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母の教え:元旦だけは人に会ってはいけないしお金も使ったらダメだよ!

昔、母が教えてくれたことですが、「元旦だけは人に会ってもいけないし、お金も使っちゃダメだからね!」と言われました。

「使うお金なんて無いよ、だって、親戚からもらったお年玉は全部、親に没収されるんだもん!」と言うと、母は苦笑いして、「あとで父さんが何かくれると思うよ」と言いました。

結果的に、少しだけお金をもらいましたが、無駄使いするにもお店は隣の駄菓子屋しかないし、氷点下25度の氷の世界を6km先のお店まで凍った冬道を歩く気もしないので、少ないお年玉はいつも使わず大事に貯金していました。

小学1年生になると、これはお前の貯金通帳だから、お金の管理は自分で小遣い帳をつけて覚えなさいね!と郵便局の通帳と印鑑1本とメモ帳を渡されました。

郵便局の口座を作る時に必要な最初のお金として100円入っていましたが、これは母からのプレゼントだと言われ、嬉しかった思い出があります。

なぜ、元旦だけお金を使っちゃいけなくて、人にも会ったらダメなの?と聞くと・・・。

お金を手にすると、まず自分が買いたいものを買うでしょ。

そして、それを自分だけのために使う人が多いけど、そのお金は父さんが一生懸命に働いて貯めたお金の中から頂いているので、「無駄遣い」してはいけないのさ。

それはわかるけど、「無駄使い」かどうか迷う時はどうすればいいの?

そういう時は、3回、買うかどうかを考えるのさ。

何事も、「三度目の正直」って言うでしょ!

一度や二度、これが欲しいと思っても、あとから何でこんなものに大事なお金を使ったのかと反省することがあるものさ。

私も普段は絶対に「無駄使い」はしないと決めているのに、お前の小学生の入学式に着ていく服がないので洋服を買いに行った時、店員の言葉に騙されて、つい、高いブローチを買ってしまったのさ。

何も余計なものは買わないつもりだったのに、「あら奥様、とってもお似合いですよ!」なんて褒められたものだから、つい買っちゃったのさ。

でも、入学式が終わってからよく考えてみると、あの洋服を着るのは6年後の卒業式だし、その次の3年後の中学卒業式しか着る機会がないのさ。

女はね、同じものを身につけていると、すぐ周りの女たちが陰口を言うので、洋服は本当に不便なのさ。

洋服じゃなくて和服を着ていれば、帯を変えたり、帯締めを変えるだけで別な着物に見えるのに、つい、楽をしたくて洋服を買ったから無駄使いしちゃったのさ。

だからお前も欲しいものを買う時は、家に戻って三度、考えてから買うかどうかを決めなさいね。

親の失敗から学べってことだね、了解!

それと元旦だけ人に会うなって、どう言う理由?

元旦は一年の始まりだから、昔から「家族以外の人に会ってはいけない」と言われているのさ。

私もその理由を爺ちゃんに聞いたことがあるんだけど、お前なあ、年に一度くらい家でじっとしろれんのか!って怒られたよ。

そんなこと言ったて、畑仕事もあるし、学校にもいくし、冬は雪ハネもしないと歩く道もないのに、どうして元旦はダメなの?と聞いたのさ。

元旦はな、「元旦だけに降りる新しい神様をお迎えする日」なんだ。

年末に、家の部屋全てに神飾りをつける理由は、家の中に「魔が入らないため」なんだぞ!

じゃあ、魔が何かというと、「他人」なのさ。

他人は、全て「魔」を持ってくるの?

よく考えてみろよ、元旦から他人の家に来る奴は、よほどお金に困った奴か、物を売りたいヤツか、食べ物がなくて物乞いをする奴しか来ないものさ。

元旦だけはどこの家にも人がいることを知っているから、いろんな奴がお金を使わせようとするか、家にあるものを欲しがる奴らばかりが来るものさ。

盗人(ぬすっと)たちも、銀行が閉まっているので元旦を狙った空き巣が増えるものなんだぞ!よく知っているものだと、感心するわ。

普段から家の中の人数を調べておいて、家族が多い家ほど使うお金が多いから預金から下ろして現金を家に隠しているのさ。

奴らはプロだから、普通の人がどこに隠すかをよく知っているので、数分で見つけて盗んでいくんだぞ!

だから知り合いでも、元旦だけは家に人を入れてはいけないぞ!

家にいても、声をひそめて居留守を使いなさい。

まともな人なら年末までにお正月を過ごす食べ物をまとめて買っておくし、料理も二度、三度、食べれるように食材を買って準備するものさ。

どんなに偉い人が挨拶に来ても、家には入れてはいかんぞ!

そう言ってる矢先に、町内会長さんがお正月の挨拶に来られたのに、父さんは居留守を決め込んで、一切、対応しなかったのさ。

あとで、その説明を聞いて納得したよ。

いいか、町内会長にもなって、元旦の意味を知らず、いろんな家に「魔」を振りまく馬鹿な奴は、必ず、次の選挙で落ちるのさ。

そんな奴に、なぜ、ヘイコラ挨拶せな、ならんのか!

あいつらがタオル1本持ってやってくる理由は、次の選挙で当選したいからなんだ。

つまり、自分の欲望のために、他人の家に「魔」を振り撒いていることもわからんバカもんだから相手にする必要なない。

賢い人間なら、そっと郵便受けにタオルを入れておくか、名刺だけ入れて帰るものさ。

間違えても、元旦だけは人情で人に会ってはいかんからな!

この体験を聞いた時、私は年末に、神飾りを祀る理由や、それをドント焼きで燃やす意味がわかったのさ、と母は教えてくれました。

藁(わら)は、湿気や魔を吸い込みやすいので、年末年始に神飾りをつけて、運気の悪い人が来ないようにしていることも学びました。

電話が家に付いてからは、母は元旦だけ電話線を引き抜くし、テレビを見ながら一日中、大好きなお雑煮を食べ続けられるだけで私は幸せな日々でした。

普段、喧嘩ばかりしている両親も、お正月3日間だけは喧嘩をしないと決めていると、あとで母が教えてくれました。

やればできるなら、毎日、喧嘩するのをやめればいいのに・・・と、子供心に思ったお正月の小学1年生の学びでした。

こういう大事なことを覚えておいて、現在に対応して教えられる人たちが増えることを願っています。

新春新年、運気上昇、健康家族、招福万来!

今年一年も事故なく、怪我なく、皆様が無事に過ごせますことを心よりお祈り申し上げます。

(参考)2021年12月に東京新宿オアシスハウスで私が麻で作った「しめ飾り」です!2022年12月もやろうと思っていますので、どうぞ、ご参加下さい。

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