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【労働組合】ご祝儀100万円の人生のお礼

サラリーマン時代の労働組合の中央執行委員の時に、上部団体であるゼンセン同盟の命令で、繊維組合と流通部会の交流が決まったので、お前が代表で合宿に行けと命令が下りました。

どこへ行ったか場所は思い出せませんが、とても田舎の繊維工場がある町で、二泊三日の研修を受けました。

私が働いていたスーパーマーケットとは、あまりに労働環境が違い過ぎるし、給与の差もありすぎて、その理由を説明すればするほど、私は嫌われ者になりました。

私の会社は週休二日制で、さらに特別休暇を会社と戦っているのに、繊維組合は週休1日なので、もう半日休みをもらうために会社と戦っていると意気込んでいます。

聞けば聞くほど、女工哀史(じょこうあいし)の時代からあまり変わっていないのだとわかりました。

お互いの組合の争議の内容の違いは私の問題ではないのに、「やっぱり、流通の奴らは成り上がりだな。俺たちの気持ちを解ろうともしないさ。」と誰かに言われ、みんなも同意したのでとても辛い研修期間でした。

二泊三日の研修を終えて、明日、帰る前に街に出て気晴らしのためにお酒でも飲みたいと思いましたが、お店はほとんどないうえに、灯りがついている一件の小さな飲み屋を見つけてビールと小鉢をひとつだけ頼みました。

ママさんに北海道から来たと言うと、自分が働いていた昔のお店で北海道の人がいつもお土産をくれたので、北海道の人は良い人だったよと言ってくれました。

私が貧乏な田舎生まれで、今回の会社の研修の話しをすると、

「わかるわあ。私も若い頃にこの田舎を出て、東京でバリバリ働いて稼いでいたけど、結局、ここに戻ることになったのさ。親もいるしね、仕方ないのさ。」

と悲しそうに話してくれました。

東京で何のお仕事をしてたんですか?と訊くと、「銀座のクラブでバリバリ稼いでいたよ!」と言います。

でも、ちょっと霊視しただけで、何か大きな問題があって、やめたとわかったのでこう言いました。

東京のお仕事を辞める時に、何があったのですか?そうとう、辛い体験だと思いますが、僕は今日、一人でホテルに泊まって、明日、札幌に帰るだけだし、お酒を飲める店も、ここしかないので、時間もあるし良ければ詳しく話して下さい。お酒のアテにさせてもらいます、と言いました。

まあ、やな客だねえ。私の過去の辛い体験を聞いて、酒を飲もうってのかい!

じゃあ、いいよ、私も飲んでいいかい?

どうぞ、どうぞ、ママが飲むお酒くらい、私がご馳走しますよ。

そうそう、その後ろの棚にある一番、高そうなお酒はいくらですか?それを開けてもいいですよ!

このお酒かい・・・この酒は絶対に、売らないって決めて置いてあるんだけど、何か今日は、あんたと飲みたくなったので、開けようか!また、買えばいいだけだものね!

高級そうなお酒は、サントリーリザーブだったので、だいたい値段の検討はついていたので、覚悟して飲もうと思ったのです。

きっと、この街に二度とくることはないだろうし、このママさんも、カウンターの端にいる60代の男性も、二度と人生で出会わないと思ったからこそ、楽しい時間にしたかったのです。

私は若い頃、20代から銀座の一流のクラブでホステスをしていたのさ。

お店の女性ランキングでは、いつもNO.2なので、自分のお客が来ていても、NO.1の嫌がらせヘルプには行かなければいけない立場なのさ。

どうしてこんなに努力しているのに、NO.1になれないのか、いつも、悩んでいたよ。

見た目はまあまあ綺麗だとしても、やっぱり、夜の世界で40歳を超えるとボツボツ限界の年齢なので、自分でお店をやろうか考えたこともあるけど、お金を出してくれる男性達は、みんな私を囲い込みたいだけなので、もう、つくづく嫌になったのさ。

若い頃は普通のOLもやったし、普通の男性と純粋に付き合っていたけど、男はお金が無くなると自信も失って、みんな私から離れていくのさ。

なぜ、離れるの?と聞くと、「お前はいつも前向きに生きているので、俺にはもったいない。もっと、良い男が似合うから俺と別れてくれ!」と口を揃えたように言うそうです。

「男の逃げ口上」はよくわかっているので、言葉の裏側に自分勝手なことをしたい欲望が見えたし、結婚相手にはならないので、また、仕事を頑張ったのさ。

でもOLも、26歳を過ぎると給料も上がらないし、現実的に自分の貯金は増えないので、覚悟したのさ。

この人生で、もし、一人で生きるのなら、お金くらいガッポリ稼いでおかないと老後、大変になるので、決意して、貯めたお金で整形して見た目をまず整えたんだ。

そして、銀座の最低ランクのクラブでNO.1になり、次々と上のクラスのクラブに移り、今の銀座で一番のクラブのNO.2までにはなったけど、どう努力しても上に上がれなくて悩んでいたのさ。

そんな時に、フラッとやってきたみすぼらしくて、どう見てもお金を持っているようには見えない男性が入ってきたのさ。

ちょうど、前日から新人の女の子を一人、任されていたので、その娘をそのお客さんにつけたんだ。

ただ、言うとおりにお酒を作って、話を聞いてあげればいいからね、とだけ言って・・・。

その娘が付いて、すぐにお客さんが怒り出したのさ。

最初に、私がチーフに言われてフォローについたけど、また、私が作ったお酒も怒られたのさ。

そこにチーフが来て謝ってもお客様は納得しないので、私のライバルのNO.1の女の子が来て、お酒を作ったのさ。

「お客様、大変申し訳ありません。不作法な女の子がお相手して私も反省しています。

お客様のお好みは、氷を先に入れますか?ウイスキーを先に入れますか?お水を先に入れますか?」と彼女は聞いたのさ。

すると、お客が「俺は、水を先に入れないと嫌なんだ。

水に浮かぶ氷を眺めながら、そこにウイスキーが流れ込み、水と混じる様子が大好きなんだが、こいつら二人は、俺に何も聞かず、勝手に作りやがったので頭にきたのさ。

あんたみたいに、客の気持ちをわかって対応できる女は、いい女だなあ。この店のNO.1かい?」

はい、いちおう (^^)

「やはりな、俺は毎月、給料が出たら自分へのご褒美として、銀座へ来て、1軒だけクラブで酒を飲むことにしてるんだ。

そして、一度入ったお店には二度と行かないと決めているんだ。

でも、ここまで最低な店は今までないし、頭に来たので、今日は帰る!

1ヶ月の疲れを癒すご褒美の時間をグチャグチャにしやがって、支配人、どうするんだ!」

こちらの不手際ですので、今日は無料でお飲み下さい。いくらでもどんなお酒でも無料で出させて頂きます。

じゃあ、あのカウンターの壁に飾ってある最高に高そうな酒を飲ませてくれ!

何でも、タダで飲ませると言ったよな!

いやあ、お客様、あのお酒は売り物ではなく、このお店のオーナーが最高に高い酒で手に入らないけど飾っておけと言われた酒なので、あの酒以外なら何でもお出ししますよ!

いや、俺は頭に来たんだ!だから、あの酒を出せ!

そんなこんなでトラブルの時間が長引いてくると、「もう、いいわ。お前と話していても俺も楽しくねーし、この店だけは何があってももう二度と来ないからな!覚えておけよ、この顔を!

貧乏人でもなあ、必死に働いて自分のために、無理してお金を使ってくる人間もいるのさ。

お前達のように、金、金、金と生きている人間にはわからんと思うけどな。じゃあな!」

お店からお客が帰ったあと、支配人に呼ばれたNO.2の女性は退職するか、一番下のランクからやり直すかを迫られたそうです。

「たった一杯の水割りの作り方」が問題なのではなく、NO.2にもなって、人の気持ちもわからず、自分勝手な判断をしたことを支配人は責めたのです。

そんなこともわからないうえに、新人を潰すようなことをするし、お客様まで怒らせて、「あんたもうこの業界から足を洗った方がいいよ」と、10万円入った袋を差し出して店を追い出されたそうです。

NO.1の女の子は、ニヤニヤ笑いながら、「あんたなんか、雇ってくれるお店はないよ!もう歳なんだから、田舎に帰りな!」と大声で叫ばれて、涙を流しながら家に帰ったまま出勤しないでしばらく家で考えたそうです。

両親も歳を取ったし、親孝行もしてないし、少しはお金も貯めたので、田舎に戻って両親の世話をしながら小さい小料理屋でも開くかと覚悟を決めたのが、今、この店さ。

もう、何年になるかなあ。

涙まじりで話してくれた思いに、私はうなづくしかできませんでした。

何杯も、美味しいお酒をおかわりしながら、思い出の時間に浸っているママさんの心を霊視すると、「もう、このお店もやめようかな?」と思っていることを感じました。

ねえ、ママさん。あなた、この店をやめようと思っているでしょ。

でも、続けた方が良いですよ。これからとっても良いことが起きるので・・・。

あんた何者?未来が見えるの?

はい、子供の頃から少しだけ・・・(^^)

あんたにはわからないと思うな、この街のさびれ方は酷くて、今はもう繊維工場で働いている人の人数も少ないので、どうせ、いつかは潰れるのさ。だから、気持ちだけもらっておくよ、ありがとうね。

翌日、札幌に戻り、この会話も忘れて数ヶ月、忙しく働いていると、お店の交換手から私に電話が入っていると言われました。

名前を聞いても知らない人なのでしたが、一応、電話を取ると、あの時のママさんでした。

「あんたが帰ったすぐあとにね、昔、銀座のお店でお世話になった人たちが三人が、お店にやってきて、ご祝儀を持ってきたのさ。

中身は100万円だよ!びっくりしたのさ。

当時のチーフと、NO.1の女の子と、あの新人の女の子が、突然、お店にやってきたのさ。

話を訊くと、私が出て行ったあと、しばらく景気が良かったのに、どんどん客がいなくなり、NO.1の女の子も首にするしかない状態までなったのさ。

あの新人さんはとっても素直で一生懸命働いたので、今ではお店のNO.1さ。

そこからお店は盛り返して今は、絶好調だってさ!

僕ももう歳なので、支配人をやめようとこの娘たちに話すと、みんなあなたのことを口にしたのさ。

自分のことばかり考えて生きていたけど、結局、あなたをやめさせてことで、自分達の足りないことも、あとで気付いたのさ。

だから、今はお店も盛り返したので、「その時のお礼をしたい」と、あなたが教えた新人の女の子が言い出したんだよ。

NO.1だった娘も、他の店で頑張ったので、良い稼ぎになったはずだから、声をかけると喜んで行くと言ってくれたのさ。

ごめんね、ここまで遅くなって・・・。」

ママさんは、電話口で大泣きしていました。

そして、ありがとう、ありがとう、あなたが言ってくれた一言を信じて続けてきたおかげだから、お礼の電話がしたかっただけなのさ。

お仕事中に、ごめんなさいね。じゃあ、失礼します!

私は過去の記憶を思い出し、その時に言った自分の一言で、人生が変わったお礼を言われたのだとやっとわかりました。

他人に喜ばれることが本当に大好きな自分がいることを再確認した時間でした。

お金も大事です。でもそれ以上に大事なのは、こういう心じゃないでしょうか?

あなたの人生や周りの人たちの人生の何かのアドバイスになれば、ありがたく幸せでございます。お読み頂き、本当に、ありがとうございます。

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