伊良部島の名主御嶽(ナーヌスうたき)が開きました!

2011年10月21日(旧暦9月25日)、ついに伊良部島に命を繋いだ名主御嶽(ナーヌスウタキ)が正式に開きました。

この拝みができたのも、前・皿主(さらのしゅ)のおかげですが、私にとっては神様から頼まれた7年越しの悲願でもありました。
この話しの始まりは、2005年に出会った伊良部島のユタにお願いされたことが始まりですが、御嶽の責任者である司オバーが一度、閉じた御嶽を開けるということはとても難しいものなのです。
昨年、ナーヌスの神様の意志を皿主にはお伝えしましたが、御嶽を開ける為には、ひとつひとつの御嶽ごとに担当の司オバーがいますので、本人の許可が必要です。
しかし、司オバーで神様の声が聞こえる人はほとんどいませんので、神様が直接、メッセージを伝えたくても出来ないからこそ、ユタや私に伝えてきたのです。
そのタイミングは、いつか訪れると信じていましたが、今回の伊良部ユークイが終わった夜、皿主に紹介された前・ヌーシウタキの司オバーにお願いされた為に、今回の拝みができました。
ヌーシのオバーにお願いされたことは、数年前から神様が夢に出てきて、伊良部島の水の神様を大切にして欲しいと何度も言われ、眠れない夜を過ごしたからこそ、自分にできる事をひとつひとつやってきたと教えてくれました。
その気持ちを理解してくれたのが、前・皿主の奥様だからこそ、二人は協力し合って水の神様が喜ぶことをひとつひとつ続けていたそうです。
三年前には、ナハドウ御嶽で水の神様をまとめて拝む場所を作りなさいと神様に設計図を見せられ、場所や形の意味を教えてもらったので、二人で水源地に拝所も作りました。
でも、伊良部島には水が出なくなった井戸もたくさんあるし、今は水源地の水を使っているので、どうすれば伊良部島の水の神様が喜ぶのかわからないので教えて欲しいと頼まれたのです。
水の神は、大地の神と風の神と火の神の力を借りて産まれていますので、私の最も得意な龍の守備範囲ですから、翌日、一緒に拝みをすることがその場で決まりました。
伊良部島の龍の最大の聖地は「なべ底」ですから、まず最初になべ底にご案内して神様の許可を頂きました。
初めて下に降りた二人に、ひとつひとつ神様の場所を教えて拝みをしてもらいました。
二番目は、最初に牧山に住み着いた人たちがいたので、牧山の水の神様へ繋ぎを入れました。
三番目は、伊良部部落の集落にあるカーイ(河井)の神様へ繋ぎました。
四番目は、公民館にある枯れた井戸にも繋ぎを入れ、いずれ水が出るよう祈りを入れました。
五番目は、ナハドウ御嶽の神様に直接、話を聞きましたが、ナハドウ御嶽の神様は「神様の役所」の役割をしている場所だとわかり、オバーたちも驚いていました。横にあるフナハガーの神様にも繋ぎました。
六番目は、水源地に二人が作った拝所で祈りました。なぜ北へ向けて祈るかを神様に聞いてみると、北は子軸(ニージク)、つまり、この島の人たちの心が和合して、新しい始まりとなるように神様の配慮だとわかりました。
佐良浜部落の方達は以前からこの場所で拝んでいたそうですが、伊良部部落で拝む人は居なかったからこそ、七部落全ての人たちの命を守った水の神様へ感謝をすることは、とても大切なことなのです。
祈りが終わった瞬間、北の空に龍が上がりました。この龍を見れば、自然の神々がいつも私たちのすることを見ていることを感じさせてくれますよね!この龍は、下から上に上がっていますので、今日の祈りを天へ報告に行っているのだと思います。
自然の神々に感謝する心を持つ人たちが増えることを心から願っています。
今は、水道の蛇口をひねると水が出る為に、どこからどうやって水が産まれているかを知らないからこそ、水に感謝する心が育ちません。
伊良部島に橋が架かれば、直接、宮古島から水道菅で水が来るようですが、先人の命を繋いだ水の神様へ感謝をしない人たちが、幸せになるはずはありません。
豊年祭の本来の意味も、自然の神々に頂いた食べ物を感謝することが始まりだったはずなのに、いつのまにか、自分たちが先祖にお願いする祈りになったことだけは残念でたまりません。
先祖神信仰の沖縄は、もともとは先祖という人格神に祈っただけではなく、先祖の命をつないでくれた水や大地、風や火の神、五穀の神々に祈りをしていたことを思い出して欲しいと思います。
今、もっとの沖縄全体で大切なことは、自分の「」になる祈りを教えるのではなく、人間としての「が上がる祈り」を教える人が増えて欲しいと思うからこそ、出会った方達には自然に生かされている感謝祈りをお願いしています。
お二人のオバーにも、井戸の中の清掃と拝みをお願いしましたし、今後、一人でも多くの方が、先人の命を繋いだ自然の神々へ感謝の祈りを捧げて欲しいとお願いしました。
この日の最後の最後にお願いされたのが、名主御嶽(ナーヌスウタキ)の拝みでした。
ここを閉じた10年前までは、毎年、5日間司オバーたちが籠もるので、毎日、煮物や食べ物を運んだことを二人のオバーたちが教えてくれました。
ここには入り口と出口がありますので、役目に分けて二カ所同時に祈りをしました。
ここ、入り口に、神様がいます。
以前、「ルールは変えてもいいので拝みはして欲しい」と神様のメッセージが降りていましたが、今回は、ヌーシのオバーに80cmほどもある大皿(うふざら)が与えられました。
 
この大皿は、この名主御嶽を守る神様の承認ですから、ヌーシのオバーは神様の許可がおりたことで、この名主御嶽の司オバーに正式に任命されたことになります。
もともと、名主御嶽の神役目より、乗瀬御嶽の司の神役目のほうが大きいのですが、今回、正式に大皿が降りた様子をご本人にも見えていたのでとてもよかったと思います。
名主御嶽の神様は、男神が一人と、数名の女性の神様がいらっしゃいますが、こうおっしゃいました。
私たちが繋いだ中国・支那・台湾の命種に対して感謝の拝みをする事で私たちの神役目も出来るからこそ、どうか、あなたたちが心の迷いや先祖の繋ぎをしたい時には、いつでも自由に拝みをして下さい。
 
今までのルールに縛られるのではなく、特に供物も必要な訳ではありません。
 
あなたたちは私たちの子供だからこそ、ただ、感謝の祈りをしてくれるだけで私たちはうれしいのです。どうか、そのことをたくさんの人に教えてあげて下さい。宜しくお願いします。
神様(人格神・自然神・宇宙神)に喜ばれる生き方、祈り方を教えられる大人が、これから増えることを神様も願っていますので、伊良部島の皆様、どうか宜しくお願いします。

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