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父の教え:ひとつでも年上なら、絶対服従だぞ!

「ひとつでも年上なら、絶対服従だぞ!」と、この言葉を言われたら、あなたはどう思いますか?

誰に言われるかで、意味が違うと思いますので、ぜひ、ご両親から子供たちへ教えてあげて下さい。

今の子供たちなら、会社に入って上司から言われたら、きっと、この言葉だけで会社を辞めたくなるかもしれません。

結婚した夫に言われた年下の娘さんも、大好きな夫なのに、こんな言葉で喧嘩になるかもしれません。

だからこそ、親は子供に、社会へ出て苦労しないための「言葉の意味を教える役目」があるので、あえて、ご紹介しています。

「そんなこと知ってるよ!」と言う人も、私の体験談を聞いて考え直して下さい。

・・・・・・・・・・・・・・

私がこの言葉を言われたのは、小学校3年生の時でした。

4つ上の兄は、中学1年生ですので、両親が兄に怒る時は、小学生の時と違い、とても厳しくなりました。

その理由を母に聞くと、こう教えてくれました。

昔の武士の家なら「12歳は元服」なので、一丁前の社会人として恥ずかしくない教育をしないといけないので、私たちも怒りたく無いけど、兄ちゃんの将来のために怒ってるのさ。

だから、お前も兄ちゃんが怒られている意味を聞きながら早く理解して覚えなさいね

我が家は農家なので、結構、いろんな人がやってきますが、玄関先で、「おう、いるかい?忠さん!」と父を呼ぶ声がすると、まず、真っ先に私が玄関に行き、「お客様をお迎えする役目」が小学校3年生から始まりました。

テレビを見ていても、勉強をしていても関係ありません。

家に来る人によって、自分達の生活が変わる可能性があるので、「客人」の取り扱いは一番若い者の担当と昔から決まっているのです。

ある日のお客さんが「おう、いるかい?忠さん!」と声が聞こえると、父は「誰か見てこい!」と私に言い、玄関先で「どちら様ですか?」と私が聞き、名前を父に伝えてから、父は「自分が対応する態度」を変えます。

年下の場合は、「おう、上がってきていいぞ!中へ上がってこい!」と叫び、寝っ転がったまま対応する時もありました。

違う日のお客様の時は、名前を伝えると、すぐに立ち上がり、「少し待ってもらえ!」と私に言うと、洋服を着替えて、母に、新しいお茶を入れろ!」と指示を出します。

「客人を待たして良いのは2〜3分以内」という暗黙のルールがあるらしく、両親はものすごく焦って用意していました。

その2〜3分の間は、父のお客さんを私が相手をする役目ですので、大変でした。

優しい人は、「何年生になった?」とか、「兄ちゃんと幾つ離れている?」と聞いてくれますが、怖い人は、何も言わず、ブスッとした顔のまま、玄関に突っ立っています。

もう、頭が真っ白になるので、母にどう対応したら良いかを聞きに行くと、「自分で考えなさい!」と怒られます。

さあ、どうするか!?小学3年生の腕の見せ所です。

「あのう、子供はいますか?何年生ですか?」

・・・・・・・・無反応・・・

僕は、まだ小学3年生なんですけど、体が大きいほうなので、いつも高学年に見られて困りますが、もし、失礼なことがあれば、何でも言って下さい。

母から、お前は何も知らないガキだから、たくさんの大人に聞いて覚えなさいと言われていますので、大変失礼しましたと言ってから、土下座しました。

ここまで言ったあと、父親と母親が洋服を着替えて玄関まで出てきて、「どうぞ、中へ」と招き入れ、大人の話が始まりました。

そして、帰る時も、父と母が玄関先まで送り出していたので、他の人と対応が違うので、質問すると、

「ひとつでも年上なら、絶対服従だぞ!

絶対に、相手に失礼な態度や言葉を使ってはダメだぞ!」

と怒られました。

自分なりに一生懸命に対応したのに・・・と思っていると、父はこう教えてくれました。

お前がお客さんに言った言葉を、お客さんから聞いたが、お前は、間違えているぞ!

お前は、お客様に土下座したそうだが、玄関先で土下座する意味を知っているか!

その意味は、私の家がお宅にご迷惑をかけたので、まず、自分の首をはねて下さい。

そして、奥にいる両親の首もはねて下さい、という意味になるんだぞ!バカもの!

俺たち親が大事にしている客だからこそ、どういう関係かわからないときは、勝手な判断で所作をするな!

わからない時は、言葉で挨拶したら、ただ、じっと、相手の目を見ていろ!

それが相手と自分の信頼を作る時間だから、余計な言葉や所作をするなよ!

わかったか!バカもの!

 

あなたのご家庭の教育は、いかがですか?

子供たちは、あなたの教えたとおりにできますか?

社会へ出た時に、どう対応できるかを家の中で教育されていない子供を嫁や息子にもらいたいと思う親は、まず、いないでしょう。

その理由は、ひとつでも年上の人間に対して礼儀を知らない人間は、あなたが大切にしている人をないがしろにする言葉や態度を見せてしまうので、あなたが大事にしている人の信頼を壊す可能性があるからです。

そんなこと言ったって、今の子供たちは勝手に自分で相手を決めて連れてきて、「この人と結婚するからイエスと言って!」と言う子供もいますが、それはあなたが子供を甘やかした結果なのです。

自分達のルールで勝手に結婚した子供たちほど、すぐに離婚しますし、離婚後、親が周りの人からどう思われているかを考えられない愚かな子供がとても増えました。

賢い子供は、実家に帰ると離婚の噂が広がり、親に恥をかかせるので、他の街へ行って、一人でもう一度、結婚相手を見つけて連れて帰るのが、「親に対する思いやり」でしたが、今はこういう「社会性の教育」をできない親が多いので残念です。

子供は永遠に、自分勝手な主張をするものですが、中学に入ったらもう子供ではなく、いつでも子供を産める体になっているからこそ、母親は「大人としての教育」を家でしなければいけないのです。

しかし、急に、中学1年生になって、家の中の教育方針を変えると子供は、その意味がわからず、反発しますので、もっと小さい時から教えるのが、「親の躾のコツ」なのです。

 

昔から、結婚する前に親に合わせる理由は、「子供の本質を見抜くには、ご両親を見ればすぐわかる」と言われているからですし、「特に、母親を見れば、その子がどういう教育をされてきたかがすぐわかる」と、誰もが知っているからです。

だから、女の子の教育や躾は、とても大事で、生涯、結婚できるかどうかは、子供の性格の問題ではなく、実は、ご両親の問題だと誰もが知っています。

母親自身が、親から厳しく正しい教育されていないご家庭も多いからこそ、家の中のルールを見直すためにも、私は中学生以上の子供がいるなら連れておいでと、出会った奥様たちに伝えます。

他人の家で、知らない大人と一緒に食事をするだけで、その家の様子がわかるからこそ、家でできない躾をしてもらうために、昔は時々、「本家」にお手伝いに行かせたものなのです。

親戚付き合いが無くなった現代で、誰がそのことを教えるのか、考えたことはありますか?

自分の価値観はどうなのだろうか?

自分達夫婦の価値観だけで子供を育てて良いのだろうか?

自分達自身がもっと成長しないから、子供が結婚できないのかもと、お母さんたちには気づいて欲しいのです。

団塊世代に厳しくされた子供たちほど、「理不尽な厳しさ」を嫌がりますが、世の中に出ても、結婚しても、他人の目はもっと厳しいので、家の中の甘いルールを早く変えて下さい。

嫁にもらってもらえない娘がいる人や、結婚できない息子を抱えた親は、ぜひ、東京の私の食事会に連れてきて下さい。一緒に飲みながら足りないことを学びましょう。

毎月の「新宿オアシスハウス」のイベントのあとは、「イベント参加者の食事会」を毎月、行なっておりますので、事前に、スタッフにメールでお知らせ下さい。

子供の失敗は、親の責任!

あなた自分も、もう一歩、成長するための勉強をして下さいませ。

 

 

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