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3億円の寄付をした女性の話

20年前の新聞に、3億円の宝くじが当たった女性が、全てを慈善団体に寄付した記事が載って話題になりました。

私はマスコミが書いた記事の内容は記者の思い込みで書いていることが多いのであまり信じていないため、直接、寄付をした女性の意識に入り込んで本人に詳細を聞いてみました。

 

どうして、3億円もの大金を寄付したのですか?

私は、何不自由なくここまで生きてきました。

主人を亡くし、子供たちも自活してそれぞれ楽しく暮らしています。

私はただ死を待つ老人ですが、何か人のためになることはないかと考えていました。

宝くじは亡くなった主人が毎年、1枚だけ買うことを決めていて、同じ日の同じ時刻に、同じ宝くじ売り場で1枚、購入して大切に神棚に置いていました。

だから、主人の代わりにその夢を叶えてあげたくて、私も同じ日時に同じ宝くじ売り場で1枚、買って神棚に上げていました。

私はいつも買ったことさえ忘れてしまうのですが、第一勧銀銀行(現:みずほ銀行)の職員の方から電話があり、現金で引き取るか、口座に入れるかの電話が来て、初めて当選したことを知ったのです。

別にお金に困ってはいなかったので、「辞退します」と言うと、電話口の担当者の人が、こう言うのです。

奥様、どうか、お願いですからこのお金は一度、頂いて下さい。

お客様が辞退されると、私が困るのです。

え!どうして私が辞退すると、あなたが困るのですか?

これはここだけの話なのですが、私は今年、当選者へ連絡する担当になったのですが、奥様を含めて今までお二人の方が辞退なさったのです。

上司からは、「お前の言い方が悪いから、お客様が嫌になってそう言ったのではないか?」と怒られ、あなたが断ると3人目なので、私は遠くへ飛ばされてしまうのです。

どうして私が辞退すると、遠くへ飛ばされるの?

この当選者へ電話する役目の人は、とても重要な仕事で、できれば第一勧銀へ新しい口座を作ってくれるお願いをするのが私たちの仕事ですので、3億円の銀行口座を何本、作れるかが営業実績になりますから、奥様に断られると私は9億円の預金を失ったことになるからです。

皆さんは辞退したほうが第一勧銀の収益になると思っているようですが、そうではなく、この宝くじの売上から経費を引いて残った利益が銀行の収益になるので、もう、6億円分の売り上げを失いましたので、当行としては、国から今年の宝くじ事業の払い出し金額が少なく残ってしまった金額が多いと、第一勧銀が不正をしているのではないかと国に疑われ、宝くじ事業の取り扱いを他の銀行に移すと脅されているのです。

私は初めての担当なので先輩にも聞いてみましたが、やはり、毎年、宝くじの当選者の方で辞退する人が増えていて、どうやってもでも当たったお金を頂いてもらいなさいと教わっています。

だから奥様、どうか、今回の3億円は私を助けると思ってもらって下さい。お願いします!

まあ、良かれと思って辞退しようと決めたのに、今の話を聞くと、あなたが苦しい立場になるのね。

わかったわ、だったら一度、銀行に口座を作って入れてもらい、そのあといろんな活動をしているところに寄付をすることにするわ。

息子たちは、医者もいるし、弁護士もいるし、高収入の家に嫁いだ娘もいるから3億円なんて別に欲しいと思わないもの。

だからきっと、あとで私が寄付をしたことを知っても、母さんらしいなあと言われると思うからそうするわ。

そのほうがあなたも嬉しいのでしょ?

はい、それは本当にありがたいことです。

これは余計な話ですが、過去にもいろんなところへ寄付をした人たちから話を聞いたのですが、大きな団体に寄付をすると、ほとんどが人件費や活動費に消えてしまい、実際に、必要な人たちへ届くよう寄付したのに、ほとんどのお金が現地の人たちへ届いていない事実を知ったと、当選した人たちから聞いていますので、できれば個人とか、小さな活動をしている人たちに寄付をしたほうが有効にお金を使ってもらえると思いますよ。

あら、そうなの???

いつもテレビで宣伝している世界の貧乏な子供たちのために救済活動をしている団体へ寄付しとうと思っていたのに、困ったわねえ。

奥様がもし、インターネットを使えるのでしたら、「地球を救う」とか、「未来の子供たちへ」いう単語を入れるといろんな個人が活動している人たちがいるので、その中から選んで寄付をされるとよろしいのではないでしょうか?

もし、見つけられなかった時は、私が調べてリストをお渡ししますので、口座開設の手続きもありますので、一度、ご自宅にお邪魔してもいいですか?

あら、家まで来てくれるの?ありがたいわね。

こういう「当選しました」と言って自宅へ伺い、他の預金と合わせて金利が良い口座を作るからと預金通帳を預かっていなくなる詐欺の電話も多くなっていますので、はっきり私だとわかるようにこれからお話しする方法でお邪魔しますので、どうぞ、よろしくお願いします。

 

この体験を通して、第一勧銀の担当者は転勤は免れて、奥様も必要な人に使ってもらえると喜んだのよと、3億円が当たった奥様は教えてくれました。

実際に調べてみると、多くの人たちが毎年、当選したのに受けとりに来ない人の金額がすごい金額なので驚きました。

当選した人たちで取りにこない人たちの意識に入り込んで聞いてみると、新聞で当選を知った知り合いが突然、家に電話をしてきて、3億円も当たったのだから今まで世話したぶんをご馳走してくれだの、同窓会をやろうだの、兄弟姉妹以上に多くの「親戚」と名乗る人たちが家にやって来るので疲れ果て、自殺した人も出ていました。

当選したことで、逆に運気が下がることを恐れて寄付したり、お金が入った箱を土の中に埋めてしまったまま亡くなった人たちもいました。

皆さん、本当に心が清い人たちばかりで、当選した人に誰もお金の亡者はいませんでした。

「お金の使いすぎは、運の使いすぎ!」は、必ず、家族親族問題になるか、大病になリますので、急にお金が入った人は、そのことを理解したうえで上手に社会のために使って下さいませ。

私は貧乏な家で育ちましたが、心は貧乏人ではなく、お金持ち以上に尊いことを祖父や母から教わっていますので、多額の寄付を頂いた場合は、必ず、将来の子供たちのために使わせて頂きます。

▷寄付金を送りたい人は、スタッフ 初野へメールでお知らせ下さい。

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