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【解脱の真理】第十六話 ジャックと豆の木

「地球を救う」と1998年に宣言してから、何百回も瞑想していると、意識が上がるタイミングが少しづつ早くなってきます。

でも、集中力が無い時は時間がかかりますので、もっと良い方法が無いかを考えていると、ふと、童話「ジャックと豆の木」を思い出しました。

「ジャックと豆の木」のお話は、子供のジャックが父に頼まれた大切な豆をいろんな物に交換した話ですが、今の時代に置き換えると「お金の学びと同じ」だと思いました。

こんな古い時代から大切なことを教える童話があることに驚きましたが、自分の思いを「豆」にして、土に埋めることを創造してみました。

豆は一晩で大きくなり、どんどん天へ向かって太い木になり、あの雲の上の天上界まで登れる木になったと思った時、毎回、この木を登れば良いのだと思い、嬉しくなりました。

集中力が無い時でも、この「豆の木」さえ創造するだけで天井界へ登れるのは、とても楽だからです。

うまく天井界まで登れた時、あのお城の門番たちが私が登ってきた「豆の木」を見て、こう言いました。

「おい、この木はなんだ?

なぜ、この世界にこんなものがあるのか説明しろ!」

私は「自分の創造の世界」だからこそ、なるべく簡単にこの天井界に来れる方法を思いついたことを話すと、お城の門番たちも興味を示し、こう言いました。

「じゃあ、この木を降りていくと、お前が住んでいる下界へ行けるのか?

俺たちは、ずっとこの天井界のお城を守ることが役目なので、ここから離れたことはないんだ。

一度でいいから、この天井界ではない世界を見てみたいと思っていたので、下界に降りてもいいか?」

すると、もう1人の門番がこう言いました。

「おいおい、俺たちの仕事はお城の護衛だろう。

俺たちがここを離れると、きっとご主人様が怒るぞ!

それに、このお城へ変な奴が来ないように誰かがいないといけないけど・・・」と2人の門番が私を見つめます。

「じゃあ、いいですよ。

あなたたちが下界へいっているあいだ、私がお城を守る門番の役目をしますので、どうぞ、下界を楽しんできて下さい。」と言うと2人の門番は大喜びで、「豆の木」を降りて下界へ行きました。

さて、誰もお城の守り役はいなくなりましたが、このお城には何度も入ったので、他に何か面白いものは無いかを探してみようと、お城の周りの白い霧の中を歩き回ってみました。

時間の感覚が無いので、どれくらい時間が経ったのかわかりませんが、元の場所に戻ってくると、下界から門番たちも豆の木を登ってきたので、様子を聞いてみました。

「どうでしたか?下界は、面白かったですか?」

「おいおい、お前は恐ろしい世界に住んでいるんだな。

人が人を殺すことを何とも思わないヤツらもたくさんいるし、自然を壊して、山や海の食べ物が無くなるまで取り尽くすほど、愚かな動物が人間だとは俺も知らなかった。

人間より、賢い動物たちもたくさんいるのに、なぜ、下界は人間が支配しているのだ?

人間を一掃して、他の動物に任せたほうが、下界は幸せな世界になるぞ!

そうは、思わないか?」

そのことは、確かに私も考えました。

でも、今、私は人間として生まれたので、その存在理由を探している途中なんです。

確かに、人間を一掃したほうが地球のためになるし、他の動物たちに任せたほうが地球のためには良いかもしれません。

でも、今の下界も神様が作られた世界ですので、私にはどうすることもできないのです。

ただ、自分が下界に生まれた意味を知るために、この天井界へ登ってきただけなのです。

「いやあ、俺たちはお前たちの下界を見て、二度と、下界におりたいとは思わなかったぞ。

あんな汚い下界に、何度も生まれる人間たちの気持ちがわからん!

俺なら、絶対に嫌だな。

さあ、もう下界へ帰れ!

俺たちも仕事に戻るわ。

お前のおかげで、よくわかったわ。

この天井界が、お前たち人間にとって憧れだってことがな。

恐ろしい下界で生き抜いているより、ここに上がってきてゆっくり時間を過ごせばいいのに、どうして、下界へ戻るんだ?」

 

私の肉体が、「下界」にあるからです。

下界の肉体が無くなったあと、ゆっくりここにいれるのかは、私にはわかりません。

でも、また、ここにきますのでその時は、よろしくお願いします、と言って、私は豆の木を降りて現実界に戻り始めました。

豆の木を降りる途中で足を踏み外し、危うく下界に落ちそうになりましたが、よく考えると、今は、肉体がない意識の世界に瞑想で来ているので、落ちても死なないことに気づいて自分が笑えました。

 すると、突然、豆の木の足元が無くなり、今、両手で掴んでいる木の枝だけになりました。

まだ掴んでいる木の枝の上には太い枝が見えるので、何とかよじ登ろうとしましたが、一段登ると、足元の枝がまた消えます。

慌てて上の枝を掴むと、また下の枝が消えていきます。

こんなことを繰り返す意味が無いと思ったので、私は天に聞いてみました。

「なぜ、私が創造した豆の木を消すんですか?」

あなたは、とんでも無いことをしたことに、気づいていませんね。

天井界の門番たちに、下界を見せたでしょ。

あの者たちは、選ばれた者たちだからこそ、他の場所を見ることは禁じられているのですよ。

 

彼らが下界を見たことで、もう、他の門番たちも、お城を守っている存在たちも混乱しています。

あなたのせいで、余計な世界の情報を知ったことで、自分たちが守っているお城の存在理由を問い始めたからです。

 

いいですか、あなたたち人間もそうですが、あなたたちの魂は、どこへいつ生まれるかを自分で選んで生まれています。

つまり、その時代に必要な魂が、必要な場所に生まれることが決まっているという意味です。

 

しかし、自分の死や他人の死を勝手に操作できないようにしてあるのに、生きることを諦めたり、自分が生まれた意味を忘れて自分を責めたり、他人を責めたりしている時間が長すぎます。

そんな愚かな人間たちを気づかせるために、あなたを選んで生まれさせたのに、あなたは天井界の存在たちに下界を見せてしまいました。

下界の恐ろしさは、宇宙のどの星よりも残酷で、そして、下等動物として人間は見られていますが、そのことに気づかない人間たちが多いからこそ、あなたを選んで生まれさせたのです。

それなのに、なぜ、天井界の存在たちの希望を破壊したのですか?

あのままでは、天井界は消えてしまうかもしれません。」

 

私はただ、自分が天井界へ登りやすくするために「豆の木」を創造しただけなので、門番が勝手に下界へ降りたことも私の責任なのですか?

「そうです。

それが、あなたの創造の結果だからです。」

創造は無限に自由だと思ったからこそ、子供の頃に読んだ童話を参考にして創造しただけなのに・・・。

創造したことの責任も、自分が取らされるなんて、初めて知りました。

何とか、あのお城や門番たちを修復してあげて下さい。

私はこの「豆の木」を創造した張本人ですので、もう、二度と豆の木は創造しませんのでお願いします。

 

あなたに言われなくても、私のほうで天井界の修復はします。

それが、私の役目だからです。

しかし、あなたの魂は今回のことで「注意勧告」が出ました。

もう一度、上を見てごらんなさい。

言われるまま上を見上げると、もう豆の木はなく、私が握っているのは「縄梯子」でした。

雲の上に繋がっている「縄梯子」は見えますが、私の手が握っている縄梯子の下には何もありません。

このままでは登ることもできないので、一段だけ、足をかける「縄梯子」をお願いしました。

すると、その瞬間に「縄梯子」に乗っている足を感じたので、一安心しました。

良いですか、あなたたち人間の創造には、マスターと同じ無限の創造力が与えられていますが、一人一人が創造したことの全ての責任は、必ず、本人が取らされることも覚えておいて下さい。

下界でも天井界でも、必ず、ルールがありますので、そのことを忘れないで下さい。

下界の人たちは、このことを全く知りませんよ。

創造したことの責任を取らされるなんて・・・。

「このことを伝えるのも、あなたの役目なのでしょうね。

私たちには、どうすることもできません。

人間がこの地球を破壊するのか、それとも新しい希望を創造して地球を再生するのか、全ては人間次第なのです。

私が創造した人間なのですが、私と同じ創造力を持ったことで、私は人間を操作することはできないのです。

このことを人間が早く気づいて、新しい創造力で地球と宇宙の再生をして欲しいと私は願っています。

全ては人間の創造力と選択で、この地球の運命は決まります。

こんな「縄梯子」に捕まったまま大事なことを言われてもゆっくり考えることができないので、一度、下界の肉体へ戻って考えることにしました。

 

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