【解脱の真理】第十話 真っ白な世界
西暦2000年の解脱後に出会った天使さんたちの導きは、これまでお伝えした通りですが、今日は実際に解脱する時の「意識の世界の様子」を具体的に解説しましょう。
重要なポイントは、「3度、違う場所に意識が登ったかどうか」が大切です。
まず、本気で瞑想を始めると、色々な現実の思いや過去の思いに向き合う時間が長く続きます。
なかには、昔の感情も出てきますので、とても苦しい時間になることも多々あります。
ですので、なかなか、「上の意識」にはいけないものだとご理解下さい。
ビジョンやメッセージを受け取りやすい人たちは、受け取ったメッセージをそのまま信じてしまう人もいるようですが、思ったことが正しいかどうかの確認方法を学ぶ必要があります。
そうじゃないと、「神の世界」にいったつもりが、ドップリ「霊界にいた」なんてこともよくある話だからです。
※スピリチュアル大学校の「リーディング読み取り学」で正しく学んで下さい。
何度か自己対話の時間を過ごしたあと、瞑想中に突然、真っ白な世界が見えると、まず、第一ステージに入ったと思って下さい。
そこは「黄泉の国」の入り口でもあり、霊界に行くのか、神の世界に行く人なのかを、選別される場所なのです。
大昔、俳優の丹波哲郎さんが「霊人の証明」という本を出しましたが、彼は霊界にいった体験談を世の中に知らせる役目で現実世界に戻されました。
私の体験はもっと違う視点の体験ですので、お話しします。
瞑想中に、白い霧がずっと続いている世界にしばらくいたので、自分はこの世界を守っている存在にこう問いかけてみました。
「私は、自分の本質に向き合うために瞑想をしていました。
すると、この白い霧の世界にやってきたのですが、この世界に私を連れてくる理由があるのなら、わかりやすく教えて下さい。」
すると、白い霧が晴れたので、歩き出しました。
しばらく歩くと、川が見えて、向こう岸に多くの人たちが「おいで、おいで」と手で招いています。
実は、この世界は、中学生の時に自殺しようと思っていた夢の中で、何度も行きましたので、この川を渡れば死ぬことは分かっていました。
今、死んでは今世の生まれた意味に気づけないので、ゆっくり周りを見渡しました。
すると、右手に人が大勢いる姿が見えて、一人づつ、木船に乗って向こう岸に渡る順番を待って並んでいました。
これはいかん!と思って、「その船に乗ると死んじゃうからやめなさい!」といくら言っても、誰も見向きもしてくれません。
一人の男だけが、振り返ってこう言いました。
「私は、もう十分だ。
この世で十分、自分の好き勝手をしてきたので、地獄に行こうが天国に行こうが、俺は構わないんだ。」
え!家族はいるのでしょ?
「もういいよ、どうせ、俺が死ねばみんな、遺産も入るし、せいせいするさ。
ちょっとの時間だけ泣いて、あとは元気に生きるはずさ。
だから、俺を止めないでくれ。」
そう言うと他の人たちも、「うん、うん、俺もそうだ・・・」と、うなづき、みんなが船に乗る列に並んでいます。
なぜ、死にたいのだろう?
僕は中学生の頃に、本気で死のうと思ったのに、勝手に体を硬直させられて死ねなかったからこそ、ここまで生きているのに、そんなに簡単に死んで言い訳?と思ったので、その人たちの現生の体がある現実世界の場所を見に行きました。
すると、みんな病院で息絶え絶えになっています。
あー、そういうことか、ここで橋を渡ると死ぬし、渡らない人は生き返るんだとわかりました。
でも、僕は腹が立ったんです。
なぜ、こんな仕組みを作ったんだ!と天に怒りました!
天国へ行くのか、地獄へ行くのか、誰かが決めていることにも腹が立ったので、橋から船に人を乗せている男にこう言いました。
「誰が、この場所を作ったんだ!こんな世界は、いらないだろう!!」
「そう言われても、俺はここで船を向こう岸まで渡す役目だから、ほかのことはわからんわ。
誰かきっと、こういうことを決めている存在がいると思うけど、俺にはわからん。」
さらに頭にきたので、天に向かって、また、叫びました。
「なんで、こんな世界を作ったんだ!
誰が、創造したんだ!無くせよ!こんな世界!」
「なぜ、無くす必要があるのですか?」と声が聞こえました。
だって、どう見てもみんな生きることをあきらめた人ばかりだし、それならスッと死なせてあげればいいのに、こんな面倒な世界はいらないだろう!と叫びました。
「あなたは向こう岸の世界は見たのですか?」
いや、まだです。
「では、どうぞ、こちらへ・・・」と言葉が聞こえた先に、橋が見えました。
え!橋があるの?
それなのに船で渡るの???意味がわからん!
でも、怒っても仕方がないので、橋を渡って向こう岸へ行き、おいでおいでをしている人たちと話しました。
「あなたたちは何をしているの?」
「私たちはあの人たちのご先祖なんです。
だから、私の子孫たちをここに呼び寄せているのです。」
「それって良いことだと思っていますか?」
「悪いこととは思っていません。
だって、私たちも同じように船で渡ってここへきたのですから・・・」
どうなってるんだこの世界は・・・
こんなことを繰り返す理由がわからん・・・
向こう岸のさらに奥にも白い霧の世界があったので、何があるかを探検しに行きました。
しばらく歩いていくと、突然、目の前に高い壁が出てきました。
ん???
右を見ても、左を見ても、上を見ても、その壁は永遠に続いているので、どうやっても入り口が見つかりません。
もしかすると、呪文が必要なのかな?と思ったので、いろんな知っている呪文を唱えてみました。
ジュゲムジュゲム・・・違うな・・・南妙法蓮華経・・・般若波羅蜜多・・・アーメン・・長い時間、思い付く呪文を唱えても、何も変わりません。
これは一旦、戻って考えようと思い、現実世界に意識は戻ってきました。
ずいぶん長い時間を瞑想していたと思って時計を見ると、たった20分くらいだったので、驚きました。
「何?この世とあの世の時間感覚は違うのか!」と初めて分かった瞬間でした。