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約束・時間にルーズな人間は、幸せになれません。

今日のテーマの「約束・時間にルーズな人間は、幸せになれません。」は、実例をあげてご説明しますので、うまく行かない人の反対をやると、お仕事も恋愛も結婚も幸せになれると理解してお読み下さい。

※親御さんは、自分と家族の関係もチェックしてみて下さい。

 

誰でもある年齢になれば、甘々の家族の元を離れて、他人がたくさんいる社会へ出ていきますが、親から何を学んでいるかは、「他人の目」から見ればすぐに他人はわかります。

私の体験ですが、18歳で岡山県の大学に行き、親が決めた食事付きの男性寮に2年住んだあと、個人宅の敷地の中にある納屋の2階に引っ越ししました。

大家さんは、ご夫婦と息子・娘・おばあちゃんの五人家族だったので、最初にご挨拶した際、ご主人は、「夜に酒を飲みに来い」と誘ってくれました。

食事をご馳走してくれるのかと思って喜んで行きましたが、奥さんの料理よりも大事だったのは、ご主人から教わったお話でした。

 

「俺は、大手のパナソニック関連の企業で18歳から30年勤めて今は営業をしている。

工場から営業に抜擢される人間は少ないからこそ、一生懸命に頑張ったが、大きなミスをしたことがあるんだ。

人間的には失礼をしない教育を親にしてもたったおかげで、引き継いだ社長さんたちからいろんな人を紹介され、仕事は順調に結果を出せた時、3年がかりのある会社の社長に「次回、契約書を持ってこい!」と言われて喜んだんだ。

だって、3億円の契約を取り付けたんだから、会社でもお祝いしてくれたほど大きな仕事だったんだ。

契約の当日、いつもより早めに会社を出たのに、田舎道で車がエンストしてしまい、急いで会社に電話しよと思っても人は誰もおらず、走って家を一件づつ回ったけど家には誰もおらず、また歩いているとやっと一台の車に出会ったのさ。

「どこかに電話を借りれる家はないですか?」と聞くと、ここらの田舎には電話なんて無いぞ。

街へ行けば、売店に一台公衆電話があるから連れて行ってやるわ。」

お願いして車に乗せてもらって売店へ行くと、「今ね、この公衆電話は壊れていて使えないのさ」、と言われました。

どうしても諦められない契約なので、車の人にお願いして社長の会社で下ろしてもらうと、玄関先で「門前払い」をされたんだ。

「今日は社長と、大事な契約の話があるので来たのですが、遅れてしまって・・・」

「社長は、お前に会いたくないと言っているから、帰れ!」と警備員に言われたので、土下座してもう一度、社長に伝言して下さいと頼んだんだよ。

しばらくすると警備員がやってきて、

「約束の時間に遅れるような奴とは契約はしない。

どんな理由があろうとも、人との約束を守れない人間は信用できないからな。」と言われたんだ。

顔を上げると、2階の窓から社長が俺を見ているのに、会ってもくれなかったんだ。

それが悔しくて悔しくて・・・自分が情けなくて・・・・

半年かけて人間関係をやっと作り、社長の奥さんにも気に入られ、やっと契約段階になったのに、理由も聞かずに門前払いとは、さすがに俺も頭にきたんだ。

だけど、そのあとも、二度、三度、会社に行ったんだが、やっと会えた時に、社長にこう言われたんだ。

「お前は約束の時間に遅れることはない人間だと思ったから、契約しようと思ったんだ。

それなのに、一番大事な時の時間に遅れるとは、一生涯、関わる人間だと思って信じたのに・・・、あの一瞬で無理だと思ったんだ。

俺の嫁も泣いていたぞ!

その理由がわかるか?

お前はきっと約束の時間に送れないように相当、早く会社を出たはずだ。

実はあのあと、お前の会社に電話して聞いたから知ってるぞ。

それでも俺の会社に遅れるということは、相当なことが起きたのだと思って心配したんだ。

「親心」って奴さ。

でも、お前は電話一本するわけでもなく、遅れてやってきて、ただ、会わせてくれとしか言わなかった・・・

自分の思いだけを俺たちにぶつけるような甘い奴とは、一生涯の付き合いなんてできるわけがない・・・。

なぜ、電話の一本もできなかったんだ!

あの契約の日に、実は俺が信用する仲間の社長も呼んでいて、お前を紹介してやろうと思っていたのに、そんな俺の気持ちも分かろうとせず、お前はただ、自分の不甲斐なさを詫びるだけだったろ。

俺の気持ちや俺の奥さんの気持ちや、従業員の気持ちや仲間の社長の気持ちも汲み取れない人間と、生涯を共に歩めると思うか?

それは、無理というもんだ。

どんなに心を許し合った中でも、「約束の時間」だけは何があっても守りなさい。

相手が男でも女でも関係はないぞ。

妻でも娘でも、俺は同じに扱う。

それが、「人間が人間を信頼する」という意味なんだ。

どんな言い訳も通用しないのが社会だからこそ、俺は家族にも約束だけは守れと教えている。

お前は俺の子供より、最低の人間だ。

だから、もう二度と、俺の前に顔を見せるな!

お前の会社に行くこともあると思うが、絶対に俺に顔を見せるな!

一生涯、お前のことは許さんからな!

俺が信じた人間に裏切られた気持ちがわかるか!!!この馬鹿者が・・・!!」

そう言うと、社長は俺を会社から突き返して「塩をまいておけ!」と叫んだんだ。

いいか、吉岡くん、お前は今、大学生になったばかりだが、すぐに会社に行く時期が来るからこそ、この話をしておきたかったんだ。

「人と信頼を作るには何年もかかるが、壊れるのは一瞬だからな。

特に先輩や立場が上の人との付き合い方は、十分に気をつけなさい。」

 

こう教えてくれた大家さんの目には、涙が溜まっていました。

20年以上前の自分の愚かさに心から悔やんでいる涙でした。

親も教えられえない体験者の大切な思いを教えてくれた大家さん、本当にありがとうございます。

 

現代は、メールやLINEで重要なことを伝える人たちが増えていますが、本当に重要なことは直接、会って言葉で伝えるのは、社会の大人たちが守ってきた常識なのです。

簡単に、楽をすることに慣れた「子供ルール」を大人の社会のルールに持ち込む愚かな大人が増えているので、この教えの意味がわかる人たちは「人生の教訓」として覚えて、あなたの大切な人に教えてあげて下さい。

仕事や恋愛やお友達の何年も付き合った人たちとの人間関係でも、壊れるのは一瞬なのです。

どうぞ、心して、諸先輩たちとお付き合いして学んで下さい。

 

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