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米寿の母:老人たちは時代についていけないよ。

米寿(88歳)を迎えた母は、いつも、こう言います。

 

時代が変わったからねえ・・・。

私たち老人は、ついていけないよ。

自分で死ぬことも許されないのなら、1日も早くお迎え来ることを祈るだけだから、毎日、仏壇からお父さんにお願いしているよ・・・。

 

こんな時代に誰がしたのでしょうか?

自分が愛する親に対して、できることがない時代が来るとは思ってもいませんでした。

 

厳しい戦争体験をした昭和生まれの人たちは、明治生まれの親から時代に対応する厳しさを学んでいますが、自分の子供たちにはそのことを教えられないまま、死のお迎えを待っている寂しい老人たちがたくさんいます。

 

親の価値観は、子供たちだけには迷惑をかけたくないと、介護施設に自分で行こうとしますし、子供たちは家で介護は無理だからと、病院か介護施設の順番待ちをしている家族もたくさんいます。

 

親にお世話になったはずの私たち子供に、何ができるのでしょうか?

 

自分達の明るい未来を信じて、必死に、子育てをしてくれた母親に、こんな言葉を吐かせる時代にしたのは、私たち子供の責任です。

 

あなたは、どう対応するのですか?

お金がある人は、優雅な介護マンションに両親を入れれば良いと思っていますし、貧乏な子供たちは、親の年金金額の範囲で介護施設を探しています。

 

でも、よく覚えておいて下さい。

親にしたことは、必ず、子供たちがあなたに返します。

 

年老いていく先輩たちが、辛い・死にたいと言わせるほど、現代人の心は疲弊しています。

だって、本当の気持ちとは裏腹のことを普通にやってしまう時代なのです。

 

そして、わたしたちの昭和世代も、いづれ同じ道を歩むのです。

親にしたように、時代は、わたしたちを邪魔者にするでしょう。

 

だからこそ、あなた自身で、この現実を変えて下さい。

親や子供たちに希望を与えられる人間が、もっと日本に増えないと、日本の未来はありません。

 

そのために、新しい家族を超える価値観と共有資産が必要なのです。

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