小学校のほぼ3年間の授業がなかった理由 1
1970年の、私が小学校4年生の時に、突然、教師たちが職員室に集まり、一切、出てこない事件が起きました。
「北海道芦別市立常盤小中学校」は、小1から中3まで「1学年1クラス」ですので、9クラスの生徒はそれから毎日、自習となり、「ストライキ」と称して先生たちは職員室に集まって、「管理職の校長と教頭先生」を罵倒し続けていました。
日本中で問題になった「極左寄りの共産党員」の先生たちが、子供に授業を受けさせないことで、アメリカ指導の「極左教育」によって、子供を教える先生たちの意識を変えさせようとする暴力的な行動の結果です。
私がいた学校には、北海道の「共産党のボス」で、さらに「北教組のボス」にまでなった先生がいたため、全国で一番最初に「ストライキ」を起こし、毎日、テレビで問題になっても、一切、「教室に先生たちが出てこない事件」が起きました。
小学校4年生の2学期から小学校6年生の卒業までの約3年間、一切、先生たちは授業をしなかったのです!
北教組(北海道教職員組合)のストライキ事件
特に、1970年代から1980年代にかけて度々「ストライキ」を実施しており、道教委から処分を受けている。処分を受けた一部組合員らは、「労働争議を禁じた地方公務員法は労働者の団体交渉権などを保障した憲法に違反している」として、処分の取り消しを求め提訴したものの、2006年7月8日、最高裁は「地方公務員の争議行為を禁じた地方公務員法の規定は違憲ではない」として訴えを退けている。その後、2008年には「政府が公務員にストライキ権を含む労働基本権を与えないのは条約違反だ」として、国際労働機関に提訴している。(ILOからは是正勧告が出されている)
- 1969年 – 組合員の教諭・事務職員53人がストライキを実施。戒告処分を受ける。
- 1977年5月19日 – 全1日ストライキを実施。北海道警察は当時の委員長ら幹部3人を地方公務員法違反で検挙。組合員約2万3000人が道教委から処分を受ける。
- 1981年 – 役員9人がストライキを実施。停職1か月の懲戒処分を受ける。
- 1984年 – 人事院勧告の早期完全実施を求め、2時間の「公務員共闘」統一ストライキを実施。
- 2001年 – 労使協定(四六協定)撤廃を巡り、29分間の時限ストライキを実施。
- 2008年 – 査定昇給制度導入などを巡り、1時間の時限ストライキを実施。約1万2700人が戒告または減給処分となった。
毎日が「自習」ですので、最初は好き勝手に遊んだり、家からトランプや将棋を持ってきて遊んで、お昼のお弁当を食べてから、また「遊ぶ」という生活が続いていました。
最初は、みんな喜んでいましたが、それぞれのクラスで不満が出てきて喧嘩になったり、泣き出す子供も出てきたので、私は、
これではいかん!このまま一切、授業を受けないまま小学校を終えれば、人生で学ぶべき「基礎の時間」が無駄になる!!
と小学4年生の時に思い、クラスの仲間にこう提案しました。
なあ、みんな!、今は自由でいいと思っているだろうけど、「人生でたった1回」しかない小学校の大切な時間を、自分達の好き勝手に過ごしていいのか?
俺たちの両親は、苦労して、お弁当を作ってくれているし、学校に来るための洋服代も稼いでくれているし、新しい運動靴も買ってもらっただろう!
なのに、いいのか!!!
本当に!!、このまま好き勝手に生きて・・・!!!
もっと有意義に、時間を過ごそうとは思わないのか!!!
・・・・・・・・・・・・・
おい!吉岡!偉そうに言うんじゃないよ!
お前だって、昨日まで一緒に遊んでいただろう!
いいじゃねえかよ、俺たちみたいな人間は、どうせ、どこに行っても大した人間にはならねえんだから、今くらい、目一杯、遊ぼうぜ!
・・・・・・・・・・・・・・・
おい!お前!!本当にそれでいいと思っているのか!!!
俺は、考えてるんだ・・・!
このままずっと、勉強をしないまま大人になって、どんな人間になるかもわからんし、足し算と引き算さえできない奴が、どうやって大人になって「家族」を持てるんだ?
お前は「バカ」だからいいだろうけど、もし、「好きな女」ができて、子供ができたら、結婚するだろう!
その時、どこかに勤めて「お金」を稼がないと、暮らしていけないだろう!
お前みたいな「バカ」がそのまま大人になって、どんな仕事につけるんだ!?
一生、ゴミ拾いか?乞食か?
本当に、それでいいのか?
俺の家は、農家だが、農家でも足し算、引き算、掛け算を知らないとできないし、理科で学ぶ「立法メートル」とか「体積や面積」を計算できないと、農家の仕事はできないんだぞ!
ましてや、大工や土木作業員みたいに体を使う仕事でも、一日、どれくらい働いて、どれくらい稼げるかを計算できない人間は、嫁や子供に食わせる金を稼げないだろ!!
きっと、離婚されて、実家に帰って、「余されたバカモノ」と、一生、呼ばれて、死ぬだけだぞ!
それでいいのか!本当に!
おい!みんなは、どう思うんだ!
俺たちは幼稚園時代からの「仲間」じゃないか!
辛い時も、苦しい時も、親に殴られても、暴力を受けても、お互いに助け合って生きてきた仲間じゃないか!!!
それなのに、自分勝手に勉強している奴と、遊び続けている奴がクラスにいるのに、みんなそれでいいのか!!!!
俺は、嫌だ!絶対に、嫌だ!!!
なんの理由かわからんが、お前たちと一緒に、「義務教育」を受けることになったのには、何かきっと、理由があると思うんだ。
ご先祖様か、何かはわからんが、この時間はきっと、神様がくれたチャンスだと思うぞ!!!
おい、「賢い女」たちよ!
自分達だけで勉強して、いい学校で行って、いい男を見つけて結婚して子供を産めば、それでいいのかよ!!!
それは、つまり、お前たちは、「バカ」な頭の悪い男たちは、死ねばいいと思っているんだろう!!!
いいなあ、家にお金がある家は、きっと、どこかで塾の先生でも雇って、自分だけ賢くなって生きるんだろうなあ・・・。
でも、俺はそういう「自分勝手な人間」は、大嫌いなんだ!!!
今の大人たちを見ろよ!!
誰も、周りの人間を助けようとはしないし、貧乏人は一生、貧乏だと決まっていると言っているだろ!
うちの家も貧乏だが、今、父さんと母さんが必死で働いて、兄貴と俺を学校に行かせてくれているんだ!
そんな素晴らしい親がいるのに、俺たちは「自分のことばかり」考えて、親にも、じいちゃん、ばあちゃんにも「恩返し」はしないでいいのか!!
おい!お前たち!
本当に、そんな生き方でいいのか!!
バカな人間や弱い人間を見捨てるような生き方をして、いいのか!
おい!!おい!!!
(最も頭の悪い男)
おい吉岡、あんまり、バカバカ、言うなよ。
俺も子供の頃から家の中でそう呼ばれてきたから諦めているけど、お前たち同級生は、違うと思っているのに・・・。
俺の人生は、やっぱり「負け組」って、決まっているのか?
俺みたいな「バカ」が幸せになっては、いけないのか?
俺、死んだほうがいいのか?
・・・、だったら、俺は、もう死ぬわ・・・。
今日まで、ありがとうな・・・。
これで「最後の夢」も消えたから、いいんだ、気にしないでくれよな・・・。
毎日、母ちゃんに、お前みたいな「バカ」な人間は見たことがない!1日でも早く死んでおくれ!
と言われ続けてきたけど、学校に来ている時間だけは楽しくてよ・・・。
だから、今日まで死ぬのを「先延ばし」してきたけど、俺、やっぱり、死ぬわ・・・。
今まで、ありがとうな・・・、みんな・・・・・・(涙)
・・・・・・・・・・・・・・・
(最も頭の良い女子)
ごめんなさい!!!!本当に、ごめんなさい!!!
私たちが「自分勝手」すぎたのが、悪いのね?
そんなこともにも気付けない人
間だと、今、わかったの・・・。
だから、こうして、土下座します!!!(5名の女子が土下座)
もう、二度と、クラスの人を無視しないから、一緒に勉強しよう!!!
そして、今より、少しでも賢くなって、大人になって恥をかかないように、なろうよ!!
おい、おい、お前!!
どういう了見で、そういうことを言えるんだ!!!
さっきまで「すいません」と土下座した女が、急になんで、「提案」なんか、できるんだよ!!!
クラスのみんなどう思っているかを聞かないうえに、自分が良かれと思ったことを自分から言うなんて、「最低の人間」がすることだぞ!!!
俺の家なら、即!ビンタだな!
おい!立て!!
立って、歯を食いしばれ!!!
どういう根性で、そういう失礼なことを言えるのか、俺がお前の根性を叩き直してやる!!!
さあ、賢い5名の女たち!立って、歯を食いしばれ!!!!
(2番目にバカな男)
おい、吉岡!女に手を出すのは、良くないぞ!
俺もさっきの女の言い分には腹が立ったが、もし、ビンタしたいなら「ケツ」を殴れ!
うちにも「バカな妹」がいてよ・・・、コイツ、本当に生意気なんだけど、ビンタしようとしたら、俺が母親に「3倍の痛いビンタ」をされたのさ。
女はね、口は達者でも体は弱いので、もし殴りたくなったら、肉が厚いケツにしなさい!
って怒られたので、お前も頭にきてると思うけど、「ケツ」にしておけよ!
こんな女たちのケツなんて、俺の手でビンタする価値もないので、俺、こいつらの「ケツ」を蹴り飛ばしてやるわ!
そう言うと、一人づつ、思いっきり、「ケツ」蹴り飛ばして、5名の女たちを泣かせました。
本当に、謝る気があるなら、クラス全員がお前たちを許すまで、そこで「土下座」していろ!!
さあ、みんな、どうする?
これからこの女たちが言うように、勉強するのか?遊び続けるのか?
でもよ、きっと、遊び続けても、いつか、飽きるぞ!
それに、「遊び」続けると、腹が減るので、弁当だけじゃ足りなくなるぞ!
どうするんだ?一人一人、自分の意見を言えよ!!
29名のクラス全員が、自分の意見を言ってから数を数えると、半分は勉強したい人、でも、半分は遊びたい人と結果が出ました。
・・・そうか、じゃあ、遊びみたいに楽しく勉強をしようぜ!
俺、明日までにどうすればいいかを考えてみんなに教えるから、思いっきり、今日は全員で遊ぼうぜ!
明日からは、勉強と遊びを半分半分でやるから、目一杯、勉強して、目一杯、遊ぼうぜ!!
だからよ、おい!さっき、死ぬって言った奴よ!
明日まで死ぬのは、待ってくれな!
絶対、お前が面白いという授業にするから、待っててくれな!
今日は、死ぬなよ!
川に飛び込むなよ!
包丁で手を切るなよ!!!
わかったな!!!
(最もバカな男)
そんなに「死ぬ方法」って、あるのか・・・。
お前、頭いいなあ、さすが、幼稚園の頃から死ぬことばっかり考えていた奴だなあ・・・。
俺はさっき「死ぬ」って言ったのは、風呂に入った時に、息を止めて、風呂の中で息を吐いたら死ねると思ったんだけど、それじゃあ、死ねないのか?
お前は本当に、バカだな!バカの中のバカだから、俺はお前を今から、「天才」って呼ぶわ!
おい、みんな!こいつを呼ぶ時は、「天才!」って呼んでやってくれ!
家の中で毎日、バカ呼ばわりされている奴はかわいそすぎるだろ!
だったら、俺たちくらいコイツを「天才!』って呼んでやろうぜ!!
さあ、最後の目一杯、遊べる1日を楽しもうぜ!!!
あ!土下座している女たち、ごめんな!もういいぞ!!
もう一緒に、遊ぼうぜ!!!
5名の女たちは、ムッとしながらも、笑顔で遊びに参加しました。
つづく