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こざかしい奴だ!

先日、居酒屋でお会いした70代の男性から「おい、お前、小賢しいんだよ」と着ているオシャレな服を見て言われました。

通常なら知らない人にこんな言葉を言われると頭にきますが、実は、この前にいろんな話をしたので、私はこの言葉がとても嬉しかったんです。

 

70代の男性は、不動産会社の社長でした。

40年前に、札幌市内で「地上げ」をするために部下を引き連れて数千万円のお金を持って、毎日、豪遊していた話を聞きました。

一緒にいた女性は奥さんですが、自分も妻も2回目だと笑顔で言います。

やりたいことやり切った人だなあと思っていると、「お前、そんな格好して、こざかしいんだよ」と言われました。

 

私も言いたいことはハッキリ言うタイプなので、「札幌在住」というキーワードから70代の社長から声がかかりましたのでいろんな話をしました。

社長の仕事は、安値で土地を買い、高値で売りつける高度成長期の雛形となった典型的な不動産業です

多分、好調な時は数十億円を動かしたでしょうと聞くと、「その代わり、2億円も借金を背負ったこともあるさ」と自慢顔で笑っています。

 

「当然、ヤクザとの繋がりもあるでしょ?」と聞くと、「そりゃあるさ!」とうなづきます。

そうですよね、地元ヤクザとうまくやらないと、殺られますからね(^^)

 

40年前の「地上げ」の仕組みは、ヤクザが銀行から高額な資金を借り入れして、地上げをする不動産業にお金を貸し出します。

ヤクザと裏取引した不動産は、土地が値上がりする情報を持っているので、お店や家の持ち主、一軒一軒を回って脅します。

 

二、三度、話しても「売らない!」というめんどくさい家主には、ヤクザに頼んで嫌がらせの客になるか、最悪は、家に火を付ける場合もありました。※家族を脅すなんて、序の口です。

 

資金を提供したヤクザ屋さんは、不動産屋が高値で売った利益の半分が手数料として手元に戻ります。

高額なお金を融通した銀行は、高額な金利をつけているので、まるまる儲けになる仕組みですので、関わった人たち全てが丸儲けなのです。

 

戦後、日本経済が大きく発展した影には、こういう人たちがいたからこそ、成り立ったのですが、なかなかこういう「真実ネタ」は表に出てきません。

高額な資金を貸し出した銀行がもっともバブルを引き起こした悪役なのですが、一切、、帳簿に乗らない資金の流用なので、国からお咎めもありません。

「暴対法」ができてから、こういう仕事がめっきりできなくなたので、ヤクザさんたちはシノギ(仕事)がないと、ぼやいていつも新しい仕事を探しています。

ここで気づいて欲しいことは、偉そうな銀行マンも、ヤクザ屋さんも、悪徳不動産業も、家族が居て、子供たちの親だったりします。

あなたが「街の経済の仕組み」をわからずに、とやかく言っている間は、「お幸せな人」だとしか言えません。

戦後の荒れ果てた日本の各地で「闇市」ができましたが、警察が注意しても問題が解決しないので、闇市を取り仕切ってくれと頼んだ先は、ヤクザ屋さんたちなのです。

平和な時代なら世の中の安全を守る警察や自衛隊で良いですが、治安が悪くなると、必ず、行政ではできないことを行動に移す「影の人間」が必要なのです。

ちゃんとした大人は、「善は悪でもあり、悪は善でもある」ことを学んで下さいませね。

そして、あなたのご主人や、夫や、お父さんも、こういう家族に言えない辛い仕事をしている人がいることを、女性たちは理解してあげて下さいね。「酒でも飲まないとやってらんねえよ」、とつぶやく男たちの本音もね・・・(^^

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