三度、同じことが起きれば人生は変わる!

昔から「三度、同じものごとが続けば運気は大きく変わる!」と言われていたことをご存知ですか?
これは、良いことでも悪いことでも同じで、とても尊い教えだと、祖父が教えてくれました。
自分にとって良いと思えることが三度も続けば、誰しも調子に乗るもんだ。
そして、つい、使わなくても良い金を使ってしまうし、やらなくてもいいことまで手を出したり、口を出してしまうものだ。
そのあとどうなるかというと、必ず、そいつは運気を落として、あったはずのお金があっという間に無くなるものなんだんだ!よく覚えておけよ!
私:それは本人だけの問題だと思うけど、そんなにまずいことなの?
いいか、普通の家は、親父が一生懸命にお金を稼いでいるだろう。
その親父が調子に乗っていると、子供たちにお土産と言っていろんなものを買い与えるので、子供たちは父親におねだりすれば、いくらでも欲しいものを買ってくれると勘違いするものさ。
普通は、妻がバカな夫を制するものだが、バカな親父の妻は輪をかけてバカなので、妻も自分が欲しいものを夫におねだりするのさ。
そうすると、夫は偉そうに、じゃあ、お前に好きなものを買ってやるから、俺の言う通りにしろよと女に金を使うのさ。
いいか、お前は男だから女には気をつけろよ!
女はな、本当に心の底から欲望が強い生き物なので、最初は泣いたり、せがんだり、甘えた子供みたいな目をしてお願いするけど、必ず、最後は、「もらって当然、くれて当然、なぜ、私にやることに文句を言うの!」と怒り出すものさ。
女は、本性から「生き残る」ように生まれているので、親でも子でも夫でも関係なく、最後はケツの毛まで、むしるくらい欲望が強い生き物なんだぞ!
私:え!!!それは、うちの母もそうなの?
そうさ、あいつはそれほどバカじゃないが、やっぱり女なんで、辛くなって苦しくなると俺にお願いするけど、毎回、毎回、お願いのたびに物やお金を渡すと、もらって当然だと思っておるのか、くれない理由を俺に聞いたのさ。
だから、そのあとは、一切、援助することをやめたんだ。
吉岡家の厳しさは、俺もよく知っている。
俺の家も武士だったが、吉岡家は格が違う。
だが、その吉岡家に嫁いだのなら、そこで生き抜く知恵を身につけなければ、どこの家に行っても嫁として生き抜くことはできんからな。
ワシは金がないわけじゃないけど、涙を飲んで、金はやらん!と決めたのさ。
婆さんが、勝手に、米や味噌を渡しているのは知っているけど、見て見ぬふりをするのが男親の務めさ。
お前は男だから、よく覚えておけよ!女は怖いぞ〜(^^)
私:まさか、そんなに頭の良い爺ちゃんでも、女に騙されたことがあるの?
あるさ、あの時は、本当にあとで後悔したなあ。
俺の家の近所に子供の頃から知ってる女の子がいてな、そこの家の親父は大酒飲むくせに稼ぎがなく、たまにお金が入るとすぐに飲んで使ってしまうので、子供たちはいつもひもじい生活をしていたのさ。
だから俺はそっと、その女の子に食べ物を分けてあげたり、親に殴られて泣いてる時は家に隠してあげたりしたもんさ。
その女がいい年になって、結婚の話が出たのさ。
すると、その女は、俺のところに来て、こう言うのさ。
「おじちゃん、子供の頃から私を守ってくれて、お世話してくれて本当にありがとうございます。
今度、私みたいな女でもいいと嫁にもらってくれる男の人が出てきたので、結婚しようと思っています。
つきましてはお願いなのですが、私の家はご存知のとおり、飲兵衛で暴力を振るう親なので、結婚したくてもお金がないのです。
申し訳ありませんが、私の家は結納金もないので、少しばかりのお金を貸して頂けませんか?」
と俺に言うのさ。
もう、頭にきたぞ!
子供の頃から大切に育ててやったのに、そのお礼を何もせず、さらに俺に金を貸してくれだと!とその女の子を怒ったさ。
理由を聞いてわかったが、その子の親父が俺に金を借りてこいと言ったとわかったが、俺は逆にこう言い返したんだ。
いいか、女よ。お前はこれまで俺に世話になったおかげで、嫁に行けるような大人になったはずだが、まだ頭がガキなので、それでは嫁に行っても大変だぞ。
どうせ、その結婚する家はお金を持っている家だからお前の親父は結婚を許可したと思うが、お前みたいな貧乏心では、どこの家に行っても必ず、追い出されるぞ!
どうして私が「貧乏心」だと思うのですか?私はちゃんとお願いしているつもりですが・・・。
お前が今日、俺に金を借りたいと言わせたのは、親父だろう、それはわかってる。
だがな、まともな人間ならまず最初に、今までのお礼として、畑の野菜か、自分で作ったおにぎりひとつでも作って、手土産を持って家を訪ねるもんだ。
それを知らない「貧乏心」の人間は、いつでもお願いすれば金やものを恵んでくれると思っているし、いつも、自分のことしか考えていない人間だから、俺は「貧乏心」と呼んでいるのさ。
学校の先生は、そういうことを教えてくれないのか?
お前がこれから嫁に行くのなら、まず、そういう常識を身につけてから嫁に行きなさい。
そうでなければ、どこの家の妻になっても親に迷惑をかける嫁だし、夫の仕事相手や上司に多大な迷惑をかける人間になってしまうからな。
だから、嫁には行くな!まだ、早いぞ!もっと、人間としての修行を積みなさい!
その女は泣いて帰ったけど、嫁に行かないと言うと親父に殴られたうえに、その親父も俺のところに仲間を連れて殴り込みにきたのさ。
だから言ってやったよ。
お前は良い娘を持って、幸せだなあ。
あの年で嫁に行けるのは、羨ましいと思ったぞ!
でもな、今回、お前の娘が結婚しようと思っている相手は、一見、お金持ちに見えるが、内情は火の車で、いつ会社が潰れるかわからないほど金がないので、きっとお前の娘を嫁にもらうと言って、そのまま女牢屋にでも売り飛ばそうと思っていると思うぞ。
俺はこの街のいろんな家の裏事情をいつも聞かされているので、全部知っているから言っているのだが、嘘だと思うのなら自分で確かめてから俺のところに来いよ。
俺が間違っているなら、いくらでも殴られてやるから・・・。
あとで、女の子の父親はお詫びに野菜を持って家にきたのさ。
自分で結婚相手の周りの家の人たちに事情を聞くと、実は、もう、夜逃げの準備をしていることがわかったのさ。
よく嫁に行くなと言ってくれたと、そのバカな親父はお礼にきたのさ。
ここでよく考えろよ。
いつも貧乏で、他人から借りたりもらったりしている人間が「恩返し」なんて学ぶチャンスはないだろう。
今、貧乏でも金持ちでも関係ないのさ。
心が「貧乏心」の人間は、物乞いをする乞食か、「たかりや」と同じで人間としては最低なのさ。
そういう人間に関わったら、一生苦労するぞ!
絶対に、バカな女には気をつけろよ!
爺ちゃんから壮絶な体験談を聞いて驚きましたが、人間とはこんなに卑しい動物なのかと初めて知りました。
私は子供の頃からみんなの食べ物が無いのなら、いつでも自分の食べ物を与えてあげて、家族も自分も餓死してもいいと思って生きていました。
だから、他人のものをタダでもらうことの意味など全く分かりませんし、お礼もお返しもできない人間は、どんなに偉い人でも信用しません。
これは母や祖父に教わる前の幼稚園時代から同じで、人間の根幹的な愚かさを知っていて、自分がこの世に生まれたことを自分が決めて生まれてきたと思い出したからです。
母はいつも生きることの厳しさや苦しさを教えてくれましたが、「希望や生きる喜び」を教えてくれたことはありません。
それも仕方ないと思っています。苦労苦労の人生でしたから。
だからこそ、私は母の希望になれる人間として、祖父を見習い、もっと尊い知恵がある人から学ぼうと、いつもいろんな人と酒を酌み交わしながら情報交換をしています。
私たち夫婦は子供がいないので、親からもった恩を子供には返せません。
だからこそ、死ぬ最後の最後まで世の中の子供達に何かを残せるような生き方をしようと妻と決めました。
初めて会った人に厳しい教えを教える理由もそうだし、資産の扱いも同じです。
どうせ、死ねば持っていけないものなのに、なぜ、人間はお金や資産に執着するのかよく分かりません。
私が祖父から学んだことは、お金がいくらあっても無くても、いつの時代も「人間の学び」は変わらないということです。
愚かな人は一生、愚かに過ごしますし、尊い人たちは、さらに尊い人たちから学び続けています。
中学生の頃に、道で出会ったおばあちゃんの荷物を持ってあげた時、こう言われました。
どうしてあなたは、こんな婆さんの荷物を持って下さるのか?
と聞かれて、私はこう言いました。
私は今は若いですが、いずれ私もおばあちゃんのように歳をとります。
その時に、私も同じように荷物を一人で持てないかもしれないので、きっと、誰かにお手伝いをお願いすると思います。
その時のために今、おばあちゃんの荷物を持ってあげることで「自分の将来の徳」を積んでいるので、これは全て僕のためだから、おばあちゃんは何も気にしないで下さい、と言うと、おばあちゃんは私に手を合わせてこう言いました。
あんたみたいな若い人に、また、私も今日、教わったよ、ありがとうね。
いつもお寺の住職の話を聞いてお勉強しているんだけど、アイツらは、自分でお金を稼いだことが無いので、お金を稼ぐ苦しみを知らんのさ。
失礼だが、あなたの家はお金持ちかい?貧乏人かい?
はい、ものすごく貧乏なので、食べるものを全て母が畑で作り、お米も一生懸命に作ってお金を増やす努力を両親が頑張ってくれています。
そうかい、やっぱりね。お金持ちが悪い訳じゃ無いけど、人の気持ちがわからんバカものが多いのでホトホト疲れていたのに、あんたみたいな人間に会えたってことは、神様のおぼしめしだと思ったわ、ありがとうね。
私の息子の嫁が産んだ男の子が医者になったんだけど、この子が本当に人の気持ちをわからん馬鹿者なので、いつも頭に来るんだけど、嫁に言っても言うことを聞かないし、一生、苦労するし、幸せを感じられない人間に育てたのは、嫁なのさ。
そんなバカな女を捕まえた自分の息子も怒ったけど、もうあとの祭りさ。
「結婚します」と言った時には、もう、女のお腹に子供がいたのさ。
やられたね、女は本当にずるい生き物なので、そういう手を昔からよく使うんだ。
まあ、そんなバカな息子に育てた私も悪いので、死ぬまでもう少しだけ勉強しようと思っていたら、あんなみたいな人に会えて、私は今日、幸せだわ。
ご先祖様に感謝しないとね、ありがとうね。
じゃあ、お先が近いばあさんなので、あんたの徳のために、この荷物を持ってくれるかい?
「はい、喜んで!!!」
この体験は誰にも話したことはなかったのに、数日後、母親に呼び出しをくらい、こう言われました。
あんたさ、◯◯◯という名前の婆さんは、知っているかい?
いや、知らないよ。
この前、芦別の本家のお寺に行った時、そこのお坊さんがこんな話をしてくれたのさ。
内容は、ある少年がお婆さんの荷物を持ってあげたことを「将来の徳」と言った話でした。
まるで自分のことかと思いましたが、そんなことはあるはずないので知らないふりをしていました。
また、数日後、母が私を呼びつけて、こう言いました。
あんたが◯◯◯さんの家の婆さんの荷物を持ったことがわかったけど、どうしてそんなことをしたんだい?
祖父に教わったことの意味と、自分にできることをしただけなのに、それは悪いことなの?と聞くと、母はこう言いました。
◯◯◯さんの家の婆さんは、実は私たちが借りている田んぼの持ち主の家の婆さんなのさ。
ご主人を亡くされて、息子に田んぼの管理を任せているそうなんだけど、お前がしてあげたことの「恩返し」をしたいからと、あちこちの人に、こんなふうな背がでかい男の子を知らんかね?と聞いて回っているのさ。
それが私の家の息子かもと言った人がいたので、今、その確認をして返事をしますと言ったので、お前に聞いているんだよ。
だから、正直に言いなさい!やったの?人助けしたの?
俺は、当然のことをしただけなのに、なんでそんな怖い顔して言うの?
何か俺、悪いことをしたみたいだから、そんな顔して問い詰めないでよ。
母は、ごめんごめんと言いながら、真剣になるとつい目がキツくなるのは、父さんにも怒られたよ。
もう一度、お坊さんに報告すると、◯◯◯さんの家のお婆さんに連絡が入ったようで、◯◯◯さんの家の婆さんと息子さんが、二人で私のお家に頭を下げにやってきました。
来年から田んぼを貸す値段をあげようと思っていたけど、こんな素晴らしい息子がいる吉岡さんに値上げは言えないから一生、この安い値段のままでいいよ。
これからも田んぼを借りて、たくさん美味しいお米を作ってねと、頭を下げられました。
ちょうど、高校から帰ってきた時だったので、私も玄関で対応しましたが、高校2年生の長ランリーゼントの学級委員長が、街で出会ったお婆さんとの会話でした。
あなたの行動が、周り回って「家族の徳」となるよう、どうぞ、行動して下さい。
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