母:親の愛情は一色だから、たくさんの人の手を借りて子供を育てなさい。

青森県にある「森のイスキア」をご存じでしょうか?
▶️佐藤初女(さとうはつめ)さんを調べると、わかりますよ。
2016年に94歳で亡くなるまで、精力的に世界を飛び回り、祈りとは、女とは、食べ物とはと語りながら、「美味しいおむすび」を作るお婆ちゃんとして有名でした。
1995年封切りの「映画 地球交響曲ガイアシンフォニー第二番」に出演された映像を見て、私は感動しました。
私が子供の頃に大切なことを教えてくれたお婆ちゃんたちと、同じ教えをする人だからです。
札幌市内で佐藤初女さんの講演会が開かれた時に、「直接、挨拶したい」と主催者にお願いし、講演会のあと、別室でお話を聞く機会を頂きました。
私は、熱い佐藤初女ファンの人たちの言葉に疑問を持っていたので、本心を佐藤初女さんに聞いてみたかったのです。
「私の祈りは生活です」と悟るまでの葛藤の道もお話しして下さいましたが、先輩たちの失敗をどう自分の血肉にして、同じ失敗をしないようにするのかは、人の努力によるものでしょう。
自分がなすべきことさえせずに、思いばかりが先行してしまい、家族にも見放された女性たちをたくさん見てきたからこそ、佐藤初女さんが感じていることを直接、聞きたかったのです。
20世紀末、世の中は混乱していました。
希望の光となるべき宗教も、一切、メッセージを出さず、ただ静観している時期でした。
不安と葛藤に満ち溢れた時代を生きた人たちの言葉は、すごくシンプルで、多くを語りません。
命はね、手で、こさえることはできないのですよ。
だから、やっと生まれた幼い命をみんなで一緒に育てるのが、本当の子育てなんです。
親の愛情は一色だから、たくさんの人の手を借りて子供を育てなさい。
そして、女はどんなに忙しくても、手料理を作りなさい。
母の手料理を食べた子供と、惣菜屋さんで買ってきた子供の違いは、必ず、子供の心の成長に大きな影響を与えますので、女性の皆さん、言いたいことを言う前に、ここに来る前にちゃんと家族の分の手料理を作って来ましたか?
と熱いファンの人たちに言葉を投げかけていました。
あれから20年以上、過ぎた今の時代の人たちを見ると、私が懸念したように、子供たちは鬱や引きこもりが増えて、お父さんたちの生命力もドンドン低下しています。
「毎日、3食食べる食べ物の味」がどれほど、心と体の健康に大切なのかを知っている佐藤初女さんだからこそ、女性には厳しい言葉で接していました。
世の中の荒波に順応できない人たちの、最後の最後に辿り着いた場所が「森のイスキアの佐藤初女さん」だからこそ、今は、当時、救われた人たちがその恩返しとして、全員ボランティアで森のイスキアを支えていると聞いています。
「20年前に、地球を変えるのも、世の中を変えるのも、女性だ!」と気づいたからこそ、自然分娩を広げる活動を北海道内の五ヶ所の主要都市をつなぎ、3年間、活動をサポートしたあと、最後は女性たちに託して、私は引き下がりました。
今の自分に何ができるだろうか?
今の自分が思ったことを誰が賛同してくれるだろうか?
こんなことを考えている人は、まだ現実は何も変わっていません。
いくら良い話を聞いても、ただ、思っただけで満足しているからこそ、こんな疑問が出てくるのです。
さあ、2022年です、まずは自分の足で歩き出しましょう。
自分が本当にしたいことを、理解してくれる仲間たちに出会う旅に出て下さい。
人生を変えるためには、自分が新しい行動をして、新しい人に出会い、新しい価値観を身につけることなのです。
「人生は、出会いが全てを変える!」
私は、中学2年生時に、自分で気づいた言葉を、悩んでいる人たちにかけてあげ続けています。
あなたに出会えることを心から感謝して、お待ちしています。