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「上海協力機構」の首脳会議  習主席 加盟国の結束呼びかけ

NHK NEWSWEB  2025年9月1日 20時07分

中国とロシアが主導する「上海協力機構」の首脳会議で演説した習近平国家主席は、アメリカのトランプ政権を念頭に「冷戦思考や陣営対立に反対し、世界の多極化を提唱する」と述べ、加盟国の結束を呼びかけました。

「上海協力機構」の首脳会議は、中国・天津で1日に開かれ、習近平国家主席のほか、ロシアのプーチン大統領や、インドのモディ首相など、加盟する10か国の首脳が本格的な議論を行いました。

習主席は演説で上海協力機構について「世界最大の地域組織に成長し、国際的な影響力が日増しに高まっている」と述べました。

また、アメリカのトランプ政権を念頭に「冷戦思考や陣営対立、いじめ行為に反対する。

多国間の貿易体制を支持し、平等で秩序ある世界の多極化を提唱する」と述べ、加盟国の結束を呼びかけました。

さらに加盟国の安全保障と経済面での協力を支援するとして「上海協力機構開発銀行」を早期に設立する意向を表明しました。

このあと、加盟国のほか、オブザーバー国なども含め、創設以来、最大規模となる20を超える国の首脳が参加した会議も開かれました。

中国は、3日に北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記らも出席して大規模な軍事パレードなどを行う予定で、みずからに有利な国際秩序の構築に向けてアピールを強めています。

上海協力機構の首脳会議 20か国以上の首脳出席

今回の上海協力機構の首脳会議には、加盟国とオブザーバー国など、20か国以上の首脳が出席しています。

中国国営の新華社通信によりますと、加盟する10か国からは、中国の習近平国家主席、ベラルーシのルカシェンコ大統領、インドのモディ首相、イランのペゼシュキアン大統領、カザフスタンのトカエフ大統領、キルギスのジャパロフ大統領、パキスタンのシャリフ首相、ロシアのプーチン大統領、タジキスタンのラフモン大統領、ウズベキスタンのミルジヨエフ大統領が出席しています。

また、オブザーバー国からは、モンゴルのフレルスフ大統領が出席しています。

対話パートナーからは、アゼルバイジャンのアリエフ大統領、アルメニアのパシニャン首相、カンボジアのフン・マネット首相、モルディブのムイズ大統領、ネパールのオリ首相、トルコのエルドアン大統領、エジプトのマドブリ首相、トルクメニスタンのベルドイムハメドフ大統領、ラオスのトンルン国家主席、マレーシアのアンワル首相、ベトナムのファム・ミン・チン首相が出席しています。

このほか、国連のグテーレス事務総長など、国際機関のトップらも出席していて、中国は、今回の会議は創設以来、最も規模が大きいとアピールしています。

一方、インドネシアのプラボウォ大統領は、インドネシア国内での政府への抗議デモの拡大などを踏まえて出席を取りやめました。

プーチン大統領が習国家主席とことばを交わす

ロシアのウシャコフ大統領補佐官は記者団に対し、上海協力機構の首脳会議のため中国を訪れているプーチン大統領が中国の習近平国家主席とことばを交わしたと明らかにしました。

ウシャコフ氏は、2人はロシアとアメリカの最近の接触について議論したとしていて、ウクライナ情勢をめぐって8月15日にアメリカのアラスカ州で行われたトランプ大統領とプーチン大統領との会談に言及したことを示唆しました。

プーチン大統領は2日、北京で習主席と首脳会談を行う予定です。

習国家主席はプーチン大統領とモディ首相の3人で立ち話

中国とロシアが主導する国際的な枠組み、上海協力機構の首脳会議が始まる前の記念撮影の場で、中国の習近平国家主席はロシアのプーチン大統領とインドのモディ首相の3人で立ち話をしていました。

3人は、記念撮影の前と後、2度にわたって、時折、笑顔を見せながらことばを交わしていました。

プーチン大統領 専用車にモディ首相を乗せる

ロシアメディアによりますと、ロシアのプーチン大統領は1日、みずからの専用車にインドのモディ首相を乗せて、およそ1時間、話をしたということです。

詳しい内容は明らかにされていません。

一方、モディ首相は、自身のSNSに車内に並んで座る2人の写真を投稿し2国間の首脳会談の会場に移動する途中だったと明かしたうえで「彼との会話はいつも示唆に富んでいる」とコメントしています。

 

インド モディ首相 “多国間主義を推進するため指導的な役割”

上海協力機構の首脳会議で、インドのモディ首相は、会議の主要なテーマの1つであるテロ対策に関連し「安全保障と平和、安定は、どの国にとっても発展の基盤だが、テロや分離主義、過激主義が依然として大きな課題だ」と述べ、加盟国に対して、地域情勢の安定に向けて協力を呼びかけました。

ことし4月、インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方のインドが実効支配する地域で起きたテロ事件が念頭にあるものとみられます。

そのうえで、「上海協力機構は、多国間主義と開放的な世界秩序を推進するために、指導的な役割を果たせる」と述べ、加盟国の結束を強調しました。

また、モディ首相は自身のSNSにロシアのプーチン大統領と抱擁を交わす写真を投稿して「プーチン大統領に会うのはいつも喜ばしいことだ」というコメントを添えたほか、中国の習近平国家主席も加えた3人で笑顔で立ち話をしている写真も投稿し、友好ムードをアピールしました。

林官房長官「高い関心を持って注視」

林官房長官は午後の記者会見で「中国は近年、ロシアをはじめとする上海協力機構の加盟国を含め、2国間と多国間の双方において幅広い分野で活発な活動を展開していると承知しており、高い関心を持って注視している」と述べました。

その上で「多様化する国際社会でグローバルサウスとも連携することが重要であり、わが国としては、さまざまな外交ツールを活用し国際社会を分断から協調に導くための外交を展開していく」と述べました。

 

 

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