「魂の封印」を完全に解き放つ!!

漁師の息子が100万円持ってやってきた! その1

◯漁師の息子100万円

30代の頃、北海道の漁港で有名な釧路市に、知人の女性を訪ねて一人で行ったことがあります。

地元の人から紹介された「珍しい寿司屋」で昼食を食べようと言うので入ってみると、そのメニューの多さに驚きました。

私が大好きなエビだけで5種類もあるし、カニも4種類、ウニも3種類、聞いたことがない魚の名前がずらっと並んでいますが、地元の人たちには「普通」だと言われました。

※その場所が、「漁師番屋」とは知りませんでした。

「さすが、地元!」と思って食べてみると安いのに美味しくて、日本酒が飲みたくなったので、一人で日本酒を飲み始めました。

隣に70歳のお父さんと30代の息子が座ってお寿司を食べていましたが、その70歳のお父さんが私のほうをチラチラ見るので、目線を追ってみると、私が飲んでいる日本酒を見ていたので、笑顔で挨拶しました。

「この人は日本酒を飲みたいんだ」と思ったので、息子さんに、「お父さんは、日本酒が好きなんですか?」と聞くと、大好きで飲み過ぎて、体を壊したので、今、お酒はドクターストップがかかっているから、飲みたくでも飲ませられないので、こうして一緒に付いてきたと教えてくれました。

 

飲みたい日本酒を飲めない辛さは私もわかるので、そっと隠れるように飲んでいましたが、お父さんの目線は僕の手の中の日本酒のコップに釘付けなので、「一杯だけ飲みますか?」と息子がトイレに行っている時に、盃で差し上げました。

満面の笑みが溢れたお父さんは、息子に日本酒を注文しろと言い出し、親子喧嘩が始まりましたが、「僕だったら、死ぬ最後まで自分が好きなことをして死にたいなあ」と言うと、お父さんもうなづきながら、「そうそう、俺も同じさ!俺は今日、ここで死んでもいいんだ!」と言い出しました。

ちょっと、悪い酒になるかと思って息子にどういうお父さんなのかを聞くと・・・、

親父は本当にお酒をよく飲む人で、海がシケて仕事に行かない日は、朝からご飯を食べずに日本酒を飲みだし、寝るまでずっと、一人で飲んでいると教えてくれました。

「お父さん、それはあまりに飲み好きでしょ!僕でも、そこまでは飲みませんよ!」と言うと・・・、

お前に何がわかる!

俺は、一回、船を出せば、最低500万円を稼ぐし、過去最高は1回の漁で2000万円以上、稼いだことがあるんだぞ!

だから、自分のご褒美に酒くらい飲んでもいいだろ!

もう十分稼いで、豪華な家も建てたし、息子の家も建ててやったし、俺が死んだ時に妻と息子に渡す金は一人、最低3億円以上あるんだぞ!

そこまで稼いで、息子に文句言われてりゃ、必死に命をかけて漁に出た意味がないだろ!

俺は、高級な日本酒には興味がないので、地元で昔から飲まれている安酒をいつも飲んでるだけだ!

だから、その酒のことでガタガタ言われる筋合いはないんだぞ!

でも、最近は、船を出しても、築地の値段が下がったので、面白くないので、滅多に漁には出ないんだ。

息子には全部、漁の手解きを教えたのに、こいつ、まだ、たいして稼げてないし、いつも俺が食わせてやっているのに、俺の大好物の日本酒さえ飲ませない親不孝もんさ!

お前、日本酒が好きならわかるだろ!

自分で命を張って生きている日本人の男たちは、一生懸命に働いたら、いつ死んでもいいから自分の好きなことくらいさせてくれ!と思わんか!?

と聞かれたので、私は自分の父も同じですと答えました。

人間が生きている意味は、女は子供を産んで育てることで社会性があるが、俺たち男はお金を稼いで、世の中のために貢献するかどうかだと俺も思って、必死に漁に出たのに、コイツ(息子)はその親の恩を忘れたのか、俺に一滴の酒も飲んじゃダメだと嫁と言うので、もう、生きている意味がない人生さ。

僕の父も、あまりに日本酒が好きなので聞いたことがありますが、日本酒を飲めなくなることと、生きていられなくなるのと、どっちが大事ですか?と聞くと、即答で、「日本酒を飲めなくなるならいつでも死んでやる!」と言い張ったことを話しました。

お父さんは、目に涙を浮かべて・・・

「そうだよな、昭和の最初に生まれた俺たちの喜びなんて、何にもないから酒を飲むしか楽しみは無いし、そのうえ、いくら金を稼いでもその金を使う場所もないのさ。

魚はな、季節と旬で値段が大きく変わるから、俺はいつも旬の時期の少し前の最初に出始めの魚ばかり捕るので、築地で最高に高い値段で売れるわけよ!

日本中で俺の魚を待っている奴がいるので、いつもソイツらのために漁に出て稼いでいるのに、このバカ息子は、自分で魚を採れないくせいに、俺の命と金のことばかり、心配してやがるのさ。

ここまで一生懸命にお金を稼いで家族に渡したのに、それでもまだ俺に文句を言うかと思うと、この人生の意味がわからなくなり、最近は、いつどこで死ぬかばかりを考える日々よ!

わかるだろう!にいちゃん!な!わかるよな!!

はい、わかります。どうせ、死ぬ人生なのに、何で長生きせなならんのか、僕もわかりません。

僕は先輩のように息子はいませんし、子供は一人もいないので、いつ死んでもいいのは同じですよ。

年齢が若くてもすぐ死ぬ奴もいるし、いくら長生きしても、「自分の人生を満足した」と思って死ねないなら、僕も自分で死ぬかもしれません。

息子さんや家族の思いはよくわかりますが、自分の人生を自分のために生きて死ねないのなら、意味がわかりません。

お父さんのようにお金も十分稼いだし、子供のためにも十分稼いだ男を、妻でも子供でもゴチャゴチャ言う権利はないと思います。

だから、私の父と母が父のお酒のことで喧嘩になった時、本人が「命をかけてお酒を飲みたいなら飲ませてあげればいいでしょ」、と私も言いました。

十分、お金も稼いだし、仕事も十分やった父だし、周りのコメ農家たちからも尊敬されるほど知識も良識もある男の一生を、ガタガタ言う、女の気持ちはわかりません。

男はいつでもスパッと死ねるくらいカッコ良く生きて、スパッと死ねばいいと私も思っているので、母に、飲ませてあげてと頼んだほどです。

70代後半のお父さんは、満面の笑みと涙を流しながら、

「飲みてえなあ、日本酒!

俺、今、ここで飲まないと、何のためにここまで頑張ってきたのか、自分の人生が悔しくなるぞ!

だってよ、俺はハッキリ言うけど、コメ農家と野菜農家の奴らは大キライなんだ!

奴らの先祖は、本州から逃げるように北海道にやってきて、アイヌの土地を奪って勝手に、米や野菜を作って売ってるんだろ?

それに比べりゃ、俺たち漁師は、誰のものでもない海に出て、自分の力で魚と格闘しながら漁をしてるんだから、絶対、コメ農家より、魚の漁師のほうが、上さ!

 

コメ農家の次男坊として生まれ、子供の頃から一緒に田畑のお手伝いをして育ててもらった人間としては、この言葉は引けません!

あのう、お父さん、俺、北海道の芦別ってところで、親父の五代前に北海道に入って農家をやっていますが、その前は、富山県で二十の村をまとめていた武士なので、農家をしたくて北海道にきたわけじゃないんですよ!

国が勝手に、地主の土地を奪って小作たちに分け与えたので、兄弟に渡す田んぼが無くなったので、仕方なく北海道にやってきたんです。

僕の母の先祖ルーツも、あの有名な「戊辰戦争で戦った会津藩」で、京都で天皇を守っていたのに、勝手に、長州藩に「逆賊扱い」されて、必死に逃げるように北海道に来て、木ばかりしかない土地を開墾して、今、やっと暮らしていけるようになったのに、祖父は戦争で足を1本取られて命からがら生き延びていることを恥ずかしいと言って、酒もタバコも博打もせず、傷痍軍人としてもらっているお金を貯めて世の中にために使っています。

この話を聞いても、お父さんは、北海道のコメ農家はバカみたいに勝手に北海道にやってきて、勝手にコメが生えていると思っていませんか?

無農薬でお米や野菜を作るってことは、本当に収入は最低で、年収180万円以下で家族4人を育てた祖父や父たちをバカにする言葉は、いくら年長者の言葉でも、捨ておけません!

お父さん、俺も同じくらいお父さんが必死に生きてきたのはわかるので、一杯だけ息子の許可を取って、乾杯しませんか?

このままだと、俺、釧路が大嫌いになりそうで嫌なんです!

どんなに言い合ってもいいけど、美味しい地元のお酒で乾杯しないと、男同士の酒好きは、スジが通らないでしょ!

ねえ、お父さん、こんな話ができて私も嬉しいので、ぜひ、一杯だけ息子に許可を取って飲みませんか?

僕は他人なので、息子に許可は取れないので、ご自分で息子に許可をもらったら飲みましょうよ!

そう言い放ったあと、今度は、息子が怒り出しました。

 

なんか、あんたの話を聞いていると、飲みたい親父に酒を飲まさず、我慢させている俺が悪いみたいじゃないですか?

あんたみたいにヨソモンに、そこまで言われる筋はないので、あんた、今すぐ、ここから出てって下さいよ!

ここは地元の漁師たちが、唯一、食べに来れるおいしいネタのお店なのに、漁師をバカにするような奴は、この店にいて欲しくありません!

さあ、店を出て、帰って下さい!

金ならいくらでも、私が払うので、さ!すぐ出てって下さい!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こうなると、もう喧嘩寸前なので、手が出るか、足が出るか、刃物が出るかの一歩手前でした。

よく考えたら、この店の客はみんな漁師だから、短気で怖い人ばかりだから、食べたらすぐに帰りましょうと、連れてきてくれた女性に言われていたのを忘れていました。

でも、もうここまで言われたら、引くタイミングじゃないし、ここで引いたらコメ農家の意地が無くなり、一生、釧路の漁師たちの笑いものになると思ったので、殴り合い覚悟で、こう、息子にいってやりました。

 

お前なあ、誰にモノを言っているんだあ?

俺はコメ農家の次男坊で、親に育ててもらった恩があるから、親父たちを尊敬して言った言葉なのに、なぜ、まだ稼ぎも悪い息子にガタガタ言われなきゃいけないんだ!

まだ、お前、漁師としても「半人前だろ!」

半人前が、一丁前のような口で、先輩に口答えするな!

お前は、馬鹿か!

親から先輩の付き合い方を教わっていないのか!と大声で周りの客にも聞こえるように言いました。

すると息子はさらに目が赤くなり、拳を握りしめたので、周りの同じ歳の漁師たちが加勢にやってきて、私の周りを数名の男たちが取り囲みました。

こうなると、お店の人間も厨房に入って関係ないフリをしますし、やるか、やられるかの瀬戸際なので、私も覚悟して、刃物がある場所と本数を数えて、何人まで殺せるかを冷静に計算していました。

生きるか死ぬかの勝負の時は、生き残りじゃなくて、「どうやって死ぬか」の問題なので、もう、私の目は、誰を先に殺そうかと冷たい冷静な目になっていたと思います。

そこで、さっきまで日本酒の話で盛り上がっていたお父さんが、こう、一言、言いました。

「おい、殴り合う前に、一杯だけ俺に、コイツと酒を飲ませろ!

こいつを、俺は気に入ったぞ!

こんなに性根が座った農家の息子に会ったこともないし、こいつ、サラリーマンのくせに、人を殺す覚悟しているから、危ないぞ、コイツ!

今までどんな人生を生きてきたかは、目を見ればわかる。

お前は熱くなって、目が真っ赤だろう。

でも、この人はさっきから目が冷たい真っ白だし、体の力が抜けているので、一瞬で刃物か何かで人を殺せる目だぞ。

俺も若い頃によく喧嘩したが、怒っている目の奴らより、目が笑っている奴らは危ないし、それ以上にヤバい奴は、目が冷静な奴なのよ。

コイツに刃物1本、持たせたら、きっとお前たち全員を刺し殺すぞ!

そうしたら、この寿司屋も血の海になるけど、まあ、俺たち漁師は魚の血の中で生きているので大丈夫だが、この喧嘩をしたら、お前たちの血の海になりかねんから、その前に、コイツと俺に酒を飲ませろ!

どっちが勝つか負けるかより、親父の喧嘩を息子が奪うことにも頭に来てるし、さっきの話を冷静に考えると、俺はこの男とまだ喧嘩にはなってない!

それを勝手に、喧嘩腰で言い放ったのは、お前だ!

俺たち男同士の言い合いを勝手に喧嘩にしやがって、さらに俺は喧嘩をふっかけてないのに、お前が勝手に親の喧嘩を取ったとなったら、俺はこの釧路で笑いもんになる。

そんな息子に育てた覚えはないぞ!

だから、お前は「半人前」だと言われるんだ!

お前は、ここまで頑張ってきた親父に恥をかかせたいのか?!

おい、息子!どうなんだ!!おい!!!

お父さんは、椅子から立ち上がって、本気で息子を殴ろうとしたので、私が間に入ってお父さんの手を掴んで止めて、椅子に座って「まず、酒を飲みましょう」と言いました。

息子は、親に恥をかかせた息子として、周りの漁師たちに印象つけたし、自分で喧嘩を売って、親父に仲裁に入られた「半端者」という目で、周りの先輩漁師たちが見ていました。

さあ、ここからどうなるか???

続きは、明日です!

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