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唯物主義から無二物主義

”祈り”の対象を自然界全てにしていた日本の先住民族(アイヌ民族・琉球人)の知恵や教えは、現代の神道(しんとう)のルーツである古神道(自然神信仰)・琉球古神道からも同様に学ぶことができます。

それは生かされていることの大切さや感謝を特別なものにしない生活に根づいた大切な教えでした。

しかし文明を取り入れた人間がしたことは、ご本尊や神殿・社を豪華賢覧にすることで、精神よりも形・しきたりを重んじる唯物(ゆいぶつ)主義となり、祈る心のなかに神仏との距離が生まれたのを感じます。

その心の距離とは、豪華かさとは反対の貧しさという比較の心を生みだし、「自分だけは・・」という「個」の概念を強くする結果になったのではないでしょうか。

新しい精神の道である仏神道(ぶっしんどう)は、その反対の「無二物主義」を基本に伝えています。

この無二物主義の考え方は、神仏があなたの心の中にあり、あなた自身が神仏と一体であるという考え方です。

生活のなかの祈りの対象が仏壇でも神棚でもマリア様でもイエス様でもいいのですが、その祈る対象とあなたは同じ神仏であることを受け入れてみて下さい。

誰かや何かを神仏とあがめることは簡単ですが、その心の中には”自我”という心の甘えを隠す場所を作り出します。全てに感謝することを前提として、常に神仏、年長者と正直に付き合う心の素直さを学ぶことは、あなたが次の世代に伝えるべき、大切な精神ではないかと思います。

存在への感謝、生かされていることへの感謝、世の中で起きること全てが自分の学びであると思える心、そして、自らがするべきことをしているかと問うときに、「ハイ」と言える素直な行動と心をまずあなた自身が育てて欲しいとお願い致します。

 

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