1. HOME
  2. 天無神人ブログ
  3. 【天無神人の神仏心大学】
  4. 「孤独が老後の苦しみ」、ではどうしましょう?

「孤独が老後の苦しみ」、ではどうしましょう?

「自分の老後」は誰もが考えたことはあるはずなのに、何も対策をしないまま人生を過ごした結果、全員が「孤独の時間」を過ごして死を迎えています。

 

「私には子供もいるし、たくさんお金も残したので大丈夫!」と思っている人ほど、よく考えて下さい。

 

まともな子供ならお金を稼いで自立して、親元を離れて自分が大切にしたい家族や子供を守るために、他の土地で働いて暮らしているはずです。

その子供たちが、あなたの介護のために実家に戻ってくる息子や娘はいると思っていますか?

 

今、実家に親と一緒に住んでいる人たちは、自立できなかったり、社会的に挫折した人や、出戻りか、鬱引きこもりの人たちばかりです。

外で自立して働いている現代の子供たちは、親のために使う暇も時間もお金の余裕もありません。

 

賢い親なら「自分達の最後は自分達で何とかするから心配するな!」と誰もが言いますが、実は、夫婦二人でいる間は良いのですが、連れ添いが亡くなった独居老人の数が急速に増えている現状を自分ごとで考えて下さい。

親を心配していない子供たちはいませんが、親のことよりも、自分の将来のための仕事や自分の子供のために必死で働いているので、大切な親の面倒でさえ、後回しになってしまうのです。

 

時々、実家に戻っている人はまだ良いですが、70歳を超えた人たちが、急に怪我をして病院に運ばれた時に助けてくれる人は、ほとんど「他人」なのです。

 

その後、入退院を繰り返し、親の面倒を見る覚悟をした子供達は仕事を辞めて実家に戻りますが、子供たちだけで親を看取るのは絶対に無理なのです。

思いがあるからこそ、痴呆が始まり、言っていることとやることが自覚できない状態になると、社会に迷惑をかけてしまうし、ゴミを口にしたり、食べてはいけないものまで飲み込んでしまいます。

自分の親だからこそ、悔しく悲しくて殺してやりたくなるほど辛い経験をします。

 

デイケアサービスや行政のサービスを受け入れない頑固な親もいますので、子供たちは親の面倒だけで疲弊してノイローゼになってしまいますが、身近に同じ経験をした信頼できる他人がいるおかげで心は落ち着きます。

 

そういう状況を周りの人たちから聞いている親たちは、自分で早めに介護施設に入る覚悟をしていますが、数千万円の資産があるか、安定した年金がある人だけしか介護施設には入れません。

 

親を放置して気にならない子供たちはいないはずですが、現状を考えると、してあげたくてもできないことが多すぎて、子供たちのほうも悩んでいるのです。

親子、兄弟姉妹で遺産や土地の分配で訴訟しあっている人たちも、急増しています。

まともな時に言った自分の言葉と、まだらボケになった時に口にした言葉を聞いた兄弟姉妹が、お互いが親から聞いた言葉を言い合って争い、たかがお金の問題で他人が中に入る訴訟にまでなってしまうのです。

だから、まともな人には、必ず、書面で残して下さいと老人たちにはお願いしています。

 

信頼しあって感謝している親子であっても、子供たちは何もできない人がたくさんいるうえに、コロナ禍のせいで介護施設に会いにも行けず、連絡が来るのは、「お亡くなりになりました」の電話だけなのです。

 

年金もあり、貯金もしっかり残して豊かな老後を楽しんでいる人たちでさえ、連れ添いが亡くなったあとは、必ず、子供がいても「孤独」になることを覚悟して下さい。

 

実例ですが、私の母の友人だったお金持ちの奥さんが、ご主人を看取ったあと、自分で決めて土地を売り払い、介護施設に入りましたが、数ヶ月後、音信普通になりました。

介護施設に事情を聞くと、長い間、一人で自分ペースで生きてきた人ほど、介護施設の多くの他人と合わせられず、ストレスが増えて施設内で大声を出したり、暴力事件を起こしたり、痴呆のせいで、物が無くなる事件も介護施設内ではよく起こります。

 

母の友人のお母さんは、そういう環境に耐えられなくなり、自分で他の介護施設に行くことを決めたけど、保証人が誰もいないので入れなかったと最後の電話で言っていたそうです。

いくらお金があっても、親子関係が悪い家族ほど、最後の最後まで苦しい時間を過ごすことになると覚悟して、今から対策をして欲しいのです。

 

半年後、母が友人の息子さんの居場所をやっと探し出して電話で聞くと、「母は死にました。誰も呼ばずに、葬儀もせず、遺骨にして墓に入れました」と言われたそうです。

最も仲の良い友人だったのに、電話の一本もできないのかい、と母は怒ったそうですが、あとのまつりです。

 

現代の子供たちは、親が大切にしている人の付き合いさえ知りませんし、連絡先など聞いていないため電話一本してくれません。

さあ、あなたはどうやって「人生の最後の時間」を迎えたいのですか?

 

私は20年前から団塊世代の先輩たちに言い続けましたが、「親子の絆が薄い団塊世代の子供たち」は、親の思いを聞いて育っていないので、何をどうして良いのかさえ全く知りません。

 

朝から晩まで働き続けた両親が家にいない時間も原因ですが、親が子供に教えるべきことを教わる時間がなかったせいだと、私は思います。

だから親の代わりに、怒ったり、叱ったり、物事の意味や大人の社会ルールを教える時間を大切に、出会った人の子供たちにたくさん指導してきました。

 

息子や娘を二組、結婚させて地域の大人たちと一緒に結婚式も行いました。

貧乏な母親の娘さんが末期ガンで苦しい時間を地域の他人の大人たちで支えて、最後は地域の人たちだけで坊さんも呼ばずに、お葬式も出しました。

 

団塊世代の親たちは、貧しくもっと厳しい時代を生きてきた人たちだからこそ、我慢、辛抱、根性でしか生きて来なかったため、理不尽な怒り方をする親たちがたくさんいます。

子供たちはちょっと甘えたいだけだったのに、その時間も肌のふれあいもなかった子供たちは、40代を超えても、人との親密な接し方がわからないまま、人間関係をうまくできず、孤独な独身の人がどんどん増えています。

 

これからの時代は、年金もなく、親の資産もなく、介護施設にも入れられない貧乏な人たちがたくさん増える時代になります。

 

日本全体の三分の一にあたる公務員家族は退職金も年金ももらえますが、安定した収入がない子供たちは親の大切に貯めたお金や資産をもらっても、自分のためだけにしか使い方を知りません。

あなたは、この問題の解決策を持っていますか?

自分の家族は大丈夫だからと、見て見ぬふりをして生きるのですか?

人間は、なぜ苦しむのでしょう?

一生懸命に働いて、お金を貯めて、子育てきちんとしたはずなのに、子供たち全員がバラバラに住んでいため、親達に何が起きても知らない子供たちがたくさんいます。

終末は、生き地獄・・・地域の人と繋がりもない・・・孤独。

この世は、生き地獄か?、死に地獄か?

 

私は連れ添いが死んだ母に「死ぬまで生きろ❣️」と強く伝えています。

そして、少しでも良いので食べるものを作ってね、とお願いしています。

 

人間は土に触れているだけで心が休まり、優しさを思い出しますし、新しい命を育てることで希望が持てて、採れた野菜を周りの人たちに分けてあげる「お裾分け」も学べます。

日本人の精神性がここまで強かった理由は、親の価値観を超えた地域の人の繋がりが強かったからですが、戦後、ことごとく西洋文化に移行した日本人は、先祖を敬う精神性も、年上の人たちを敬う心も、他人の中に出て失礼のない所作をすることさえ、全く知りません。

 

あなたは自分の親の老後を見て、自分が将来そうなることをイメージして対策していますか?

私は、「地球創生SNS」の仲間たちと将来の不安を希望にするために、共有資産と共有価値観について長年、話し合っています。

「新しい価値観」を生み出さないと、全員、最後は孤独で死ぬ人生を迎えることになるのです。

 

アーカイブ

Translate »