解脱後の【無の世界】第十四話

      「イエス・キリストとの対話」の続きをお話しします。

聖母マリアの本当の姿も分かったし、お姉さんの思いも分かりましたが、あなたは聖書にパンと魚を増やした(マタイ14章13節、マタイ15章32節)」と書かれていますが、それは本当のことなのですか?

イエス・キリスト「それは、本当です。

でも、私の力だとは思っていません。

 

あの時、残り少ないパンをわけあったのですが、みんなお腹が減っていたので、パンくずさえも惜しくて拾って食べている人を見た時、神にお願いしたのです。

どうか、この人たちに腹一杯のパンを食べさせてあげて下さいと。

すると、パンくずが大きなパンになり、また食べたパンのクズが無限にパンになったのです。

あれは、私が年の頃、13歳か、14歳の時だったと思います。

 

周りにいた人たちは、私の家の近所の人たちばかりで、またいつものように母に税金を納めていないことを問い詰めに来た時でした。

私が大人たちの前に出ていくと、「私の家の最後のパンをよこせ」と言うので、母の分だからと私が少しづつだけ村人に配ったパンが勝手に増えたのです。

それを聞いた他の人たちがどんどんやってきて、海の魚が減ったので、この魚を増やしておくれとか、「この金を増やしておくれ」と言われましたが、お金だけはどうお願いしても増えませんでした。

 

きっと、お金を増やすとみんなの欲も大きくなるし、奪いあったり、盗んだりするので、神様が止めたのだと思います。

まだ、「分け合う心」を知らない時代でしたので、今の日本のようなお互いを支えあう「和の心」を見ていると、私は生まれた時代が早かったと思いましたが、それも自分の設定だと気づいたので受け入れました。

 

イエス・キリストも、葛藤したのですね。

いえ、私は葛藤はしませんでした。 なぜか、全てを受け入れる心を持って生まれていたので、戦う気持ちにもなれないし、誰かを責める気持ちも持っていませんでした。 だからきっと、あの時代に選ばれた魂だと思います。   私も同じような体験をしましたが、私は全て強く生まれたうえに、過去、宇宙の星の時代でも多くの星々をまとめるために戦いをして、多くの星や魂を消滅させてしまいました。 あなたとは、ま逆の経験をした魂なのに、なぜか、「この地球を救いなさい」と言われたので、まだ受け入れられずに苦しんでいます。   そうなんですね、あなたは今の時代に必要だと判断されたか、自分で選んだはずですので、きっと多くの人たちの魂を救うことができると思います。 私は自分に出来ることしかできないので、いくら頼まれても、「できないことはできません」と村人たちに言いました。 でも、毎日毎日、他の村に私の噂が広がって、多くの村人たちが私の家の前に行列をなしているのです。 「私のこの病気は治るかい?」とか、「この傷は治るかい?」とか、「折れた骨は直せるかい?」といろんな人たちがやってきました。 なぜか時々、「不二の病」と言われた病気が治ったことで、多くのケロイド状態の焼け爛れた肌の人たちが、列をなしてやってきました。   当時、「その病気は人にうつるから村を出てはいけない」と言われていたのに、偶然、一人が治ったことを聞いた人たちがやってきたのです。 その行列は数百人にもなって私の村の端を超えて並んでいたので、村のお役人が「村に入るな!」と追い出しをかけていました。 役人の殴る蹴るの姿を見ていると私の目から涙が出て、その涙の雫がケロイドの皮膚に当たると、ケロイドが一気に治ってしまったのです。 そうすると、大人たちは私がたくさん涙を流せば病気を治せると思ったのか、私を苦しめたり、殴る蹴るをはじめました。 私はこの時だけは、神様が与えてくれた力を悔やみました。 こんな力さえ、なければ良いと思いました。   すると、身体の力が抜けて、気絶してしまったようです。 ベットで目が覚めると、周りの大人たちが、お前が強く殴ったせいだとか、お前が首を絞めたせいだとか、言い争いをしていました。 なので、ベットから起き上がってこう言いました。 「みなさん、すいません。 今、神様から全ての力を天に戻すとお知らせがあったので、もう僕には病気を直すことも、食べ物を増やすこともできません。ごめんなさい。」   大人たちは混乱したあと、怒り出しました。 お前を信じて長い道のりを歩いてきたのに、お前はまやかしか!嘘とデマで俺たち大人を弄んだのか!と、また殴られました。 もう、どうなっても良いと思いました。 そんな最中に、私の噂を聞いた王様の使いがやってきて、「王様がお前を呼んでいるので一緒について来い」と言うのです。   母は病気で体が弱いので、私がついていないといけないので、申し訳ありませんが、王様にもし私が必要ならここまできて下さい、と兵隊さんにお願いしました。 兵隊さんは頭にきたようで、 ここに王様を連れてこいだと!!! そんなことを俺たちが言えるわけがないだろう!と怒りだし・・・ じゃあ、お前の母親がここに居なくなればお前はここにいる意味がないのだから、俺たちがお前と母親をお城に連れて行ってやる。 お前は、先にある馬に乗れ! あとから母親を馬車に乗せてお城に運んでやる! もうこの時に、私は覚悟しました。   この役人が嘘を言っているのが、分かったからです。 私を先に馬に乗せて出発させた後、母親を斬り殺すと分かったので、こう言いました。 「あなたは私が出発したあと、私の母親を殺すつもりですよね。 もし、あなたが母親を殺すのなら、私はここを出て行きません。 私も自分で首をナイフで切って、死にます。 そう、王様にお伝え下さい。」   役人は目を白黒させて、お城へ戻りました。 しばらくすると、大きなカゴに乗った王様と兵隊たちがたくさん村にやってきて、私の家の前で止まりました。

イエス・キリストはいるか?

王様がお越しになったので、家から出てこい!

私は、初めて馬車の上にいる王様と対面しました。 王様の目はとても純粋で嘘を言える人ではないと分かったので、王様の話を聞くことにしました。   王様、ここまで起こし下さり、ありがとうございます。ご用件はどんなことでしょうか? すまぬ、私の妻が今、とても珍しい病気になったので、お前の力で何とか直してはくれぬか?お礼は、いくらでもするぞ! 私は、家の中に入り、神様にもう一度、病気を治せる涙が出るようにお願いしました。 すると、ポタリ、ポタリと大粒の涙が溢れてきたので、小瓶に入れて王様に差し上げました。   王様は笑顔でありがとうと言ってくれたあと、村の役人と村長に金貨を与え、このイエス・キリストを大切に守ってくれと言って下さいました。 そのあと、村人たちは私の家に食べ物を届けてくれたり、母の病気に効く薬を運んでくれたりと優しく接してくれました。 村の入り口には番人が付いて、私に面会する1日の人数を制限して、無理のない範囲で人の治療が出来ました。 私も成人して大人になると、近所で私の身の回りの世話をしてくれていた女性のことが気になったので、妻として迎えました。   子供も二人、生まれたので、私はしばらくの間、幸せでした。 病気の王様の奥様が治ったので、王様はいつも私の村を気遣って下さり、色々なものを私に届けて下さいました。 そういう幸せな村になった時、病気の治療に来た一人の男性がこう言いました。 お前の村は良いなあ。 俺たちの村は食べるものも無いし、病人が増えて毎日、たくさんの人間が死んでいく。 隣の村も同じだし、遠くの村人から聞いた話でも国中が病気に犯されてたくさんの人間が死んでいく。 俺は運よく体力があるからここまで来れたが、途中で亡くなった人たちもたくさんいるんだぞ。 そのことをお前は知っているのか? 王様は、この村だけは特別だと言って、他の村の税金が高くなったことも、知らないだろう!   私は驚きと悲しみに溢れて、手が止まりました。 目の前のことをやっていれば良いと思ったのに、神はこれだけでは許してくれないのかと悩みました。   この続きは次週の日曜日に!

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