【解脱の真理】続編25 解脱後の守護と喧嘩
西暦2000年1月10日の誕生日の日、「解脱した瞬間」のことを初めてお話しします。
「三次元世界の価値観」で考えると理解できない話になると思いますので、どうぞ、そういう人間もいるのかくらいに軽く読み流して下さいませ。
1998年1月10日の誕生日の日から、「眠れず、食べられず、起きられず、仕事もできず、人にも会えない」という強制的に現実をリセットされて、自分自身に向かう永遠に感じる時間が始まりました。
その中で動ける時間は、「無償」で他人の相談事を聞いてアドバイスしたり、ヒーリングをしてあげていましたが、他人に喜ばれる思いとは裏腹に、現実的には一切、お金を稼いでいなかったし、妻や家族に迷惑をかけたので、とても辛い3年間でした。
あまりに辛いので、ほとんどの時間を「瞑想」に費やしていましたが、自分がここまで生きて経験したことや、自分を正当化した価値観を全て問われ続け、寝ることも出できず、目を瞑っているのに、ただ、涙が頬を伝うばかりで声を出して泣くことさえ許してくれません。
辛い、苦しい、逃げ出したい、死にたい、死にたい、死にたい・・・。
毎日毎時間が、その繰り返しだけでした。
何をすればこの苦しい時間が終わるのかを考えても答えは出ないし、いつも周りに見えていた霊たちさえ寄ってきませんし、どこの神社の神様に聞いても、何も言ってくれません。
自然界の中の森に入っても木や鳥たちと話しができないので、「もう、ここで静かに死のう」と思って大きな木に寄り添って横になっていると、鳥や小動物たちが周りにやってきて、「起きなさい、起きなさい。あなたには、やることがあるはずでよ!」と声が聞こえました。
自分で死ぬこともできないのなら、森の奥で静かに隠れていれば、誰も見つけられず、体の機能は停止すると思ったのに、なぜか、何も食べていないのに、体の内側からエネルギーがどんどん溢れてくるのです。
自分は大きな木の影で横になっていたいのに、腕や足に力が込み上げてきて、体を起こし、無理やり、歩かせるのです。
いくら家に帰りたくないと思って横を向いても、勝手に足を動かして、家に連れて来られました。
真っ暗になった家のドアを開けて入ると、妻が一人で待っていて、
「あなたは、きっと、どこかで死んだと思ったので、今、どうするか考えていたところなの・・・。」
と泣きながら、私に抱きついてきました。
何もできない、何もしてやれない、お前のために何もしてあげれない自分が、なぜ、生かされているのかがわからず、そのうえ、ひっそり死ぬことさえもできないのなら、いっそ、妻と二人で死のうか?と話し合いました。
でも、私は死ねるけど、あなたがきっと、生き残ると思うので、あなたは私を殺した殺人犯になってしまうわよ!
それでもいいの?こんなに辛い時間を経験したのに、それで私がただ死んで、そのうえ、あなたが刑務所に入れば、それであなたがするべきことはできるの?
よく考えてね!私はいつでもあなたと死ねるけど、あなただけは自分で死ねない人だから、私はあなたを支えるしかないのさ。
そういう「役回り」だと思うので、自分勝手に死のうとするのは、もうやめてちょうだいね。
死にたくなったら、いつ死ぬか教えてくれれば、私も死ぬ準備があるので用意しますから・・・。
あんたと結婚した段階で、予想外のいろんなことがあったし、自分が思った人生ではなかったけど、面白い人生だと思えたから、私もいつ死んでもいいの。
だから、一人で勝手に死ぬのだけは、やめてね!
ここまで支えた自分が悲しすぎるから、これだけはお願いします。
妻に、こう言われて気持ちはありがたかったけど、実際に何もできない自分をどうするか、一人で部屋に戻って考えました。
ずっと、部屋で瞑想をし続けながら、朝が来て、夕方が来て、また朝が来るのを繰り返しながら、今、自分が生きている時間の意味を問い続けました。
私が今、生きている理由は何ですか?教えてください!
何も答えてくれません。
私に生きる意味を教えないのなら、私は死にたいのですが、どうして、死ぬことも許されないのか、その理由を教えてください!
また、無言です。
あなたたちの上の、ずっと上に誰かがいるのは感じますが、いくら見ようとしても何も見えません。
じゃあ、こうします。
今度、あなたたちがもし何かを私に望んでも、私はそのことを一切、やらないことをここに誓います。
私をこういう目に合わせている目的があるはずなのに、その理由も教えないなら、私はあなたたちが何を望んでもやりません。
なぜ、こんな重い肉体を持たせて、ここまで経験させたのか、私には全く意味がわかりません。
自分がこの地球に転生した時の過去世も、宇宙のいろんな星にいた時の経験もたくさん思い出しましたが、その意味さえよくわかりません。
あなたたちのように、そちら側からこの地球を見守る役目で自分も良いと思っていたのに、どうして、私に肉体を持たせて、短い人生を経験させるのか、全然、意味がわかりません。
だから、私が納得するように説明がないなら、今後、あなたたちが何を望んでも、私は何もしませんよ!
思いを動かすことも、一切、やりません!
それで、いいのですよね!!!!?
・・・・・・・・・・・・・・・・・
それは、困ります・・・・・・・・・・
やっと、話せた!!!!!!
3年間、ピタッと止まっていた見えない世界と、久しぶりにつながったので嬉しかったですが、答えが、「困る」だけなら、また意味がわかりません。
何か、駄々っ子と話をしているみたいなので、ちゃんと私を理解させられる存在をここに呼んできて下さい。
私は自分が納得したことは、他人にどう思うわれてもやり抜けますが、納得しない時は、テコでも動きません。
そんな性格だと知っていながら、バカみたいな対応を私にしないで下さい。
さあ、守護存在たちよ!交代しなさい!!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・
(守護たちの話し合いが、ヒソヒソ聞こえてきます)
おい、どうする?コイツ、本気だぜ・・・
いやあ、きっと、私たちのことも視て聞こえているから、このまま上にお願いしてみようかしら?
そんなことしたら、ここまで俺たちが交代交代でコイツを守護してきた意味がないじゃないか!
俺は、コイツが生まれる前から見守ってきたし、そのあとをお前に任せたのだから、お前が自分で対応する順番じゃないのか?
え!俺か???
俺は、ただ、コイツが人を殺さないように、周りの人間の意識と先祖をコントロールする役目なので、自分からコイツの意識には入り込めないぞ!
俺より適任なのは、お母さんのお腹の中にいる時に、ずっと、見守っていたおまえじゃないのか?
え!私????それは、無理でしょ!
私は、お母さんとのつながりを守る役目だから、妊娠中のお母さんの意識とこの子の意識が切れないように守っていただけだから、この子の意識に入り込めるのは、最初のあなただけじゃないの?
さあ、もう一度、この子の意識に入って、話し合いをしてちょうだい!
先祖さんたちもたくさん見守っているけど、私たちの中で、この子の意識に入り込めるのは、あなたしかいないでしょ!さあ、やってちょうだい!
・・・・・・・・・・・・・・・・渋々・・・
おい、俺がわかるか?
子供の頃からお前を見守ってきた存在で、小学1年生の時の知能指数テストで答えを教えたろ?わかるか?
あのう、あなたたちの会話はこちらに筒抜けなので、あまり、私をバカにしないでもらえますか?
あなたのことは、わかりますよ!当然です!
いつも大事な時には黙っているくせに、いざ、誰かと喧嘩になりそうな時には何もしてくれないし、母が悲しんでいる時にもただ、じっと見ているだけでしょ!
あなた、結構、守護としては、いい加減な存在ですね!
それで、よく守護存在になれましたね?!
・・・・・・・・・・・・・・・
それは、前にも話したけど、俺、お前を守護するのが初めてなので、人間を導くのをどうしたらいいのか勉強中なんだ・・・。
だから、お前が望むような答えは教えてあげられないけど、俺も精一杯、頑張っているので、これで許してくれよ!
お前にもし、「守護存在として失格」だと言われたら・・・俺も、もう、行くところがなくなるんだ・・・。
これが最後のチャンスだと、上の神様に言われているので、頼むからまだ、「お前には無理!」とは言わないでくれな!
この言葉は、昔から「悪魔言葉」と言って、口にした人間も、言われた人間も同時に「悪魔の世界」に落とされて、自分で気づくまで永遠に自分を問われるから、最も恐ろしい言葉だと、守護になる前に教わったぞ!
だから、頼むから俺にその言葉を言わないでくれな!
お前と一緒に「悪魔世界」に落ちたら、俺、永遠に、上には上がれない気がするから、頼むぞ!なあ、頼むよ・・・。
・・・・・・・・・・・・・
本当に、根性がない守護だけど、私はあなたのことは好きですよ!
人間もそうだけど、「バカほど可愛い」って言うじゃないですか!
僕はいつも、あなたと話していると、本当に頭が悪い守護だと思っていましたが、心は素直でまっすぐなのはわかっているので、気にしていませんよ!
おい!お前!守護に対して、「バカ」とはなんだ!謝れ!!お前!!!
・・・・・・・・・・・・
もう、さっきまで悩んでいたのに、私を守る守護存在と喧嘩腰になっているこの「バカ守護」のおかげで、笑いが込み上げてきました。
・・・・・・・・・・・
(ドアをトントンと叩く音がして・・・)
ねえ、どうしたの?突然、大きな声で笑いだしたから、気が狂ったかと思ってみたら、いつもの瞑想???
まあ、あなたのおかげで、私も人生を「迷走」してるから、お互いにいいけど、変なところに頭をぶつけないでね!
それ以上、変な人になったら、あなたを精神病院に入れるしかないからね!
じゃあ、先に寝るね!
ゆっくり、「迷走」して下さい(^^)
・・・・・・・・・・・・・・・・
コイツ、やっぱり、「神」だと思った瞬間でした。
つづく