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母の教え:子育てはねえ、丸バツで教えたらいけないよ!

私が結婚した時に、母が教えてくれた言葉です。

「子育てはねえ、丸バツで教えたらいけないよ!

私は間違ってることが大嫌いなまっすぐな性格なので、あんたも兄ちゃんも同じように育てたつもりだけど、どうしても最初の子供には期待が大きすぎて、相手の思いを聞かずに、勝手に決めつけてしまった自分がいたので反省したのさ。

だから、お前には決めつけないように、何を考えているかいつも聞いてきたけど、あんたの発想は私がいくら考えてもわからんことばかり言うので、結局、私はあんたにも自分勝手な思いを押し付けたんじゃないかと反省したのさ。

だから、お前にもし、子供が生まれたら絶対に自分の価値観だけで丸バツをつけたらだめだよ!お願いね!」

親の思いにはとても感謝しましたが、私はこう言い返しました。

いいかい、母さん、僕は自分であなたを母親と決めて生まれてきたので、一切、悔いはありません。

あなたがどんなにきつい性格でも、怒るとよく引っ叩くけど、それもご愛嬌だと思っていました。

私にとって、母も父も、心がまっすぐな人だからこそ、自分が選んで良かったと思っていますが、私にもし、子供が生まれたら、きっとその子も私の良い点も悪い点もわかって生まれているので問題ありませんよ。

子供はいつも、自分の意見を親にぶつけるものだし、親は親で子供に自分の思いを目一杯ぶつけるでしょ。

それは大切な学びの時間なんです。

世の中に出て働けば、自分の思いなんて粉々にされるくらい厳しく管理されるので、まあ、動物園の檻に入った動物みたいなものですよ。

安い給料をもらいながらせっせと働いて、自分がやりたいことをやるのが精一杯でしょう。

だから私は、子供を授かるのか、そうでないのか?仕事で出世するのかしないのか、収入はたくさん入るのか入らないのかを考えたことはありません。

ただ、父と母が生きている間に、他人から喜ばれる人間になる努力をしますので、どうか、お元気で私たちを見守って下さい。

人間はどうせいつかは死ぬのですから、それまで目一杯、楽しむと決めて母も生きて下さい。

兄も結婚して家を出たし、私もこうして家を出ると、お二人しか居なくなりますが、どこに転勤になっても親としては感謝しています。

どうか、自分が産んで育てた子供をもっと信頼して下さい。

私が選んで生まれた母と、母が産んで育ててくれた息子との、結婚前のお話しでした。

素晴らしい母に、感謝しています。ありがとうございます。

 

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