鹿さんに聞きました、鹿の埋葬方法
幼稚園の頃に、北海道の山に一番多く山のいる動物は「鹿」ですが、この鹿は「エゾオオカミと人間」に食べられることを「受け入れている動物」だと知り、驚きました。
アイヌの人は熊を「山の神」と信じて、「キムンカムイ」(山の神)と呼びますが、鹿は「ユク」と呼び、カムイ(神)の名前はついていません。
その理由を「アイヌのおじさん」に聞いた時、こう教えてくれました。
鹿たちはな、俺たち人間(アイヌ)のために生まれた動物なので、皮を剥がせば靴や服になるし、肉は美味しいので、冬の保存食としてたくさん獲れるんだぞ!
でもな、鹿の繁殖能力はとても高いので、いくら鹿を取っても減らないので、人間(アイヌ)が一生、食うことに困らないために、神様(カムイ)が与えてくれた動物と呼ばれているのさ。
だから、鹿を神(カムイ)と呼ぶ奴は、誰もおらんぞ!
アイヌ語で鹿を「ユク」と呼ぶ理由は、人間が生きるために永遠に与えてくれた獲物だからこそ、「ユクユク」まで食べ物が尽きないようにと名付けたことを長老に教えてもらったことがあるぞ。
皮を剥いで洋服にして、肉を食べると残るのは「骨」ですが、それはどうするのですか?
鹿の骨は、硬くて強いので、食べ物を食べる箸にしたり、肉を叩いて柔らかくする時に使う調理道具にするなあ。
それ以外、あまり使い道がないので、残った骨は家の後ろに放っておくが、知らない間に、その骨が無くなっているのさ。
それだけは、誰も理由がわからんと言っていたぞ!
じゃあ、僕が、鹿さんに聞いてみますね!
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鹿さん、鹿さん、どうしてあなたたちはアイヌの人たちの骨を拾って持っていくのですが、できればその理由を教えて下さい。
人間の子供よ、よくぞ、聞いてくれた。
今までこのことを伝えることができなかったが、お前から人間たちに伝えておくれ。
ワシたち「鹿」は、もともと、「人間の食べ物」になるために生まれてきた動物なので、殺されて食われても悔いは無いし、抵抗もしない。
ただ、骨には「先祖の記憶」が残っているので、大切に「ある場所」に保管しているのだ。
その場所は人間には見つからないようにしているので、鹿の子孫たちは、自分の体調が悪い時に、その骨をかじり、骨の中にある「血」を飲んで体を治す知恵があるのだ。
お前にだけ、このことを教えた理由は、いづれ、この山の木も全て切られるので、俺たち鹿も、うさぎも、熊も、鳥たちも、山には住めなくなるので、お前たち人間の食べ物がなくなった時は、俺たち「鹿の骨」を探して、骨を砕いて血を啜りなさい。
そうすれば、お前たち人間の「細胞も修復」もできるからこそ、お前にだけは教えておく。
我々、鹿は、人間が生まれる前からこの地球上に存在していた数少ない種族だからこそ、「遺伝子は太古の記憶」があるので、「細胞の修復能力」が高いのだ。
我々をカムイ(神)と呼ばないアイヌたちも、そのことを知っている人間(アイヌ)が、「骨は捨てておけ!」と教えた結果なのだ。
そうでなければ、この地球の人間たちが、すべて死んでしまうではないか!
我々、動物たちより知性も低く、テレパシーも使えない「人間」にだけ、なぜ、「創造力」を与えたのかはわからんが、お前はその知恵を持っている人間なので、教えておく。
我々の「鹿の骨」を埋めた場所は、あの太い「お母さんの木の根」の下だから、必要な時には使いなさい。
これでこの山を離れる決心がついたので、アイヌのおじさんにも伝えておいてくれな。
俺たちはもうこの山からいなくなるので、他の山に行った方がいいぞとな。
じゃな、人間の坊主よ、大きく育てよ!
こうして、教わった知恵をいま、思い出した理由は、本当にこれから人間は生きるための「食べ物」が無くなり、「子孫を残すことができなくなる」からこそ、思い出したのだと思っています。
実際に、一度だけ、「鹿の骨の血」を啜ったことがありますが、それはそれはすごい波動の血で、身体中の細胞が一気に活性化した記憶があります。
このことを知っている人間は、たぶんいないと思いますので、あなたの周りの大切な人にだけ教えてあげて下さい。
自然界との付き合い方を正しく学びたい人は、「自然神学」を学んで下さい。