですと!

言い方には気をつけて下さい。

私だってこんな知らない人に、相談することをどれほど悩んだか、そのうえ、浅はかとまで言われるなら、もういいです。私は帰ります!

私「やっと、本気になりましたね。では、解決方法を教えます。

今のあなたの本気を見て、何をどうすれば良いかがわかりました。

本当に、一本気な人ですね。

私も同じ一本気なので、良くわかります。

言い方は失礼しましたが、愚かなのは事実ですよね。

信頼した人に騙されて、お金を持ち逃げされるまで気づかない愚かな人だと事実を言っただけです。

怒っても意味がないので、これから教えることを全てやって下さい。

全部、やり切った瞬間に、全てのことが変わります。

あなたが今、問題だと思っていることも、良い悪いと思っていることも、好き嫌いも全て変わりますので、あなたの奥さんには、正直にこのことを伝えて下さい。

ご先祖と神様達に聞くと、このアドバイスした10項目を全てやり切れば、この苦難は乗り越えられるそうです。

でも、このことを全てやることで、妻や子供に迷惑をかけたり、嫌な気持ちにさせるかもしれないけど、それも良いですかか?と。」

本当に、その10項目をやれば会社の倒産は、免れますか?

私「はい、あなたが1日でも早くやれば、それだけ良いことが起きる可能性が早くなります。

あと一週間ですよね。十分、時間はありますが、全てのことをすぐにやって下さい。

今、先祖と神々に聞いて、あなたがやるべきことを10個、書き出しましたので、嘘をつかず、正直に全てやって下さい。質問はなしです。」

わかりました。やります!何があっても、やり切ります!

結果は、必ず、ご報告します。

そう、男性が言葉を吐いた瞬間に、この男性はやるなとわかりました。

守護している先祖と神々が、力を貸そうと準備が始まったからです。

●支払期限を超えた1週間後、その男性から電話が来ました。

「本当にありがとうございます。あなた渡された紙を広げて驚きましたが、本気の覚悟をしたので、10個のテーマを順番に全て三日間でやり切りました。

やり切って家に帰ると、嫁の実家のお父さんが、最後の最後に残したおこうと思った貯金通帳と印鑑を持ってやってきて、「これを使え!」と言われました。

そして、あの最大の取引相手の社長さんにもやっとお会いできて、本当の自分の気持ちを伝え、土下座して心からお詫びすると、その社長さんからは、こう言われました。

俺がお前に会わなかった理由は、そのことだ。

お前は最初、俺に電話で何と言ったか覚えているか?

お前はお金さえあれば何とかなると思っているようだが、本当にお前を大事にしている人間の気持ちを全くわかっていなかったからこそ、俺は自分でお前に会わないと決めたんだ。

でも、今やっとお前の言葉と態度で、人の気持ちがわかる人間になったと思えたから、お前の借金は、いつまででも待ってやる。

それでも、お前の会社が潰れそうなら、うちの資金をいくらでも入れてやる。

厳しくしたのは、お前は本当の息子以上に大事に思ってきたからこその愛情だったと思ってくれ。頑張れよ!」

電話で全てを話してくれた男性は、涙ながらに相手の社長の思いがやっとわかったと言ってました。

●このお礼の電話を切った数日後、また相談者の男性から電話がありました。

男性「今、何が起きているんですか?」

私「どうしたんですか?」

男性「あのあと、取引先の社長さんが銀行に電話してくれたようで、銀行から呼び出しがありました。

そして、そして・・・

貸せるはずもないはずのに、銀行マンがこう言うんです。

「○○さん、あなたは本当に良いお仕事をされていますね。私も驚きました。

あなたが取引している○○会社の社長から電話が来て、あなたが困っているので、何でもできることをやってくれと頼まれたんです。

そう言われても・・・と困っていると、うちの上司から呼ばれ、「国の指導で、貸し渋りの債券があるならできる限り譲歩しなさい」と指導があったので今回の件を相談すると、他の借金と合わせて借り換えをしてあげなさいと言われ助かりました。

だから、あなたの借金は、こちらで借り換え処理をしますので、大丈夫です。

毎月、払える分だけお支払い下さい。もし、それでも厳しい時は私に相談して下さい。」

この話しをしている間じゅう、相談者の男性は涙声でした。

本当に信じられないことが立て続けに起きて相談者は混乱しているようでしたので、私はこう付け加えました。

○○さん、本当によかったですね。でも、気を抜かないで下さいね。

あなたの性格だと、またすぐに調子に乗ってしまうので。

でも本当に良かったですね。

今回の良い出来事は、あなたの努力もありますが、実は、「先祖徳」なのです。

「先祖徳」って、わかりますか?

あなたの先祖たちが、本当に素晴らしい人たちだったようで、今回のことを相談すると、私たちが何とかします!と言ってくれました。

どういう意味かというと、あなたのご先祖達は、本当に世の中の困った人の為にご苦労された人たちばかりのようで、多くの人たちから尊敬され、感謝の思いで包まれていました。

だから先祖が積んでくれた「徳」が、今回、現実に人の心を動かしたということなんです。

でも、ご先祖の長男達は、家族にも誰にもそのことを言わずに、黙々と人の為にできることを続けて来たそうです。

だからきっと、あなたは寡黙で頑固者の父親をあまり好きではないかもしれませんが、これも先祖達から伝承されたことなのです。

だから自分の力だと思わずに、先祖に感謝して、日々、従業員と家族を大切にしてあげて下さいね。

今回の事例は、本当に素敵なご先祖達が積み上げた「先祖徳」のお話ですが、今のあなたが努力すれば、子供や孫達の先祖徳となることもできますので、頑張って下さい。

コロナ禍で、経営が厳しい人たちもたくさんいるでしょうけれど、「損得よりも先祖徳」と心に刻んでご商売をして下さい。

この三次元の人生で起きることは、心の世界と同じように、全て目に見えない世界との繋がりで起きていることをどうぞ、正しく学んで下さいませ。

 

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