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私の子供を怒って下さい!と言ったお母さん

昔、カウンセリングに来た30代のお母さんが、連れてきた娘の所作を見て、私にこう言いました。

「どうか、私の娘を怒って下さい。私が言っても聞かないので。」

私は、ブチギレました。

お母さんね、子供の前でそういうことを言うと、子供はさらにあなたの言うことを信用しなくなりますよ!

昔、私は母に、「子育てには自信があったの?」と聞いたことがあります。

私の母は気丈な人なので、

「自信なんてあるわけないでしょ!

私も初めてあんたの兄貴を産んで育てたけど、周りの人からダメだと言われることばかりで自信を無くした時があったのさ。

その4年後に、あんたが生まれたので、新しい気持ちで子供に向き合おうと思ったんだよ。

だって、兄貴は子供の頃は素直にハイハイ言っていたのに、小学3年生頃から口答えするようになったのさ。

学校の先生にも聞いてみたけど、担任は若い先生でダメだったので、年配の先生に詳しく教わったのさ。

 

お母さん、子供には「子供の意思」っていうものがあるので、まず、それを尊重して下さい。

そのうえで、自分がどうして欲しいのかを分かりやすく教えると、子供は言うことを聞くものです。

決して、お菓子や飴で釣ってはいけませんよ。

食べ物で躾すると、犬や猫みたいになり、自分の意思を上手に表現することが下手になります。

だから、お母さん、自信を持って子供と対話して下さい。

子供はちゃんと聞いているし、わかっているんです。

でも、小学3年生にもなると、友達とイザコザがあったり、イジメられたり、いろんなことがあるのに、ほとんどの子供は、親にそのことを話さないのです。

なぜかというと、お母さんがいつも手一杯で、人の話を聞く余裕がないからです。

みなさん一人目の子供はご苦労されますが、先輩たちの失敗から学んで下さい。

二人目の子供は男でも女でも、兄や姉を見て要領が良くなるので、放っておいても勝手に成長しますよ。

親が教えることは、一つだけです。

絶対に、死んではいけないということ。

それと、社会の人たちに迷惑をかけない生き方を一緒に学ぼうって言うと、どんな乱暴者の子供でも、自分の頭で考えますよ。

誰だって、周りの人からつまはじきされるのは、子供も嫌ですもの。

どうか、お母さん、自分の価値観以外の考え方を子供は持っていることを覚えておいて下さい。

どうしていいかわからなくなった時は、あまり悩まないで、本気で怒ればいんですよ。

子供は、親が本気なら、どんな親でも最高の親なんです。

私も、そう子供たちに接しています。

 

私に怒って下さいと言ったお母さんは、涙が溢れて止まらず、子供に謝っていました。

失敗は、誰にでもあります。

問題は、失敗した時に、素直に反省して、「新しい自分」を設定することなんです。

この娘さんは大丈夫ですよ、お母さんが泣いているのに、目がキラキラしていますもの。

きっとね、本当はお母さんの役に立ちたいのに、お母さんはまだ子供だからと、つい、手と口を出しすぎているだけだと思います。

ね!本当は、お母さんの役に立ちたいだけなのに、お母さんがいつも一人で喋っているから、お手伝いができないんだよね?

子供は、無言で頷いていました。

お母さん、子供はね、親の役に立つことが喜びなんですよ。

幾つの子供でも関係ありません。

人間は、そういう風に設定されているからこそ、助け合いの精神が生まれるし、命を支える家族が作れるんです。

さあ、お母さん、今から一歩、成長です。

子供の成長に負けないように、一緒に走って下さいね!

子育ては時期が短いので、楽しみながらやって下さい。

あと10年くらいですよ、楽しんでね!!(^^)

 

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