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売れない言い訳をさせない売り方

4店舗目の「札幌店」で最初の問題だった「人件費20%カット問題」は解消できたのですが、どこの店よりも、売り上げが伸びず、利益も出ず、本社から文句を言われるのは同じなので、今後の対策を「新店長」と話し合いました。

アマミカムイ

いろいろ問題は多いお店ですが、従業員は、経験豊富な人たちがいるので、きっと、「商品を売る喜び」は誰にも負けないくらい持っているパートさんたちが多いはずです。

 

「社員は、定期的に入れ替わるので期待していない」と、うちのパートさんにも言われるので、まず、このお店が閉店するまで「社員は一切、転勤させない」と人事課に言って下さい。

 

もし、人事課が文句を言ったら「私の指示だ」と言って下さい。

 

次に、店長!

 

これは自分で調査したのですが、この周りのお店の「商圏の品揃え」を全て把握したので、対策を練りましょう。

この時、店長に見せた資料は、自分が休みの日に、周りの全てのお店を足で歩いて、売り場面積と品揃え、そして、価格帯と品揃えを全て自分で録音して記録したものを整理したデータでした。

まず、「衣料品」は、デパートと専門店の品揃えがすごいし、意外に安いものもあるし、売り方も上手なので、戦えません。

 

もし、戦うのなら、「実用下着」でしょう。

 

PB(プライベートブランド)もあるので、安売りをしなくても利益が出るはずです。

 

売り場を大きくして、綺麗なマネキンでディスプレイさせて下さい。

 

・・・・・・・・・・・・

 

うちの店の「食品売り場」は、安くて良いものもありますが、デパートと比べると、わざわざ買いに行きたいものは揃っていません。

 

魚屋も肉屋も八百屋も、朝から本部指示で「最高の品揃え」をして頑張っていますが、あれは、辞めさせたほうがいいと思います。

 

周りの商圏をよく見て下さい。

 

デパート3件、ファッションビルが5件、専門店の路面店を入れると、恐ろしい数のお店がありますし、どこの開店も「朝10時開店」なので、朝から魚や肉を買いたい人は誰も来ていません。

 

わずかに朝、買いに来る人は、ススキノ近くで居酒屋や飲み屋をやっている人たちが足りない材料を買うくらいですので、あの一般的なスーパーの「大きなパック売り」では誰も買いません。

 

朝は、「業者向けの品揃え」として、小さいものを多数品揃えして、夕方は、周りのお店で働いている奥様たちが帰りに買って帰りたい商品を「希望のサイズにパックするサービス」も加えて売りましょう!

 

手間と人手がかかるので少しくらい単価を上げても、デパートに買いに来る人たちは買ってくれますので、自信を持って強気で「良い商品」をたくさん安く売りましょう!

 

そうすると、無駄な早朝出勤は無くなりますし、サービス残業も必ず、減ります。

 

そして、最後に、今後は、「余計な安売りのチラシ」を一切、辞めて定番商品を徹底的に売り込みましょう。

 

本社企画の強制的なチラシは仕方がないとして、地域オリジナルやお店単独のチラシは一切、必要ありません。そのコストを計算すると、年間1000万円くらいかかっていますので、必ず、利益が出ますよ。

 

今の時代は、少し安いからと走り回るバカな主婦はいないので、「良い商品をより安く」、そして、日本一の棚割りを作れるバイヤーたちの商品群の中から、うちの店にあった商品に品揃えを変えさせて、「この店独自の品揃え」をしていきましょう。

 

もし、文句を言うバイヤーがいたら、私が「新しい戦略の説明」をします。

 

安く売る商品と、利益を出す商品の比率をキッチリ維持できれば、まだまだ、この店は生き残れますよ!

 

もし、あなたが自分で説明できないのなら、この資料と数字を見せて、すべてのマネージャーやバイヤーたちに私が進言します。

 

すべての課の商品群の「売上と利益の相乗積」を計算したこの表を見れば、今までの商売が間違っていたことに気づくはずです。

 

だからまず、次のマネージャー会議に、私から提案をさせて下さい。

 

残りの5年間を本気で商売するのか?

 

それともダラダラ文句を言って仕事をするのかで、この「お店の活気」は変わります!

 

さあ、店長!本気で勝負に行きましょう!

 

失敗しても、どうせ、5年後に閉店するのですから、思いっきり、やれることはすべてやり尽くしましょう!

 

もし、無理難題が出てきたら、私が直接、バイヤーたちに掛け合いますので、あなたは、「この方針は変えない!」とだけ言い続けて下さい。

 

すべてのバイヤーと売り場のマネージャーの「不満」は私が聞きますし、もし、部下に嫌がらせやイジメをするバイヤーがいたら、即!本州へ飛ばしてやります!

 

「労働組合中央執行委員」の力をバカにしないで下さい!!!

 

社長と一緒にこの会社を大きくしようと頑張って入社した社員の気持ちを削ぐような発言をする上司は、誰でもどこにでも飛ばしてやりますので、本気で一緒にやり抜きましょう!!

 

そして、手書きで汚いこの資料は、うちのパートさんたちが一人一人、自分の目で全ての売り場を回ってくれて、問題点を書いてくれたものなので、より細かい売り場や商品の不満を集めていますので、あなたも目を通しておいて下さい。

 

・・・・・・・・・・・・

 

次に、家具も、電気も、郊外店が伸びているので、わざわざ、街中の多層階のお店で買い物をするのは、転入転出時期の3月4月と12月くらいなので、日々の戦いには向きません。

 

広い家具の売り場を縮小させて、「家具のカタログ販売」にして他の会社にスペースをレンタルさせて、「賃貸料」をいただきましょう!

 

デパートでも取り扱いが難しい「旭川家具」という最高級品を、もし、並べられたら、本州の高級品を並べて売っているデパートに行くお客さんたちも、必ず、戻ってきますよ!

 

この商談は、旭川家具の社長と私が話してもいいので、やりましょう!

 

家具のマネージャーに聞くと、「安売りスーパーには売りたくない」と旭川家具の社長が言っているそうですが、これから家具は、とんでもない「安売り競争」に入ることを説明して納得させます。

 

そうすれば、人件費はいらないし、利益だけが残りますよ!

 

・・・・・・・・・・

 

唯一、価格で戦えると思ったのは、向かいにあるディスカウントストアの「ビックオフ」がシャンプー・リンスなどのポンプサイズをトコトン安値で売っているので、もし、勝負するならここでしょうね。

 

私の同期は今、札幌商品本部でシャンプーリンスのバイヤーをしているので、「本気で挑むけど、協力してくれるか?」と聞いた時、「どんなことをしても、お前を勝たせてやる!」と言ったので大丈夫です。

 

さあ、店長!ここで問題です!

 

こんなおしゃれなデパートが立ち並ぶ中で、なぜ、あんな重たいポンプ式のシャンプーが売れるのか、わかりますか?

 

これは女性の心理ですが、実は、ここに買い物に来る人たちは、安物を安く売っても買いたく無いのですが、高級なシャンプーやデパート品を安く売れば、買いたいものなのです。

 

それが「女性の心理」だと、パートさんたちが教えてくれました。

 

だって、うちの課のパートさんたちもビックオフで高級なシャンプーを買っている人が多いんですよ!

 

どうですか、本気で勝負しませんか?

 

今のまま、6階の売り場でシャンプーを安売りしても、誰も気づかないので、お店の外の壁に、9階から1階まで見える「大きな垂れ幕」をぶら下げて、「ディスカウントストア」の安さを打ち出すイメージに変えて下さい。

 

もう、通常の売り方ではこのお店は集客ができないので、「業態転換」したいところですが、多分、本部から予算はつかないので、店長の自費でやりましょう!

 

どうせ、あと、5年で潰す店なら、本社にゴチャゴチャ言われても気にしないで、売上を作りましょうよ!

新店長

お前の言うことはよくわかった!

 

あとは、俺の仕事だな!

 

じゃあ、マネージャーたち一人づつに、一緒に「ディスカウントストア」にしないか相談してみるわ。

 

ちょっと待ってろよ!

・・・・・・夕方・・・・・・・

新店長

吉岡、すまんな・・・。

 

誰も俺の気持ちを理解してくれないので、一緒にやる奴は一人もいなかったさ。

 

お前、どうする?

 

やるのか?やめるのか?

あのね、店長!

あなたは、まだ「私の性格」を気づいて無いですね。

 

私は一度、口にしたら、何があってもやり抜くし、逆に言うと、本気で無いことは口にしません!

 

つまり、さっき、あなたに言ったことは絶対、やりますので、あなたにお願いしたいのは最も大きなサイズで、店頭に大きな「垂れ幕」をビルの壁に大きくさげて下さい。

 

「店長予算」が数万円、あるはずなので、その経費の中でやって下さい!

 

防水加工ができるテント屋さんと商談して、下に、制作メーカーの〇〇テントと「広告」を入れると言えば、絶対に乗ってきますので、そういう商談をして下さい。

 

うちの売り場は、うちで何とかお金をかけずにやるので、楽しみにしていて下さい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

売り場の商品群の「売上構成比」と「利益構成比」を書き出して「相乗積」で計算すると、「平均利益」が出るので、どこの構成比を増やせば利益が出るのかを徹底的に研究して、すべての課の部下とマネージャーたちに「新しい販売戦略」を教え込みました。

頭の硬いマネージャーより、若い部下ほどどんどん「相乗積」の計算が得意になって、今までに無い売り場を作り出したので、魚屋のマネージャーが怒りましたが、「今日一日、見てて下さい。必ず、良い結果になるので、絶対に品切れだけさせないで下さいね」と教えました。

閉店後、売上と利益がすぐに出せる生鮮三品(魚・肉・野菜)のマネジャーたちは、計算してびっくりしていました。

俺が新入社員から教えてもらったやり方が間違えているということは、当時のマネージャーもバイヤーも間違えているので、こりゃあ、問題だな・・・。

あのね、マネージャー、先輩たちは間違えているのではなく「知らなかっただけ」なので、絶対に「過去の教え」を否定してはいけませんよ。

ただ、「新しい販売方式を勉強した」と言えば、必ず、あなたに聞くはずなので、あなたもガッチリ「相乗積」を覚えて、偉そうにバイヤーたちに教えてあげて下さい。

 

実際に、魚屋のバイヤーがやってきて、マネージャーが教えましたが、「教え方が悪い!」と怒られて、私が呼ばれました。

魚屋のバイヤーは、どの人も気が荒いので覚悟していくと・・・

おい!お前!なんてことをするんだよ!

これまで培ってきたダ○エーの魚屋の商売をひっくり返すようなことをするなよ!

言うことはわかりますが、あなたの言うことを聞いて売り場を作った結果が赤字だからこそ、売り方を変えようと言っているだけなので、なぜ、そんなに怒るんですか?

ははーん、あなたは過去のこだわりが強くで、自分のやり方を他人に、とやかく言われるのが嫌なんですね!

私もそういう性格だからわかりますが、このお店は最後のチャンスなので、どうか、力を貸して下さい!

素人が何言ってんだよ!

魚屋の商売のイロハも知らない奴に、言われたくないわ!

俺、店長に言って、他の生鮮三品ももとの売り方に変えろと言ってくるわ!

もう、お前、口出しするなよ!

こういう人は本当に時代の変化を読めない人なので、「最後の手段」を使うことにしました。

あのう、物流本部ですか?

ロディスティクスの本部長は、いらしゃいますか?

北海道の「よしおか」と言えば、わかるはずです!

・・・・・・・・・・・・

 

あ!本部長!お久しぶりです!

今ですね、札幌店の魚屋のバイヤーと揉めてまして、利益が出る新しい販売方式に変えようと思っているのに、邪魔をするバイヤーがいるんです。

なので、本部長!札幌店の「朝の魚の納入時間」を遅らせて下さい。

ん・・・、まず、2時間遅らせて、ダメな場合の最後は、「丸一日納品ストップ」にしましょう。

すぐ明日からやって下さい!よろしく!

 

ロジスティクス本部長の権限はさすがにすごいので、翌日の魚の納品時間はキッチリ2時間遅れました。札幌市内にある6店舗の配送の順番を入れ替えて、最後にしたそうです。

すると、翌日、すぐに魚屋のバイヤーが飛んできて、私の首を捕まえてこう言いました。

おい!お前!なんてことしやがるんだよ!

朝一番に魚が揃ってないなんて、どういうことだ!

そんな「売り場の基本」もわからんのか!

もう、俺の仕事の邪魔をしないでくれよ!

頼むから、明日は朝イチで納品させてくれ!

あのう、昨日、店長からこの店の販売方式を変えて、利益が出る店にする「企画書」はご覧になりましたか?

あれを見ればわかりますが、このお店は朝イチから生鮮を全て揃える意味がない店なのです。

朝イチに来るお客様の客層とニーズを知らないあなたに、言われたくありません!

僕のほうこそ、あなたとはもう話したくありません。

・・・・・・・・

あなた、どこへ転勤したいですか?

あ!そうだ!東京本社のバイヤーが不足していると聞いたので、そうしましょ!

はい、話しは終了です!さようなら!

 

このあと、すぐに人事課長に言って、魚屋のバイヤーを交代させて、話がわかる人間に変えました。

新しく来た魚屋のバイヤーは肉屋と八百屋のバイヤーと同期らしく、三人一緒に「私と話がしたい」と言うので、店長室を借りて3対1で話しました。

私が魚屋と肉屋と八百屋の3人のバイヤーたちに「相乗積」の計算方法を教えると・・・。

お前、さすがに数学科だなあ。

スーパーには珍しい人材だと思ったけど、組合だけじゃなくて、こういう特技があるんだなあ。俺、目から鱗だわ。

俺たちの業界では、仕入れ、販売、見切りの仕方まで、全て上司の言う通りにしないと殴る蹴るだったので、当然だと思っていたが、これはすごいわ!

俺、今まで自分がお店に指導してきた全ての問題点が「自分にあった」とわかったので、恥ずかしいわ・・・。(涙)

おい、泣くなよ!俺も、泣きそうなんだぞ!

ここまで頑張ってバイヤーになったのに、こんなことも知らないバカだとハッキリわかったわ。

なあ、この3人を「馬鹿野郎!」って怒ってくれよ!

俺たち「同期の桜」なので、気持ちは一緒だから、心から反省するために、お前に怒って欲しいんだ!

そうじゃないと、過去の自分と、ケジメがつけられないのよ!

頼む!怒ってくれ!ビンタもしていいぞ!

もう、熱くなった男たちは止められないので、大声で「バカやろう!!!」と言ってから、綺麗にホッペに「愛情ビンタ」を1発づつ、くれてやりました。

おい、なんだこれ?

なんで、ビタされて、涙が出てくるのよ!

お前、何かマジックを使ったのか?

おい!ティッシュ!!!!

 

俺も同じだ・・・なんだか、涙が止まらんのよ。

これ、泣いてるのか?喜んでいるのか?

多分、喜んでいるんだと思います。

相当、これまで自分を押さえつけてきたはずだから、今、解放されたんだと思いますよ!

人間は、親や誰かに押さえつけられ続けると、必ず、自分より、弱い人間を押さえつけたくなるものなんです。

もう、今日以降は、若い部下たちを責めるのはやめて下さいね!

おい!肉屋!

お前も感動したのなら、コイツに何か言えよ!

モゴモゴ、モゴ・・・

口を開いたら、大声で泣きそうだから、無理!!!

泣いていいんだよ、肉屋のバイヤー・・・💓

うっ、うっ、うっ・・・・うええ〜ーーん!!!

ウエーん!ウエーーん!!嬉しいよおー!!!!

ありがと!!!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・

店長課長も知らない「相乗積」を覚えた私の部下やパートさんたちは、「定番比率と安売り比率」の売り場作りを作れるようになり、売っても儲からない商品と、「売れて儲かる商品の喜び」を思い出したので、毎日、目が真剣になり、誰もが電卓をポケット入れて計算していました。

パートさんたちからは、「さすが、数学科出身」と言われましたが、そんな私は、「子育て上手と、バカな夫の取り扱いの上手さには叶いませんよ!」と言っておきました。(^^)

・・・・・・・・・

主力商品をシャンプーリンスに決めたので、バックルームに放置されていた大きなワゴンをかき集めて4台づつ1ブロックにして、4ブロックの上に、最も高級なシャンプーリンス、コンディショナーを山積みにして原価スレスレで販売し、ビックオフの価格を毎日、担当者に見に行かせて、毎日毎時間、販売価格を一円以上、値下げし続けました。

有名化粧品メーカーの商品もあれば、ライオンや花王の製品もありますが、どこの商品も、多分、日本で一番安く売っていたと思います。

それが実現できたのも、「同期」のバイヤーがいたからです。

陳列方法もビックオフを真似て、大きなPOPをつけて、「3割引が普通」と思えるくらいに山積みして、大きなディスカウントの山が6階のエスカレーター横に出来上がりました。

毎日のように買い物に来ていたお客さんが驚いて、ビックオフで買った商品を返品してから、買い物をする人が続出でした。

その理由は、絶対に、定価以外で売っている店はない「デパート商品」だったのに、ビックオフが仕入れていた「闇ルート」の取引先を私が見つけたので、同期のバイヤーから手を回して大量に仕入れて、トコトン安く売ったからです。

毎日、朝からビックオフの担当者やパートさんが価格を見に来ますし、こちらも、朝、昼、夕方に価格チェックをしているので、どんなことをしてでも、絶対に、ビックオフより安く売ることに徹しました。

1ヶ月目の売上は、前年比125%。

2ヶ月目の売上は、前年比160%。

3ヶ月目の売上は、前年比250%、

とドンドン伸びていたので、過去、このお店で最高に売った月の売上を超えました。

あとは、この市場の全ての「売上のシェア」をどこまで取るかですが、「半分以上を取る!」と決めたので、あらゆる手段を使って、商圏全部のお店のシャンプーとリンスの「月間売上数値」を手に入れたので、半年後には、シェア50%を超えました。

日用品の他の売り場でも、どんどんデパートに負けない高級商品を仕入れて安売りした結果、商圏内で売っていた美容室はシャンプーリンスの販売をやめたし、デパートで売っていた高級シャンプーやトイレ用品も売り場から消えて無くなりました。

たった1年間で、商圏シェア一番になった商品は「シャンプーリンス」だけでなく、トイレ用品は「日本一の年間売上」を作りましたし、陶器も地域一番の品揃えと価格勝負をすると決めて、ヨーロッパの最高食器「ロイヤルコペンハーゲン、ウエッジウッド、マイセン、リチャードジノリ、ボンチャイナ」などデパートしか扱えないものを3割引から半額で売り続けた結果、「洋食器日本一の売上」になり、日本中のデパート売り場の責任者たちと輸入代理店の社長たちが、「安売りを辞めてくれ!」と顔を揃えてお願いにやって来るほどでした。

これは、仕事なので、「人情」は入れませんし、安売りはやめません。

あなたたちデパートは、「売り場を貸して」偉そうに商売するだけでなく、自分で商品を見つけて売る努力をすれば、きっと、デパートも生き残りができますよ!

そうじゃないと、ほとんどのデパートは、今後、価格と品揃えの幅が強い「大丸デパート」が札幌にやって来るので、みなさんは撤退することになりますので、どうぞ、早めに次の仕事を探して下さい。

これは、ある政治家と労働組合を通して手に入れた情報で、札幌駅前のメインデパートになるそうです。

札幌の商圏がごっそり駅前に移ると思いますので、この場所は空洞化すると思います。

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1年後には、シャンプーリンスの商圏シェア80%まで行った結果、年間トータル、前年比256%という、数字を叩き出しました。

「相乗効果」といえば、わざわざ6階まで買い物に来るので、「宅配で送れる」ことを宣伝すると、大きなゴミ箱やチリトリも買うし、大きなお皿やトイレ用品も爆発的に売れ出しました。

私が責任の日用品のすべての商品トータルは「前年比125%」を達成し、利益は、無駄な安売りをしなかったので、「前年比165%」を達成できました。

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日用品を買いに来た人たちは、同時に、今晩のおかずも買うようになり、食品売り場の全てのマネージャーたちも協力してくれて「タイムサービス」を行った結果、食品フロアも前年比160%と売上を伸ばし、利益は180%となりました。

※6階のシャンプーリンス売り場がお客様で満員になった時は、すぐに地下の食品マネージャーに連絡して、「今からタイムサービスをしろ!」と指示を出し全店内放送をしてもらい、6階の買い物が終わったお客様に、「今、地下2階でタイムサービスが始まりますし、今日は、鍋の材料をお安く売るそうですよ!」と伝えると、多くのお客様たちが売り場に走っていきました。

地下二階の食品売り場で、「日用品はどこにあるの?小さなラーメン用のお鍋を買いたいだけなのに6階まで行く気がしない」と言ったお客様がいたので、「コンビニの棚割り」を目で見て覚えて録音機に記録し、自分なりに、90cmのゴンドラ3本の「コンビニ棚割り」を作り、とても好評でした。

お線香はどこ?ライターは?入院している人の飲みやすい容器はあるの?耳かきが欲しいの?、針と糸はあるかしら?シミになった絨毯の汚れを取れるものは?・・・・。

スーパーの品ぞえの中で一番、売上があって、利益が出ている商品を意外に誰も知らないので教えますが、実は、「日用品」がいちばん、スーパーの中で「利益高」が大きな数字を作れる商品群なので、バカにできない売り場なのです。

一般の管理職は、売上対経費、売上対利益、売上対人件費の数字を言いますが、

利益対経費、利益対粗利益、利益対人件費は、「課長以上の管理数字」なので、誰も一般社員は把握していない人が多いのです。

課長や店長になる人でも、自分が過去に販売した商品くらいはわかりますが、意外に数字だけ見ているので、「商品と利益のバランス」がわかっていない店長もたくさんいます。

売り場にいる人たちが、そこまで考えて仕事をすれば、いくらでも改善できることはありますので、ぜひ、知り合いにスーパーで働いている人がいたら、教えてあげて下さい。

結果的に、ビックオフは、会社トータルの収益を出せずに閉店しましたが、私が攻めた商品群は、利益が出る商品群で戦ったので、お店の売上トータルは前年比103%、利益は前年比115%まで引き上げることができました。

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翌年、私が担当していた日用品、文具、大工園芸、ペット商品、自転車、ジグソーパネルの専門コーナーの全ての売上予算を「売上予算連続12ヶ月達成」させたのも、ひとえに、パートさんとアルバイトたちが、お店の全ての従業員に、洗剤とトイレットペーパーとティッシュペーパーの「箱売り」を売り続けてくれたおかげだし、最後の最後は、店頭に立ってお客様に、大声で「箱売り、全て無料で配達します!!!」と声を張り上げてくれたパートのお母さんたちのおかげなのです。

最後の最後に、最も苦しい月の閉店後に、あの新店長が「全館放送のマイク」を持ってこう放送してくれました。

みなさん、今日のお仕事、ご苦労様です。

もう、帰る身支度をしていると思いますが、でも、帰る前にこれだけは聞いて下さい。

今、6階の日用品売り場が、「12ヶ月連続達成」の10ヶ月目の迎えていますが、とても苦しんでいます。

もし、6階にある日用品などの商品で買えるものがあるなら、どうか、他の店で買わないで「6階の売り場」で買ってあげて下さい。

・・・・・・・・

 

それと・・・、初めて言いますが、このダ○エー札幌店は、あと、2年半で閉店します。

 

えーーーーーーーーーーー!(全従業員の声)

 

6階の売り場の責任者には、「最後まで言うな!」と言われていましたが、私もこの会社から給料をもらっている人間です。

だからこそ、自分の仕事に悔いのない仕事をしたいのですが、それには皆さんの協力が必要なのです。

 

・・・・・・・・・・・(涙声)

 

どうか、どうか、吉岡学を男にしてやって下さい!!!

俺もアイツにたくさん支えてもらい、助けられました。

 

この店の従業員の皆さんの中にも、「吉岡学」に助けられた人がたくさんいるはずです!

 

こんなアホな店長ですが、俺にできることはこれしかないので、俺からのお願いです。

 

どうか、どうか、トイレットペーパーのひとつでもいいし、ポールペンのひとつでもいいので、6階の吉岡学の売り場の商品を買ってやって下さい!

 

あいつは、自分で頭を下げるのが苦手なので、俺が代わりに皆さんに頭を下げてお願いします!

 

それが「店長」という俺の役目だと、やっと、わかりました!

 

どうか、どうか、本当にみなさん、よろしくお願いします!!!

 

以上

・・・・・・・・・・・・

この放送を売り場で聞いていた私は、涙が溢れてたまりませんでした。

もう、「言うなって言ったのに」と店長室にいって言うと・・・

いつかは言わなきゃいかんと思っていたんだが、少しはお前のためになるならいいかと思っていったんだが、ダメかな?

あなたの気持ちは十分、伝わりました。

だからこそ、何が何でも「売上連続達成」はやり遂げます!

だから、最後までお付き合いのほど、よろしくお願いします!

・・・・・・・・・・・・・

この放送を聞いた人たちは、連続達成の残り3ヶ月間、お店の全ての従業員も、テナントの人たちも、わざわざ売り場にやってきて、子供やご主人やご両親たちの欲しい物を聞き出して、毎日のように買い物に来てくれました。

全員が涙、涙の「連続達成」でしたが、「12ヶ月連続達成する課」など、どこにもないバブル崩壊のあとの最も不況な時代にやり遂げた結果なので、様子を見にきた「常務」を捕まえて、「みんなにご苦労さんの意味で食事とお酒を奢るからお祝い金を出して下さい!」と頼んで、5万円でパートアルバイトたち全員を無料で食事に招待しました。

私はこのあと、本部のSV(スーパーバイザー)になりましたが、最後のお店にいた2年半は、「労働組合中央執行委員」をやりながら、意外に真面目に仕事をしていたことを知っていただければ幸いです。

・・・・・・・・・・・

ちなみに、「同期の桜」のシャンプーリンスのバイヤーは全国で一番の売上を作ったことで「社長賞」をもらいましたが、私がそういう賞を欲しくないのを知っている奴なので、店長名で「社長賞」がお店に届きました。

どこに行っても、ありきたりの仕事は嫌なタイプだし、意外に、口うるさい上司ほど認められますが、私を嫌う人も多かったのは仕方がないと思っています。

現場に甘んじて、言い訳や愚痴をいうのが「大嫌いな人間」なので、トコトン本気で向かっていって、玉砕覚悟で突き進む「猪年の男」なので、お付き合いをして下さる方は、そこをご理解の上、末長くお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

子供たちが仕事で悩んでいたら、ぜひ、こういう心の勉強をさせて下さい。

親、上司、先生と呼ばれる人たちは、絶対、必要なことを学べます。

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