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「イナウ」より先は神の世界

「イナウ」はは神の道への神聖な領域である証
外界とを分ける境に立てられる

「イナウ」はは神の道への神聖な領域である証
外界とを分ける境に立てられる

日本神道の建造物は
身近に自然界が無い
場所の挨拶場所

神社の入口にあり、神社の象徴ともいいえる鳥居は、各地で構造や材質もさまざまで、種類は、六十数種類の形態があるともいわれており、鳥居の起源については、明確にされておらず、単純に木と木を縄で結んだものがはじまりだという説もあります。

また、鳥居のイメージとしては、鮮やかな朱塗りの稲荷鳥居(いなりどりい)など特徴的な鳥居を多くの方が想像するかと思いますが、その他にも有名な鳥居には、神明しんめい鳥居や明神みょうじん鳥居、山王さんのう鳥居などが存在します。

複数の鳥居が存在する神社もあり、一般的には一番外側から一の鳥居と呼び、次に二の鳥居、三の鳥居と呼ばれており、数え方としては、一基、二基と数えます。まれに社殿の側から逆算して呼ぶ場合もあります。

清らかに
神々の迎えまつ

鳥居の語源についても所説あり、日本の神話には、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸(あまのいわと)にこもり、世界が闇になったときに天照大御神を誘い出すために鳴かせた「常世の長鳴鳥(とこよのながなきどり)」の止まり木として用意した事から鳥居と呼ばれていると古事記に記述があります。

古来より鳥は神の使いといわれており、ニワトリは「メスオスの二羽の鳥」の猪であり、新しい命が生まれる場所の子宮を「境内(けいだい)」と呼び、境内にニワトリを放し飼いにする神社も数多くございます。ニワトリは夜明けに鳴いて時を告げることから、「ニワトリの鳴き声」は「目覚ましと魔除け」の意味で「働きなさい」と時を告げてくれる鳥です。

日本神道には、神道と日本仏教が融合し、「神仏心の信仰」として考えられていた「神仏習合」の時代が1000年以上もあり、その名残から神社だけでなく、寺院にも鳥居があるのです。