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【宮古諸島】伊良部島 真夜中の祈り

昨日(7/6)の夜遅くに、伊良部島の人からお電話をいただきました。

電話の内容は、これから自分の家族の女性たちと一緒に、夜中の1時から始まる佐和田地区の”黒浜ウタキ”の年に一度のお祈りに行ってきますということでした。

話には聞いていましたが、この地区のウタキ(拝所)を守ることができるのは女性たちのみですし、それぞれのウタキごとに年に一度、正式に、ご挨拶する日が決まっているのです。

それも、すべて夜中1時ごろに始まり、朝方5時くらいまでかかる行事だと話してくれました。

この島では、男性がウタキに入ることは、本当に年に一度の”ゆーくい(豊年祭)”のときしかないと言っていいくらいに、ウタキに近づくことさえできません。

なぜ夜中に女性たちだけで、お祈りを行うかというと、女性が陰陽のなかでは陰であり、太陽と月のなかでは月であり、天地のなかでは地の役目だからです。

命を守りつづけることも、産み育てることも、女性にしかできないことなので、命を守ることと同じように、神さまを守ることも、本来は、女性にしかできない大切な力のです。

この島では、ウタキごとに、決められた期間、そのウタキを守る”司(つかさ)おばー”が任命されます。そして、その地区を治めるための”ユタ”も、すべて女性しかできないという、大切な仕事なのです。

現代社会の常識になってきている”男女平等”も、意味を取り違えていて居る方が多く、本来の女性のすばらしさや役目を見失った方たちが、ただ社会のなかで、男と同じ権利だけを主張している方が多いのには、困惑してしまいます。

女性本来のすばらしさや、女性にしか与えられていない役割や力を、どう社会の中でバランスをとっていくかが、男女ともに学ぶテーマのはずですから、これから皆さんの生き方のなかで、もう一度、その”男女の意味”を見つめて欲しいと思います。

今でも、この大切なことを守り続けてくれている伊良部島の心温かい皆さまに、天意から敬意を払い、心から感謝いたします。

 

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