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【宮古諸島】 伊良部島 水祈り

この日の朝、ホテルオーナーから気になる井戸の話が出ました。

自分の実家の前にある古い井戸が気になるから見てほしいとのことです。水の神、龍神を奉る今回の祈りの流れですから、皆さんでまず行ってみることにしました。

後から調べてわかったことですが、この井戸はオーナーの実家のご先祖が、伊良部島の水が無いときに、最初に掘り出した井戸で、たくさんの人がこの水のおかげで、命を救われていたということです。

井戸にたどり着いてみると、誰かが手をかけているのはわかるけれど、なぜか、淋しそうでした。皆さんでまず、井戸のまわのゴミ拾いをさせていただき、塩・酒で払い清めてから、全員で手を合わせていると、近所のオバーが話かけてくれました。この井戸の歴史を教えてくれてながら、私たちのことを不思議に思いながらも喜んでくれているようでした。

偶然、昨夜、オーナーのおばさんに会いました。神さまのお導きと、今回の予定を話すと、1人参加してくれることになりました。そのおばさんも知らなかったこの井戸の歴史や意味をお伝えして、これから年に1度でいいから、大切にしたい方が集まって手を合わせてくださいとお願いしました。

水は命です。その水で、人を助けた人は、周りの人から感謝という「徳」をいただきます。徳をいただいたご先祖の末裔は、その徳をまた、皆さんにお返しするためにこの世に生まれてきています。だから、今の自分が守られているのも、ご先祖様の徳のおかげと手を合わせ、さらに、いい役をいただいていることも、この徳のおかげと、お礼の報告をすると、その井戸を守っているご先祖様も喜びます。

現代のように、ご先祖に対する信仰が薄れてしまたせいで、ただお墓や仏壇にお金をかければ大切にしているなどという安易な気持ちではいけません。

今の自分が生きていることは、ご先祖さまがいらっしゃったおかげであって、ご先祖さまへの感謝は、今の自分への感謝だということを子供たちへ、いいつたえなくてはいけないことです。

学校教育で、道徳や真理を話すと宗教だなどと批判するおろかな親たちには、まず、この宗教でも何でもない「ご先祖信仰」を伝えていくことです。

日本でも数少ない「ご先祖信仰」の土地が、ここ宮古島や伊良部島であり、八重山諸島の守り神も、この先祖神が集まっているとご理解ください。

ホテルに戻ると、昨日の宮古島のユタから電話の着信がありました。何かと思って連絡をいれてみると、開口一番、「昨日は、ゴメンなさい。今朝、神さまからお叱りを受けました。

今日一日、そちらの皆さんと同行させていただいてよろしいでしょうか?」とのことです。

「どうぞ、お越し下さい、伊良部のユタとあなたと、皆さんで、一緒に回りましょう」と話して、待ち合わせの時間を決めました。

これで、すべての迷いや不安が一掃されました。肩の荷が、スーと抜けていくのを感じます。

やはり、神さまは、私に先頭を切れと言ってくださっているのだと感謝と、また新たな決意が溢れてきます。

 

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