【霊視】ブッダ(仏陀)との対話記録
ブッダ(仏陀)との対話記録
西暦2000年に解脱時、あらゆる存在と霊視で対話しましたので、今回は、ブッタ(仏陀)と対話した内容をお伝えします。
皆さんの新しい目覚めと気づきのキッカケになれば、幸いです。
私「ブッタさん、あなたは素晴らしい次元に到達されたと聞いていますが、どのような体験をしてその意識に到達したのですか?」
ブッタ「私はもともと家柄が王族なので何不自由ない暮らしをしていましたが、何もすることがなく、毎日、ボーと街の様子を見ていると物を奪い合う人たちがいたり、他人の物を盗んで逃げ惑う子供達がいたり、食べ物がなく泣いている子供たちの様子が目に入りました。
なぜ、私は何不自由なく暮らせているのに、あの子供たちは苦しい体験をしているのかわからなかったので、母に聞きました。
母は、こう言いました。
あなたには関係がない世界があるのよ。その世界は、私たちが住む世界とは違うので、自分たちでその世界に生きることを選んで産まれてきているのだから、私たちには何もできないの。だから、気にしないで、ここでゆっくり自分の生活を楽しみなさい」と言われました。
私「お母さんの言葉を聞いて、どう思ったのですか?住む世界が違うということをあなたはどう受け入れたのですか?」
ブッタ「私にも母の説明がよくわからないので、庭の使用人や、メイドたちにも質問してみたのですが、誰もが逃げるように去っていくので誰も私に答えを教えてくれる人がいませんでした。」
私「そして、どうしたのですか?」
ブッタ「私は大きな庭から裸足で街へ歩き出し、街の匂いや様子をじっくり観察しようと一人で歩き回っていました。
すると、周りにいた人たちは、私の着ている洋服が気になるようなので、「これ、欲しいですか?」と聞くと、うなづくので、私は自分が着ているシルクの洋服を周りの人たちに差し上げました。
すると、もっと!もっと!と子供達が群がってきたので、これはまずいと思って、一旦、家に戻って、たくさんのシルクの洋服を重ね着して、家を出ようとした時に、母が私を呼び止めました。」
母「ブッタよ、あなたは何をしようとしているのですか?」
ブッタ「私は街の子供達が洋服を欲しいというので、たくさんある洋服の一部を差し上げたくて、重ね着して出かけるところです。」
母「ブッタよ、先ほども言ったように、あの者たちと関わることはしてはいけないと伝えたのに、私の言うことが聞けないのかい?
あなたの命を産んだ母の言いつけも守れないほど、私の息子は愚かな人間だったのかい?」
そういうと、お母さんは、泣いてお父さん(王様)のところへ駆け出して行きました。
しばらくすると、王様とお母さんが一緒にブッタのところへ来て、こう言いました。
王様「ブッタ、我が子よ。お前は母が言うことを聞けないほど、愚かな人間だったのか?
では、私が改めて申し伝える。ブッタよ、今後、一切、王族の屋敷を出ることを禁ずる!良いか!」
ブッタ「お父様、なぜ、それほどお怒りになるのですか?
私はただ、街の人に洋服を少しだけ差し上げたいと思っただけなのです。
決して、お母様やお父様を困らせたいのではありません。
どうか、私の気持ちもわかって下さい。」
王様「まだ言うか!ブッタ!もう良い、お前はこの家の中に軟禁することにしよう。
そうでなければ、民はまたいつか、お前が洋服を持って出てきてくれると期待をしてしまう。
良いか、ブッタ、民たちは、自分で生まれる世界も住む世界も自分で決めて産まれてきているのだから、私たちにはどうにもならないのだ。そのことをお前がどう思うかではなく、神様が決めたことであり、一人一人の魂が選んだ人生なのだから、余計なことはするでない!さあ、部屋に戻りなさい!」
ブッタ「私がしようとしたことは、民衆を苦しめることになるのか・・・・
なぜ民衆は、あんなに苦しい世界を選んで産まれてきたのだろう?
物を盗みあったり、殺しあったりしたくて、それも自分で選んだというのだろうか???
私にはわからない、なぜ、神はこういう世界をお創りになったのであろうか?」
このあと、ブッタは、しばらく部屋に引きこもり、自分自答しながら王族だけの図書館からあらゆる書物を読み漁る日々が続きました。
そして、全ての書物を読み切った時、「ここに答えはない」とわかりました。
ブッタ「私は王族なので、王族に必要な本しかここにはないことに気づきました。
だから、私は自分の足で街へ出て、民たちに話を聞いてみようと思ったのです。」
従者の目を結んで一人でコッソリ家を抜け出しては家族に捕まり、また、家出しては捕まる日々を繰り返したそうです。
そして、最後に王様である父親にこう言われました。
王様「ブッタよ、そこまで私の言うことを聞けぬなら、私も覚悟をした。
お前には私の後継になる兄がいるが、もし、兄の体調が悪い時に代わりができるようにとお前を大切に育てたつもりだが、甘やかし過ぎたようだ。
だから、私は鬼になって、お前を見捨てることにする。
もうお前は、私の子供でも王族でもない。
今、着ているものを全て脱ぎ捨てて、裸で放り出しなさい」
従者に言いつけたあと、王様は振り向きもせずにお城に帰っていきましたが、その背中が震えていたことをブッタは覚えていました。
ブッタはこのあと、街へ出て、民衆と同じように粗末な他人の服を恵んでもらい、分けてもらえるわずかな食べ物で命を繋ぎながら、一人一人に、
「なぜ、あなたはこのような世界を選んで産まれてきたのですか?」と問い続けました。
みんなが怒って、何度も、ボコボコに殴られたと話してくれました。
それでもブッタは諦めず、隣の街まで歩いて行き、また、同じ質問を繰り返したのです。
また、殴られ、ゴミとして捨てられた食べ物を拾って食べていると、ある女性がこう言いました。
「あの人は、王族の人です!私が使用人として働いていた家にいた人です!だから、間違いありません!」
周りの民衆は皆驚き、「そんなわけないだろう!なぜ、王族が汚い洋服を着て、ゴミを漁っているんだい!おかしいだろう!」
誰も、彼女の言葉を信じてくれませんでした。
だから、彼女は昔、お世話になった知り合いに頼んで、息子さんが街にいることをお城のお母さんに伝えて欲しいとお願いしました。
いっときが過ぎて、お母さんの言葉を従者が伝えに来てこう言いました。
「奥様は、そんな子供はこの家の子供ではないので、迷惑な話だから、もう二度と、私のところに来ないようにあなたのことをキツく叱りなさいと言っていました。私が代わりに罰を受けるから、あなたは早くこの家を離れなさい。」
今もインドでは「カースト制度」が続いていますので、階級が違う人間が上の階級の家に入ることも、同じ場所で食事をすることも許されません。
ブッタのことを思ってお屋敷に行った女性にも子供がいるので、母親ならきっとわかると思ったそうです。
戻ってきた女性は、言われたことをそのままブッタに伝えました。
ブッタ「わかってはいたけど・・・やはり、母も私を見捨てるのですね・・・
もう、二度とあの家には近づきません。だから安心して下さい。」
特権階級を捨てたブッタは、父親にも母親にも捨てられたことで、自分が産まれた家の階級と、今、自分いる周りの人たちとの階級の差の意味がどうしてもわからないからと、また一人一人に聞いて回りました。
「どうして、あなたは今の階級に産まれてきたのですか?どうしてですか?」
どの街を回っても、皆、同じように馬鹿にされ蹴られましたが、ある時、一人の老人が近寄ってきたそうです。
老人「おい!お前!お前はどうしてみんなに産まれてきた理由を聞きたがるんだ!みんな迷惑しているのだぞ!」
ブッタ「私は皆さんを苦しめようと思ったことは一度も、ありません。
ただ、本当に皆さんが今の生活を選んできたのか、それを聞きたかっただけなのです。」
老人「お前は、バカか!本当に馬鹿としか思えない奴だな、こいつは!
おい、お前たち、ここに集まれ!
お前たちが、自分でこの貧乏で苦しい生活を選んできたのかとコイツは聞きたいらしいので、本気で話してやれ!」
若者たちが老人の言う通りブッタの周りに集まってきて、こう言いました。
若者「俺たちが自分でこの貧乏な暮らしを選んで来ただと!!馬鹿か、お前は!
誰もこんな世界を望んで生まれる奴はいないさ。そんなこともわからんのか、お前は!」
ブッタ「私は自分が産まれた王族の階級も自分で選んだ記憶はないのですが、王族の暮らしに疑問をもち始めました。
どうして皆さんは苦しい生き方を選び、私は楽な生き方を選んだのか、その答えを見つけたかったのです。
皆さんも私と同じように選べなかったのかを知りたかったのです。
私は自分だけが裕福な暮らしをしていることに疑問を感じて、両親にも相談しましたが、怒られて、勘当されました。
だから、戻る家もないのです。」
若者たち「お前はお俺たちより、貧乏なんだなあ・・・
俺にはまだ家があるし、隣の奴は明日の食べ物も家に隠している。
その隣の奴は、昨日、かっぱらってきた洋服を隠しているし、いくらでも自分の力で欲しいものを手に入れることができるのに、お前は何もできそうにないしなあ・・・俺たちより、貧乏じゃないか・・ハハハ!」
ブッタ「そうなんですか、皆さんは今を生きるのに必要なものは自分の力で手に入れることができるのですね。
私は子供の頃から欲しいものは全て与えられるし、何かを言えばすぐに従者たちが用意して目の前に揃うので、自分で何かをしたことがありません。皆さんの方が、私より、素晴らしいものを持っていることがわかりました。ありがとうございます。」
そういうと、ブッタは、その村を出ようと歩き出しましたが、今度は、若者たちがブッタを呼び止めます。
若者たち「おい、ブッタとやら、お前は俺たちより貧乏だし、食べ物も無いようだから俺たちがお前に少しづつ食べ物を恵んでやるよ。だから、お前が知っている世界の話をしてくれ。
俺たちには一生、どんなことが起きても体験できない世界のことを知っているのだから、俺たちは知りたいんだ。
本当に、金持ちがどういう暮らしをしているのかを知りたいんだ・・・」
ブッタ「私の体験したことを話すだけで、あなたたちは大切な食べ物を私に恵んでくれると言うのですか?ありがたい。
私の体験したことでよければ、いくらでもお話ししますよ。」
その日からブッタは、街のハズレにムシロに包まりながら、少しづつ皆さんから頂いた食べ物を食べて話をしはじめました。
この噂はすぐに広がり、隣の街の若者たちも集まってきて、少しだけ食べ物を恵み、少しだけ洋服を与えて、話に参加しました。
どんどん集まってきた人の数はとても大きくなり、村の長(おさ)も集まってきて、「本当の話」を聞ける「夢の時間」が続きました。
ある時、人が詰まり過ぎて問題になり、警備員がやってきて、「この村からでろ!」と言われて、仕方なく隣の村に行くと、また大勢の民衆が集まってきて、「真実の話」を聞きたい群衆は増え続けました。
次から次へと質問とパンが投げられ、ブッタは長い時間、インド中のいろんな村を周りながら民衆の全ての質問に答えることを続けていました。
いつも村を出る時は、警備員から逃げるように出るケースが多いので、ブッタもさすがに疲れが出てきました。
疲れては休み、疲れては休みを繰り返しながら話を聞きたい人たちが待っているので、ブッタは一度も、質問に答えなかったことはなかったのです。
最後の村の菩提樹の樹に寄りかかった時は、もう疲れ果てた時だったので、「もうここでいい、ここでいいから話をしよう」と民衆の質問に答え続けていました。
ブッタは、王族だけの図書室にある全ての本を読んだ経験があるので、膨大な知識は民衆にとっては「光と希望の時間」と感じたようです。
「少し疲れたから横になるよ」と言って、ブッタは、右肘を枕に横になりました。
するとその時、体の中に強烈な光のエネルギーが走って失神しそうになったそうです。
その瞬間、自問自答が始まりました。
「私は今、何をしているのか?
私は、これがしたかったことなのか?」
民衆は、横になったブッタにも、変わらずに質問を投げかけます。
「どうしてお前は、王族に産まれまれたんだ!」
その時、ブッタは気づきました。
産まれた階級が問題なのではなく、
「産まれた意味と目的に気づかないこと」がもっとも問題なのだと…。
だからこの気づきのあと、自分が求めていた意味をこう答えることにしたと言ってます。
「私は産まれてきた自分が階級や男女を選んだ記憶はありません。
でも、産まれてきた家族や環境や与えられるもの全てが、自分で選んだと思えないことは、不幸なのです。
私は長い間、そのことに気づかず、生きてきました。
私はただ、知りたかっただけなのです。
自分が本当に産まれてきたことを自分で決めたのかどうかを・・・・」
こういうと、ブッタは、「少しだけ休ませて下さい」と言い残した言葉を最後に、息を引き取りました。
最後の言葉を吐いた横になった様子を「涅槃像(ねはんぞう)」と呼び、最高の悟りの境地の言葉として今も、語り伝えられています。
ブッタの体験を自分ごとに捉えて人生の意味を考えて下さい。
新しい時代を生きるための重要なメッセージが入っていることに気づくはずです。
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