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【ダイエー】「物流輸送ツール」を開発した体験談 1 業務改善

みなさんが毎日使うコンビニやスーパーの納品業者が使っている「オリコン」や「カゴ台車」を、41年前の1982年に、私が開発して広めたことは誰も知りません。

しかし、その業績は、それまでの「日本の物流システム」を根底から変える「ロジスティック戦略」に基づいた仕組みだからこそ、世界に商品を販売する会社と、日本全体の物流コストを大幅に下げた結果、日本は世界と対等に戦えるようになったのです。

戦後の日本の対米輸出の船は、「国籍不明の船」によく襲われるので、3隻に1隻しかアメリカに到着できず、アメリカから「遅延訴訟」という名目で莫大なお金を取られていましたが、実は、日本の船を攻撃させていたのは、”アメリカ”でした。

だからこそ、「ダミー船」を数隻出して、いつどの船に本当の商品を乗せるかを極秘に管理したのは、日本海軍の上層部と陸軍本部の知恵でした。(防衛省情報)

戦後の日本の問題は、部品を集めていくら良い商品を作っても、「安定して供給」することが難しい状況だったからこそ、「大東亜戦争のアメリカの軍略」をあとで勉強した人たちが、私がいた株式会社ダイエーの執行取締役と手を組み、「流通業のロジスティックシステム」を41年前に構築したのが始まりです。

👉ロジワン(株式会社ダ◯エー・ロジスティクス・システムズ)

その結果、日本が急激に、良い商品をアメリカに安定して売りつけることができた為、アメリカはその対策として、「Amazon」を日本に送り込んで対応したわけです。

最初は、日本の「ロジスティック戦略」をバカにしていたアメリカ人も、アメリカを超える「低コスト」と「商品到着の正確性」に驚き、日本中の物流システムを視察して回ったほど、日本全体に影響を与えた「構造改革の仕組みの基礎」を、私がいた株式会社ダイエーの「ロジスティック」の専門部隊が開発し、政治家を巻き込んで日本全体の全ての業種に広めた結果なのです。

アメリカ人が日本に来て「最初に見たい!と言った会社」は、私が勤めていた売上日本一のスーパーの株式会社ダイエーであり、売り場と倉庫を見せてあげましたが、世界に負けない「ロジスティックシステム」を完全に「仕組み化」していたので、アメリカ人も舌をまいたと、当時の専門家が話してくれました。

なぜ、そんなことができたのかを詳しくご説明します。

 

23歳で最初のお店のダイエー清田店に配属されて、当時、日本最大の売上のスーパーの日用品で働いていた私は、毎日、納品業者を待っている「受け渡し課」で荷物の到着を待っていました。

スーパーで販売される商品は、全て「受け渡し課」に数十台のトラックが並ぶため、駐車違反になったり、荷物の積み下ろしに、とても時間がかかりました。

それぞれの商品を納める問屋やメーカーから荷物が来る場合、ほとんどは「段ボール」で納品されますが、その大きさはまちまちな為、段ボール箱から商品を出した後の、「段ボール片付け」は、どこの課もアルバイトが必死に片付けますが、「段ボールの収集業者」に渡す場所を見てみると、一人のオジサンが朝から晩までサイズ別に段ボールを片付けているし、ほとんどのバックルームには、立てかけた段ボールが邪魔で大変でした。

「受け渡し課」のマネージャーは、私の麻雀仲間であり、その部下も私と同期だったので、ふと、こう聞いてみました。

天無神人:毎日、朝から晩まで段ボールを片付ける作業をしていますが、この段ボールが、もし、「同じサイズ」で納品されたら積み下ろし時間も、片付けも短くなるし、トラックの運転手さんも楽になると思うけど、何か良い方法はないですかね?

 

受け渡し課マネジャー:

お前の気持ちもわかるけど、俺たちは納品された段ボールの数を数えるだけなので、数さえ合っていれば、こっちの問題ではないので、あまり気にしたことはないなあ。

天無神人:そうですか、まあ、それは仕方ないとしても、何か改善策があると思うので、私にその毎日の納品ダンボールの数の一覧表を見せてもらえますか?

 

受け渡し課マネジャー:

そこにあるから好きに見ろよ!

コピーしてもいいし、持ち帰っても、これは問題ない資料なので、何か良い方法があったら教えてくれな!

 

天無神人:家に、全ての「課別の段ボールの数」の一覧表を持ち帰り、自分で曜日別や時間帯別の「統計表」を作って比較してみました。

 

すると、曜日別と時間帯別の中に「入荷数の大きな山」があり、そこだけ忙しいけれど、その他の時間帯や曜日の「山」は小さいので、積み下ろし作業の人手を時間帯で管理集約すれば、作業効率が一気に上がり「無駄が無くなる」ことを見つけました。

受け渡し課のマネージャーも初めて見た「曜日別・時間対別・入荷一覧表」を見て、こう言いました。

 

受け渡し課マネジャー:そうか、やっぱりそうなんだな。

いつも仕事に追われていたが、曜日別と時間帯別に入荷する段ボールの数がこれだけブレるから俺たちの仕事が大変なんだな。

俺たちの課は、利益を出さない課なので、アルバイトも雇えないので、何かいい方法はないかな?

天無神人:じゃあ、今度の麻雀の日に、新しく来た「次長」に聞いてみましょうよ!

あなたからこの表を見せて、「業務改善」を提案して下さい!

 

学生時代に磨いた麻雀の腕は、セミプロレベルまで努力したので、大抵の人には負けませんし、お店の中で、中級以上のレベルのチームにテストで誘われた時、店長の次に偉い「次長」をメタメタにやっつけたので、毎月の「麻雀定例メンバー」になってしまいました。

 

「次長」が一人、マネージャーが一人、家具の「代行者」が一人、そして、日用品の平社員の私の4名が、「中級レベルの麻雀チーム」なので、麻雀をしながら酒を飲み、言いたいことを言うのが普通になりました。

本気で真っ直ぐな出世頭の「次長」は、次の店長候補としてお店に来た時の挨拶が、「誰かこの店で麻雀の腕で俺と勝負する奴はいないか?」と最初のスピーチで言ったほど、麻雀好きの「次長」です。

 

だからこそ、このチャンスに「業務改善」を言わなければ、平社員が「次長」には何も言えないので、負けが込んで酒を飲み出した時に、受け渡し課の「入荷段ボールの一覧表」を見てもらいました。

でも、受け渡し課のマネージャーは、交渉が下手だったので、私がこう説明しました。

天無神人:「次長」、全ての課には、アルバイトがいますが、多くの仕事は、入荷した荷物を「受け渡し課」に取りに行って、段ボール箱を開けて、商品を陳列するのが仕事ですが、うちの課のアルバイトを見ていても、一番多い作業が「段ボール」の開封と後片付けなんです。

「受け渡し」に入荷する段ボールの「課別の月間トータル数」を見るとわかりますが、日用品と食品だけが、ずば抜けて入荷段ボールの数が多いので、どうか、「全ての課のアルバイト」を2つの課の荷物が入荷した時だけ、一斉に号令をかけて集めて、「荷物の積み下ろし時間」をもっと減らしませんか?

入荷する荷物が多いほど、他の課のアルバイトは、「自分のところの荷物ではない」と、ダラダラして手伝うこともしないのが現状です。

アルバイトは基本的に、「課別でマネージャーの管理下」にありますが、もし、一斉に、自分の課の荷物じゃなくても全員で積み下ろしを手伝えば、トラックも早く次のトラックになるので、自分の課の荷物も早く売り場に出せるはずです。

どこの課にもアルバイトはいるので、「荷物の入荷数別」にアルバイトを一斉に動かす「命令」をあなたから出してもらえませんか?

 

次長:吉岡よお、俺は毎日、本部からいろんな文句や命令を聞く立場だが、お前みたいな「平社員」が偉そうに俺に「指示」なんてするなよ!

100年早いわ!

お前がマネージャーになったら聞いてやるから早く偉くなれ!

天無神人:あのう、私は「平社員」ですが、物事はハッキリ見えているので、言わせてもらいます。

会社の人件費は、企業の利益から出ているはずなので、当然、お店ごとに利益によって「人件費配分」が決まっていて、その利益に対して、各課のアルバイトの人数も決まっているはずです。

それなのに、有効に、アルバイトを使えないということは、「使う側に能力が無い」ということになると思います。

どこの課の仕事でも、朝から晩まで忙しい課はありませんし、だからこそ、アルバイトは、いつもどこかでブラブラさぼっています。

そんな無駄遣いで「利益」をドブに捨てるなら、お店全体の業務の流れを見て、「人を割り当てる仕事」をするべきだと思います。

全ての課のマネージャーに命令できるのは、次長と店長しかいないし、現場は、「次長」の責任じゃ無いですか!

できないなら諦めますが、「次長」は優秀だと思って提案したのに、頭ごなしに言うなら、そんなレベルの人間だと思ってしまいますよ!

 

次長:お前!誰にものを言っているんだ!殴るぞ!

 

天無神人:まあ、殴りたいなら殴ってもいいですけど、仕事が終わって暴力を振るえば「傷害罪」だし、あなたも会社の利益を無駄使いしているのをわかっているのに見逃す「次長」なら、もう諦めますわ。

なあんだ、優秀だと思って「業務改善の提案」をしたのに、何も前向きに考えてくれないんですんね!

いいです、もう、この話はやめましょう!

まあ、今日のマージャンも私の勝ちなので、仕事もできないし、麻雀の下手な「次長」と一緒の麻雀は、ヤル気がおきないなあ・・・。

 

顔を真っ赤にした次長は立ち上がって、私の首根っこを掴みましたが、ふと、我に返ってこう言いました。

次長:いかんいかん!

また、調子に乗って喧嘩したら、「出世街道から外す」と言われてこの店に来たのに、ここで俺が殴ったら俺を許してくれた親分に申し訳がたたん・・・。

 

そう言うと、次長は私の首を絞めていた手を放し、椅子に座り直しました。

天無神人:次長、昔、何かあったんですね。

もう俺に喧嘩をふっかけたし、首を掴んだので、俺か、「次長」が殴れば、喧嘩がスタートでしたよ!

まあ、「口喧嘩」で終わったことにしますので、事情を詳しく話して下さい。

そうじゃないと、明日、店長にこのことを話しますので、「過去の約束ごと」を詳しく教えて下さい。

 

ものすごく怒った顔をしましたが、ビールを飲んで冷静になってから「次長」は口を開きました。

 

次長:俺な、若い頃は、魚屋だったのよ。

親父も魚屋だったので、腕は一番だったし、ケンカも強かったので、毎日のようにススキノで仲間と飲んでいる時に、ヤクザ者と喧嘩したのよ。

その時、相手をボコボコにしてやったので、翌日、会社に包帯をぐるぐる巻きにしたヤクザが数名来て、「金を出せ!」と脅したのさ。

俺の責任だから俺が払うと言ったのに、その会社の社長は、

お前はこれからの人間だからヤクザ者との接点は、ここで作るな!

コイツらは、一度、金になると思ったら、トコトンむしりとるから、俺の責任で終わらせるので、お前は別な会社へ行って頑張れ!

と言われのさ。

俺はまだ、その人に恩を返せていないので、今までこの会社で頑張っていたけど、やっちまったなあ・・・。

おい、吉岡、お前、俺をどうしようと思ってるんだ?

天無神人:俺は、「次長」を焼いて食っても、煮て食っても美味しくないので、無かったことにします。

ただし、さっき「提案」したことをすぐに実現して下さい。

絶対に、「業務改善の成果」は出るし、あらゆる分野の人たちが喜ぶと思うので、お願いします。

これが、店長に言わない唯一の条件です。

どうぞ、よろしくお願いします。

 

次長:わかったわかった、すぐやるわ!

お前、交渉上手だなあ。

さっき、俺を怒らせたのは、お前の技か?

天無神人:いいえ、「次長」が麻雀に負けて熱くなるのを待っていたのは事実ですが、そのあとはアドリブです。

俺がもし、本気で麻雀をやったら「次長」をボロ負けにできますが、今まで勝ったり負けたりして、気分をよくしてあげていたのを気づかなかったのですか?

俺、「接待麻雀」ができるほど、大学時代に大阪の先輩から麻雀を教わりました。

その人は、高校時代に朝からパチンコをして小金を稼いで、毎日、フリーで雀荘に行っていた人で、サラリーマン相手にボロ勝ちして、毎日、酒を飲んでいた人なので、誰もかないません。

俺もその人と最初に麻雀をした時、積み込みや抜き牌など、あらゆるイカサマを教えてもらったので、セミプロです。

でも、素人相手にはイカサマは使わないのでご安心下さい。

本気でやると、ハンチャンで財布の中身を全部、空にできますよ。

だからこのメンバーの時は、「お楽しみ麻雀」にしましょうね!

さ、次長、あと3回戦、やってから終わりにしましょうね!

「もう一回コール!」は、ナシで、お願いしますね!

つづく

 

 

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