祖父の教え:個人の自由より「尊厳」を教えた日本教育
アメリカは「自由・平等・フロンティア精神」
誰もが知っているアメリカという国は、北海道と同じ150年前くらいに安定した統治政治が始まったので、過去の歴史を見ると「戦いの歴史」ばかりです。
もともといた先住民のインディアンを殺しまくったあとに、移住した多くの民族が集まってできた国だからこそ、「国民の自由」を認めながらも、結果的に、「国民支配」を目的にした政治思想で運営されている国なのです。
フランスは、「自由・平等・博愛」
フランスも同じで、過去の歴史は戦いばかりなので、国民思想のスローガンを、自由、平等、博愛にしたのです。
アメリカ大陸の発見に資金を出したイギリスとフランスは、常に、アメリカから「税金」をむしり取り続けたため、アメリカは、イギリスとフランスとも戦いました。
学校で習う「世界の歴史」を簡単に見ると、全て、「戦いの歴史」ばかりで、子供の頃に嫌気を刺した記憶があります。
なぜ、日本人が外国の戦いの歴史を勉強しなければいけないのか?
それよりもっと大事な「日本の歴史」について詳しく知りたいと思って大人たちに質問しても、歴史の先生さえ日本の文化的思想や価値を勉強していないので、誰も教えてくれませんでした。
「日本」が、どうやってできたのかをいろんな本を図書館で借りて調べましたが、最初に建国宣言した「神武天皇」という存在の意味さえよくわからず、「天皇と神道」についても自分で調べてみました。
仏教のお坊さんや神社の宮司さんに聞いても、分かりやすい説明がなかったので、誰もきちんと勉強していないのだとわかり、ガッカリしました。
そんな時、ある神社の宮司さんから、「神道は、神の心の道なので、書物に書くことを許されないのです。」と教えられ、驚きました。
なぜ、書物に書いたものがないのに、これだけ長く2000年以上も日本という国が続いたのかを悩み続けて田舎道を歩いていると、ふと、目の前にある「長い髭を生やした老人」が立っていて、こう教えてくれました。
日本という国の成り立ちも、天皇についても、我々、庶民は知らなくても大丈夫なんだ。
だってな、俺たちは、子供の頃から「尊厳」を教わってきたので、言葉ではなく、文字でもなく、「自分より尊い存在がいる」という教えを誰もが学んでいる国民なんだ。
その存在を「神様」という人もいるし、「仏様」という人もいるのさ。
戦前は「天皇様」を「尊厳の対象」にしていたようだが、今は、誰も口にはしないがな。
GHQが「真実を語るべからず」と、おふれを出したので、誰も、本当のことは言えないんだ。
でもな坊主、お前はそのことを知りたいのだろう?
ならば、自分でその道を見つけなさい。
「神道(しんとう)」には、書いて、ものを教える習慣がもともとない理由は、全ての人間の魂の中に「神」はいるからさ。
そのことに気づくまでは、みんな迷うと思うが、ワシもこの歳になってやっとわかってきたぞ。
お前がまっすぐ道を求めている時間こそ、それは、「神の道」を歩んでいるのだから、焦らずに、神と対話し続けなさい。じゃあな。
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道で偶然、出会った「白い髭が長い老人」のことを母に聞いた時、「この街にそんな人はいないよ!」と言われて驚きました。
あ!!!神様だ!!とわかったので、天に向けて手を合わせた経験があります。
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あなたが何を求めているかは分かりませんが、私は子供の頃からあなたと同じものを求めて生きてきました。
だから一人一人の信じるものが違ってもいいですが、「尊厳」を心に入れて学べば、きっと、神様の気持ちになれると思います。
嫌なことを言ってくれる人も、自分を大事にしてくれる人も、「尊厳の対象」なのではないでしょうか?
小学3年生の頃に、一人で悩んでいた時の体験談です。