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国税局員(マルサ)に聞いた実話

2020年のあるとき、国税局でバリバリ働いていた五十代の女性に、今後、私がやりたいことをどうやって進めたらいいのか、アドバイスを聞きたくて関西でお会いしました。

地球創生活動の実現テーマとして掲げている「共有価値観と資産共有」の実現には、税金のことを正しく知ることが必要だからです。

心がある経験豊富な税理士たちにもいろいろ聞きましたが、やはり、最終的には国の経営状態によって変わる国税局の毎年の方針の変化によって、庶民の税金対策も変わるからです。

私がこれまで全国で出会ったいろんなジャンルの経営者やお金の専門家たちと、将来の不満や不安を解決する方法を話しあいしましたが、経営者たちがもっとも悩んでいるのが「税金と人材教育」でした

 

ベテラン国税局員にこれまで20年間、全国の仲間たちと試行錯誤しながらやってきたことを全て伝え、未来に実現したい「共有価値観と資産共有」の構想の話をすると、ひとこと、こう言われました。

 

あなたがしたいことをやると、もしかすると、あなたの財産は全て無くなるかもしれませんよ?

それでもいいのですか?

はい、私には子供がいませんので、残す相手もいませんし、たいしたお金も資産もありません。

 

家族や他人に渡しても、「資産は三代で全て失う」と言われるほど、全て税金によって永遠にお金を払い続ける仕組みが国家運営の基礎になっていますし、タダ同然の土地に付加価値を付けて名目資産として価値を高め、譲渡しても、売買しても、毎年、税金を払い続けることに苦悩している人たちにもたくさん会いました。

国家運営の仕組みは理解していますし、他国から国を守る「国防費」が最も大切だと思っていますので、もっと正しい理解を国民にしてもらう必要があると思います。

 

しかし、現実問題として、親のお金や多額の資産をもらった子供たちが親の苦労も知らずに、お金のありがたみを知らない使い方をしている人たちが多すぎますし、心寂しい老人たちはたくさんのお金を抱えて家族同士でお金の訴訟になったり、多額の税金問題で悩んでいる人たちが多いのが現状です。

これから「団塊の世代」がたくさん亡くなりますが、その資産とお金の有効活用を間違うと、この先の日本の未来を動かす資金も知恵も無くなるので、私は自分にできることとして小さくても良いので人と人が助け合える社会を創りたいのです。

国家は豊かでも生活している国民一人一人の心が、あまりに脆弱で、自分のことばかり考えている人たちが多すぎるのも、戦後教育で「日本人の価値観」を大きく変えた結果ですし、その結果、子孫に語り継ぐ「守るべき日本人としての精神性や価値観」がありません。

 

お金や資産をたくさん持っている人たちの意識が変われば、将来に対してもっとできることはたくさんあるはずなのに、お金を持っている人ほど、自分のことしか考えられない心が狭い人たちが多すぎて残念なのです。

自分たち夫婦の最後は静かに死ぬことだけを考えて生きていますので、同じように子供がいない人たちや、連れ添いや家族がいない人が持っている「お金や資産を有効活用する仕組み」を作って経営し、最終的に仲間たちと組織運営しながら未来に対して有効活用できる新しい仕組みと価値観を実現したいのです。

 

まず、私は国税局にいましたので、「節税」という言葉は嫌いです。

税金は、国に収めるからこそ、日本国は機能していますし、生活保護のような救済処置ができるのも、国にお金があるからです。

私たち国税局の人間は、この日本を守るために徴収するべき人から正しい金額のお金を納めてもらうよう調査し、税金を徴収しているのです。

 

国を守るためにされているお仕事なのは私も理解していますし、最も大事なことは「日本人の精神性」ですが、学校では教えてもらえない助け合って生きる「心の教育」を私は仕事の中心において活動しています。

70年前の戦争に負ける前の日本の田舎は、どんなに貧乏であっても死ぬことはないほど「助け合い」が普通でしたが、田舎が嫌で都会に出てきた人たちは、自由を勘違いして自分のお金を稼ぐことと、自分勝手な生き方をすることが目的になってしまい、弱肉強食の世界の最たる結果として、東京の人の心がボロボロなのを見ればわかります。

田舎の子供たちが憧れる「大都会 東京」の人間の心の狭さと、人と人の繋がりの薄さを知った若者たちは、鬱になるか、心が壊れて田舎に帰る人も増えています。

 

こんな話からこれまでの人生のお互いの体験談と価値観をいろいろ話し合った最後に、私はこう聞いてみました。

あなたのように頭が良くて国家公務員のように時代がどうなっても一定の給料と年金が入る人たちはいいですが、それ以外の「貧乏人」はこれからの時代をどう生きればいいのですか?

 

貧乏人ですか・・・・、考えたことはなかったですね。

私は確かに豊かな家にうまれ育ったからこそ、国のためにと自分にできることを探していて国税局に入りましたが、女でこの世界を生き抜くには大変だったからこそ、悪徳会社からお金を徴収することとが生き甲斐で頑張りました。

これまで正しいと信じてやってきましたが、一度も、「貧乏人」のことを考えたことはありませんでした。

最終的に、国には救済制度があるから大丈夫だと思っていましたが、実態はそんなにひどいのですか?

 

はい、親がお金を持っている家の子供でも、心が壊れて社会の厳しさから弾き飛ばされ、卑屈になって鬱になり、結婚もできない若者たちがどんどん増え続けています。

そういう子供を抱えた親から相談をたくさん受けましたが、問題の原因はお金ではなく、共に生きるという「心の共有価値観」を持っていない人が多すぎるのだとわかりました。

私の親の世代は、天皇を中心に国家全員が大切にしあう共通価値観がありましたが、戦後、GHQの指導で学校教育は左翼的になり、国旗も掲揚せず、校歌も歌わない教育を正しいと教えるほど、愚かな国民になってしまいました。

人間として一番大切なことは、一人では生きていけないからこそ「助け合いの精神」と、それを実現できる仕組みが必要だと私は20年前に気づいたからこそ、お互いに大事にしあう価値観を作るために、「祈り」を中心とおいて共に生きる地球創生活動を続けています

 

もし、あなたの娘さんが貧乏な家に嫁いだ時、あなたはお金で子供を支援することはできても、大事な心を教えられないと思いますので、子供たちは世の中の現実を知って親を恨むと思いますよ。

どうか、これからでも良いので、国の経営も家庭の経営も同じ「経済と教育」ですので、自由主義社会の中で貧乏人が餓死しない仕組みを作って下さい。

私はそういう現実を作る前に、「共有価値観」のように、まず、他人同士が心を合わせて生きる心を身につけないと何もできないからこそ、人の心と心を結びつける活動を日本全国で行なっています。

どうか、よろしくお願いします。

 

映画「マルサの女」を地で行くタイプのエリート公務員の女性は、自営業になって初めてお金を稼ぐ苦労を知ったと話してくれました。

誰にも守られない孤独を抱えた日本人が戦後70年で失ったものは、「人の繋がり」ですので、あなたもどうか、一緒に地球創生活動に参加して下さい。

 

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