【宮古諸島】池間民族 みゃーくづつ(宮古節)
沖縄全体を見ても数少ない男性だけのお祭りは、池間民族(池間島・西原部落・伊良部島の佐良浜部落)が「男祭り みゃーくづつ(宮古節)」として守っています。
300年続くこのお祭りのすべてを仕切る大司(うぷんま・女性)の後継者がいない年はお祭りが開催できない年もありましたが、今年は全ての部落で、それぞれ「みゃーくづつ」が開催されました。
池間出身男性の正式儀式の「しーぶ」は12/29に行われますが、「おじー」と呼ばれる数え48歳~55歳までの男性は、この儀式の入学式と卒業式を経験するために、全国から毎年生まれた部落へ戻ってきます。
西原部落のお祭りの中心は、すべて「中間ウタキ」で執り行われますがこのウタキは、”戸籍登録のウタキ”とも呼ばれ、この部落出身で全国に住む新生児の名前を毎年全員、神様へ報告するウタキとして大切にされています。
私たちが参加した伊良部島のユークイ(豊年祭)でも、奉納したお神酒に書かれた名前は、すぐ上の神様に報告されているよと教えてもらいました。私たちの住むこの現実世界は、実は、神の世界の写し世だと言われるほど、人間が神の役目を持って生まれていることを、ご先祖を大切にすることで教えているのが宮古島を代表とする沖縄全体の神の教えです。
よく「神は、どこにいるか?」と問う人がいますが、それは、あなたのなかにいます。神も、ご先祖も、そのすべてのつながりも、あなた自身が持っているからこそ、人間に生まれてきたことを、あなたが気づくか、気づかないかで、人生を生きる全ての意味が変わります。
いろんな宗教を信じて祈ることも大切ですが、自分の足元の「土地の神様」・「ご先祖」を敬うことをまず第一に教えなければ、今、あなたが大切にしたいことさえ、次の世代は守ってくれることはないでしょう。
「自然が大切、地球が大切、家族が大切、命が大切」と誰もが思いながら、自分の行動ひとつひとつが、そのことを次の世代へつなぐことをしているかどかを問われてい時代ですので、今一度、自分が本当に大切なことを守るために、家族や仲間たちと話し合うことをお勧めします。
お祭りや催事、そして、さまざまな神事は、この”守るべき魂の行事”として、どの時代にも、専門職の方がいたことで守られてきましたが、あなた自身が、あなたのご先祖が守ってきた土地や神様をどう守るかを考えなければいけない時代だと想います。
宇宙のすべてのバランスさえ、”一人一人の神意識”が積み重ね合いが、大きな「集合意識」となって成り立っていますので、この地球上で、戦争反対・人命尊重と掲げたプラカードを持って闘っている姿や、正しいことをしている気分で誰かを引きずり落とすための言葉の暴力を発している自分の姿を、自分の子供に引き継ぎ伝えたいのかを、もう一度問われている時代に来ていると感じます。
言論の自由や行動の自由には、すべて個人個人の責任が伴ってこそ成り立つことが理解できれば、必ず、自分のしたことが、逆に、自分の家族や大切にしたいものに刃となって向かってくることに気づくはずです。
宮古島の石庭(いしにわ)で瞑想しているときに、宇宙からこういうメッセージが届きました。
すべては、ひとつのなかにある。
ひとつは、ひとつのなかにある
これは自分が受け入れがたい他人の意見や行動さえも、実は、あなたのなかにある一部分であるということを教えてくれています。だからそのことを認め受け入れるためにも、すべての命を産み出す女性たちが、愛を持った行動をしなければ、この地球を守ることはできないことでしょう。あなたに守りたい大切なものや大切な人がいるのなら、ぜひ、そのことに気づいて下さい。
3年目のユークイは、伊良部島の神様から「10年」とメッセージをいただきましたので、あと7年は、続けて参加させていただきます。大切なことを守り受け継いでいる沖縄の学びをひとつでも多く皆様へ届けるために。