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【宮古島諸島】龍宮神祭 多良間島

5年前に、伊良部島のホテルオーナーから電話を頂いて始まった宮古島の神様のお付き合い。足を運ぶ度に、佐和田の浜に神様がいるのできちんと拝みをしなければいけないから神場所を見つけて欲しいと探しましたが、今年4月に神様を見つけたときの感動は今も忘れられません。

自然界の神々が作る神様の場所は、その神の役目を示すように30cmもある大きなサンゴの化石が大きな岩の上部に自然に埋め込まれていました。

沖縄では神様の役目を文字で示さない代わりに、祀られている物でわかるようになっています。サンゴの化石を祀っている場合は、龍宮城の使いとして龍宮神(りゅうぐうしん)の聖地として扱われます。

沖縄の各島に龍宮神の場所はありますが、一般の方は天候や航海安全を祈ったり、海から頂く魚介類の恵みに感謝する祈りを捧げます。ユタや神人が祈るような大きな祈りでは、海の向こうから文化を伝えてくれた外国人たちを神と祀る「ニライカナイ信仰」の神導きに感謝する祈りも行います。

今回の龍宮神祭は、宮古諸島全島の龍宮神をまとめる祈りですので、宮古諸島七島(水納島・多良間島・大神島・池間島・来間島・宮古本島・伊良部島)全ての島に足を運びます。

この3日間の祈りに北海道・関東・関西・宮古島から毎日、15名から30名の人が集まり、宮古諸島全ての龍の神をまとめる祈りを行いました。

6月25日、最初に訪れた島は、宮古島の西にある多良間島です。本当は、多良間島の隣の水の神様が集まる水納島(みんなじま)へ行く予定でしたが、風が強く船が出せないので、多良間島から水納島へ向けて祈りを行いました。

あとで神様が教えた言葉は、宮古島では毎年6月に水の神様に感謝して豊作を願う祈りをする担当の方がいますが、まだ水納島を守る方の神祈りが終わっていないので、その方より先に祈りをする事をご遠慮願ったと神様が教えてくれました。

沖縄の島には島ごとのルールが違いますし、それぞれの神役目を持つ人の役割の序列もありますので、地元を守る人が参加する神事は地元のルールに従うようにしています。

今回は宮古島の神々を守り自分の住む土地を愛する人たちが参加していますので、必ず、宮古島の方たちが先に祈ってから私たちが祈るようにしました。

ご先祖が大切にしてきた気持ちを受け継ぐように、参加者には地元の人を神として学ぶ心で接するようお願いしています。

多良間島の方が龍宮神として教えてくれた場所は、二か所でした。最初に案内してくれた航海安全を祈る「イビの拝所」の隣には、母と子の「ウエーウマの別離の像」がありました。

髪にジーファー(神かんざし)を刺した母と子供が見送る姿を見ていると、木船で海に出て帰って来なかった父の背中が見えてきそうです。

まず聖地のゴミ拾いをしてから30度以上の暑さになっているコンクリートに裸足で座り、全員で祈りを始めました。悲しみを受取って涙を流す人もいれば、私たちの祈りで救われたと感謝の言葉を神様から受け取った人もいました。

土地の人が守ってきた神心を繋いだあとは、隣の「イビの拝所」に移動します。この神様は、水納島へ繋ぐ龍宮番の神様がいる事が祈ってわかりました。全国や世界から水を運んでくれた参加者の皆さんの気持ちを伝えると、神様はこうお話下さいました。

「これまで龍宮神だけを祈るような祈りをした人はいませんでした。本当にありがとうございます。私たち龍も皆さんと同じ気持ちですので、一緒に力を合わせて働きをしますのでこれからも宜しくお願いします」

宮古島の方たちが祈った後に私が祈リ始めると、ひとつの大きな玉を神様が下さいました。この玉は、多良間島・水納島を守る龍宮神の証文だとわかりましたので主催者へお渡ししました。

多良間島の龍の神様と心を合わせたあとは、直接、水納島へこのエネルギーをつなぐ為に水納島が見える海へ向かいました。水納島に向かって砂浜へ座り、各地から持ってきた水を注いで祈りを捧げます。

宇宙祝詞を唱え始めると、先ほど祈りをした場所からとても大きなエネルギーが動き出して全員の背中をドーンと通り抜け、水納島へ繋がりました。この瞬間の情景を大きな龍が背中を通っていったと見た人もいます。

水納島の龍宮神に祈りのエネルギー繋いだあとは、水納島から新しいエネルギーがこちらへ向かってきました。一列に並んだ全員の身体に神エネルギーが入り、一人一人が龍を繋ぐ役目を正式に頂いた事になります。熱い日差しに美しい海、そして暖かくほほをなぜる風と足下の砂浜。この全てを龍が守ってくれているのを感じる祈りでした。

もう一か所教えてもらった場所は、道から林の中に鳥居が見えます。鳥居の先は全て聖地ですし、森を抜けた海岸にはハッキリ見てわかる龍門もあります。

龍門の右手前には祠がありますが、ここは潮の満ち引きから、祭事や神事の日取りを決める大切な場所なうえに、島の人たちにとって子宝授かりの神・出産の安全を願う場所だと教えてくれます。

沖縄では旧暦で全ての祭事の日取りを決めますが、その理由も月には、命の産み出しの力があるからです。潮の満ち引きは、月の動きに合わせてその知らせをしてくれますので、物事が新しく生まれる時や神降りの時間は、必ず満潮時と決まっています。

太陽は、月が産んだ命を育てる役目として光を与えていると、ある男性の神人が教えて下さいました.


祠を守る神様にお礼の祈りを捧げると、神事に初めて参加した女性に紫のマントを与えて下さいました。彼女はこれまでの6年間、仕事の傍ら他人の身体を癒し、一人で聖地を巡って神に感謝を唱えてきた素晴らしい神巫女です。

神様はこれまでのお礼と今後の働きの為に、邪気から身を守る眼には見えないマントを与えてくれたのです。

祠の神祈りを終えると、次は龍門を守る神様に祈りを捧げます。龍門を超えた両側の岩には、龍座と呼ばれる子龍たちが休む場所がいくつもあります。祈りを始めると大きなエネルギーが、この龍門を通って多良間島に入っていくのがわかります。

島の人たちを守り、島の神々を守り、自然界全てのバランスを整える為に龍は存在しています。ここを守る龍に大きな感謝の祈りを捧げると、伊良部島の方角に登り龍の雲が立ち上がりました。完全にこちらの龍が、なべ底の龍宮に繋がったという合図です。多良間島・水納島の龍宮の神々、ありがとうございます。

 

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