男が女を立てる、女が男を立てる教育
昔、母はよく私にこう言いました。
男には、男の仕事がある。
それは男しかできないことが、あるからだと思う。
私は女だからわからんけど、自分の思ったことを口にする前に、お前は男だから先輩の男たちにたくさん教えてもらって学びなさい。
女には、女の仕事があるんだ。
結婚して子供を産むことも大切な仕事だけど、産みたくても産めない体の女もいるのさ。
だから、男は女を平等に扱わないといけないよ。
ひがむ女もいるし、陰口を言う女もたくさんいると思うけど、負けるんじゃないよ!
私たちの時代はね、「男は前に立って、女は三歩下がって男の後ろを歩きなさい」って教わったのさ。
学校では「男女平等」だと教えているのにと頭にきたけど、じいちゃんに聞いたらその意味を教えてくれたのさ。
いいか、男に生まれた奴は俺を含めて、一番最初に行きたくない戦争へ行かなければいけないんだ。
戦争じゃなくても、力の強い男同士の喧嘩が始まったら、女は一発でひとっ飛びさ。
だから男は女を守るために、常に、一番前にいないといけないのさ。
そしてな、女は後ろから誰か悪い奴が来ないか確認しながら、男女一緒に協力して生きていくもんなんだ。
だから、男は自分を産んでくれた母親を何があっても守ろうとするし、女はその男を守るために生きているんだぞ。
お前は女にしては男気だから、気をつけないと殴られるだけじゃ済まないから気をつけて言葉を使いなさい。
言葉の最後に「お願いします」と付け加えるだけで、いい女だと思われるもんだ。
その前にいくらでも文句を言ってもいいが、必ず、最後は、「お願いします」と頭を下げなさい。
そうすると、この世の中の問題のほとんどは、解決できるものだぞ。
男はな、母を神として拝むからこそ、天照大神を母神として祀り、天皇が手を合わせているんだ。
だから女も男が手を合わせる対象には、一緒に手と心を合わせなさい。
宗教の信仰が違うとか、やり方が違うとか、あの人は嫌いだとかは横において、ご先祖や神様の前ではみんな平等なんだから、心も平安にして手を合わせなさい。
私は男に負けるのは悔しかったけど、じいちゃんからこの話を聞いた時から、心を入れ替えたのさ。
戦争も、男女の戦いも、「勝ったら負けなんだ」と教わったのさ。
いつか、お前もその意味がわかる時が来ると思うから、わかった時には誰かに教えてあげなさい。
「勝てば官軍、負ければ賊軍」の扱いをされた私の岩手県の実家は、相当悔しい思いを経験しているはずなのに、じいちゃんは絶対に過去のことや他人の悪口を言わない人なのさ。
戊辰戦争で最も辛い扱いを受けたじいちゃんなのに、弱音は絶対に吐かない理由を聞いたらね・・・。
男が負けを認めたら、一族の首が飛ぶからこそ、最後の一兵になるまで戦う覚悟があるだけだ、と教えてくれたのさ。
私は本当は男に生まれたかったけど、なんか知らんけど、女で生まれてしまったのさ。でも、これも修行だと思って精進しているよ。
バカな男たちを見ると頭にくるけど、絶対に、口も手も出さないよ。
お前はもそんな馬鹿な男たちの社会に出ていくので、気をつけなさいよ。
男は女に感謝し、女は男に感謝することで、世の中は平和になると思うんだ。
頑張りなさいね!
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