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母の教え:母の20歳の結婚式の話

あなたのお子さんは、あなたが結婚するまでの思いを知っていますか?

どんな思いで結婚したのか、親の本当の気持ちを知らない子供達は、「自分勝手な生き方」をした結果、40歳を過ぎても結婚や子供を産んで「親に恩返し」する気持ちがない人がおおすぎます。

どうぞ、私の母の教えから「爪のアカ」でも学んで下さい。

 

 

子供の頃から母親に、「結婚したくなかったけど、結婚しないと兄嫁や親に迷惑をかけるので結婚した」と聞かされ続けていました。

結婚は自分の自由意志で決められると思っている人たちも多いと思いますが、今の時代は、出会いが無い、結婚したい人が現れないという自分勝手な理由で結婚しない人がたくさんいます。

 

大学生の頃に、一度、母親に真剣に質問したことがあります。

「なぜ、毎日、喧嘩するくらい好きでもない人と結婚したの?」

「親に、迷惑をかけたくないからだよ。」

「どうして結婚しないで自宅にいると、親の迷惑になるの?」

「いいかい、私には兄がいるでしょ。

その兄が見合いをして結婚することが、決まったのさ。

そうなると、私がいる家に、兄嫁が来るのさ。

私の母は「シュウト」になるので、嫁も母も気難しい関係になるうえに、私がいたら「小姑」になるので、父親と母親が相談して、私の結婚相手を決めてくれたのさ。」

 

「小姑」って、問題なの?

「人はね、表向きならいくらでもいい顔をするけど、毎日、朝から晩まで一緒にいれば、喧嘩もするし、陰口も言うのさ。

私(小姑)と兄嫁と揉めると、あいだに挟まれるのは「私の母」なのさ。

あの体が小さい気の優しい母は、我慢しかできない人なので、私がいるだけで母を苦しめることになるから、「自分から嫁に行きます」と父に言ったんだ。」

「結婚相手も決めてないのに、そう言ったの?」

「私の時代はね、結婚というものは個人の付き合いでするものではなくて、親同士が親族になるので、両家を親が調べて大丈夫だと判断しないと、結婚なんて、できない時代さ。」

 

「恋愛結婚の人って、いなかったの?」

「少しは、いたけど、でも、本人同士が好きで結婚したはずなのに、時間が立つと我慢できない女は、必ず、夫を放り出して家を出て行くのさ。

つまり、離婚さ。

本当に、自分勝手な人たちは、必ず、離婚するね。」

確かに、人前で言い張るお母さんたちは、しばらくすると、離婚する人が多いね。

「昔から、結婚は自分で決めるもんじゃないと私は教わったのさ。

だって、知らない他人と結婚するんだよ!

うまくいくわけないでしょ!」

 

だから、毎日、父と母は言い争っていたわけ?

「嫌な子だねえ。

まあ、確かに毎日、喧嘩はしていたけど、私は何があっても、離婚はできないのさ。

だって、私が実家に帰れば、泣くのは「母親」だよ。

自分を産んでくれた母を泣かせる子供がいるかい!

私にはできないよ。」   

結婚してどうだったの?

「結婚式は、吉岡の本家が建ててくれたこの家でやったけど、近所の人や親族全員で食事の準備から、祝言の準備まで全て親族が取り仕切るので、60名くらいになって入りきれなかったよ。

さすがわ、吉岡の本家さんだと、言われたものさ。

 

翌朝、食べ物は宴会の残りがあったけど、父さんに、味噌は?醤油は?砂糖は?って聞くと、何も無いっていうのさ。

じゃあ、お金は?って聞くと、一銭も無いっていうんだよ。

 

もう泣きながら、母親に電話すると、小さい体の母さんが、お味噌と醤油と砂糖と、お米を袋に入れて、背中にかついでバスに乗って、1kmも歩いて持ってきてくれたのさ。

そして、そっと、父さんからだと言って、お金も渡してくれたんだ。」

 

そのことを親父は知っているの?

「私の実家から恵んでもらったなんて言ったら、本家が怒って離縁と言われるさ。

だから、知らん顔してたよ。

食事は女の仕事だから、自分で何とかするしかないのさ。」

 

じゃあ、兄が生まれた時も大変だったでしょ。

「うちは分家だけど、最初の子が男の子だったので、本家や親族からお祝いが届くほど、喜んでくれたのさ。

だから、少しだけ食べ物とお金があったので助かったよ。」

 

俺の時は?

「次男は、誰もお祝いなんて、くれないよ(^^)

本家の最初の子供が女の子だったので、それはそれは、本家のお嫁さんが怒られて、「男の子を産めないなら実家に帰れ!と言われたそうだよ。」

厳しい時代だね。

「だって、たくさん戦争で男が死んだので、「働き手」がいないと農家はできないのさ。

家の苗字を守る男の子を産めないだけで、バカ扱いされる時代だから、実家になんて一切、帰ることもできないのさ。」

 

 

里帰りも、できないの?

「お暇を頂きます」って、言葉を知ってるかい?

あれはね、もう一生、あなたと一緒にいれないので、ご縁を終わりにしますって意味なのさ。

 

だから、一度だけ、「実家に帰りたい」と言った時に父さんから、

「じゃあ、一生、帰ってくるな!」と言われたよ。

それくらい女は、選択権がない時代なのさ。

今は自分でお金を稼いで、自分の好きな人と結婚できて良い時代だと思うけど、女のほうに我慢がなさすぎるね。

「女は、我慢、辛抱」が売りなのに、自分の言いたいことを言ったら離縁されるのがオチさ。

 

いくらお金を持っていても、実家に帰れば、親は「出戻りの娘」がいると近所から言われ続けるし、誰も嫁にはもらいたくないよ、中古品なんて。

その点、男は器量は悪くても、お金があったり、体が丈夫なだけで嫁も子供も守れるから、私も本当は、男に生まれたかったのさ。」

 

母が男だったら、俺も兄も、いないじゃん!

「まあ、そうなるね、それも人生さ。

お前は次男だから、誰も気にしないので、自分で生きる道は自分で切り開きなさいよ!!

田んぼも財産も、一切、お前には残せないからね。

 

そして、女はまず、健康な丈夫な体の女を選びなさい。

「病気がち」なだけで、夫にも親にも迷惑をかけるからね。

昔は、嫁が病気になって働けないと、人手が足りないので、実家に戻されて、新しい女が家に来たものさ。

それくらい、女には選択権がない時代だったのさ。

 

今は女にも選挙権があるし、言いたいことも男と対等に言える時代だけど、男の種が無いと、女としては、価値がないんだよ。

あの近所のおばさんを見てごらんよ。

 

昔は綺麗な人でたくさん男たちが寄ってきたけど、今では誰も家に来ないし、親も死んだので、ひとりぼっちなのさ。

誰が、あの人の最後を看取るのかね?

 

若い時に、そんなことまで考えない馬鹿な女が多いから、今の時代はいずれ、おかしくなるよ!

「娘ニハチか、ニクからず」って言葉は、知ってるかい?

 

知りません。

「ニハチ(2×8=16)、ニク(2×9=18)、つまり、16歳から18歳までが、女の適齢期という意味さ。」

変な年増女に、引っかかるんじゃないよ!

お前も女をよく見て、決めなさいね!

稼ぎがあれば、その女がダメでも、いくらでも選べるのが男さ。

頑張りなさい!」

20歳で嫁に行った母親に教わった教訓は、一生の宝になりました。ありがとうございます。 

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