【政治家】民主党政権
2009年8月31日、民主党が衆議院選挙で450議席中、308議席という圧倒的多数で単独政権が誕生しました。
これは、民主党支持者が増えたというよりも、これまで国を動かしていた自民党に対して、国民が初めて自民党否定を態度で示した結果だと言えるでしょう。
この政権交代が、私たちの生活にどう影響してくるかを考える要素として、少しだけ日本の政治の歴史を振り返りたいと思います。
現在の民主党は、旧社会党の右派と旧民主党を中心とした形で結党しましたが、自民党以外が政権をとった時代は、過去にもあります。
皆さんも知っておくべき大切な知識として、
1945年の第二次大戦の敗戦後、1947年(昭和22年)の日本国憲法制定まで、大日本帝国憲法という強制的な憲法は、一部の独裁的政治家と経営者の利潤優先で日本国は動かされていました。
現在、私たちが人間的な生活を法律で守られて生活できるようになったのも、この日本国憲法の制定が大きな要因ですが、この1947年は、それまでの自民党政権を引きずり下ろした社会党・民主党・国民協同党の連立内閣が誕生しています。
この時、同時に制定された法律として、「労働三法」と呼ばれる労働者の権利を守る法律が作られました。
労働三法とは、労働基準法・労働組合法・労働関係調整法のことですが、現在、会社にお勤めしている方たちの個人の権利も、この法律制定前までは、まったく無いた時代があったことを覚えておいて下さい。
政治家は常に、時代に合わせイデオロギーを微妙に変更しながら、自らの主張を繰り返していますが、今回の選挙で国民は、政治や経済は、私たち国民の責任で選択することを決めたと言えるでしょう。
「中央主権から地域主権への委譲」を掲げながら、山村部と都市部の生活格差はさらに広がり、その結果、人のつながりも薄れ、精神的な病気や独居老人は、増え続けています。
個人家庭の家計簿経済と日本国家の社会的経済は、常に、別な視点で動かされてきた結果が、現在の日本の経済問題をここまで複雑にした原因だと考えられます。
20年前、サラリーマンをしながら政治や経済について正しく知りたいと思い、色々な社会活動をした経験は、経済と政治の裏表を学ぶ大切な時間になりました。
物事の裏表のしくみを正しく理解していない場合、一方的な個人主張によって、他の誰かを傷つけたり非難している事さえ気づけないからです。
「無知は罪である」
と、神様が教えてくれた意味も、人間の愚かさを説いた視点からの教えだと思います。
最近の政治や政局は、マスコミが流した情報を国民がどう反応するか見てから、言葉を変える時代になってしまいましたが、実は、その国民の意見と主張している内容も、あるマスコミが流した情報に反応したものであることを踏まえて考えなければいけません。
私たち日本国民は、これから自分の言葉や行動に対し、さらに責任を持たなければいけない時代になったことを改めて痛感しています。それが、今回の民主党を選択した私たち国民の結果責任です。
今、一番大切なことは、村や町や市単位で、自分の発言に責任をもって行動する人間がどれくらい居るのかをよく見る事が大切です。自治会や町会の役員さえ、今回の自民党の大敗は大きな問題になっています。
地域の町議会議員や市議会議員、また都道府県議会議員こそ、派閥政党の力を十分に使って自らを守ってきた人たちだからです。
私たち日本国民がこれから問うのは、所属政党の違いではなく、どの人の主張を支持するのか、応援するのかを一人一人もお互いに問われる時代になったということです。
8月のスピリチュアルカレンダーのメッセージは、「未来を創る新しい”うねり”が始まります」でした。
富士山神事のあとの天変地異の動きもそうですが、今回の衆議院選挙も、同じ意味のメッセージだと感じています。
衆議院の任期4年の間に、政治家や国に依存してきた考え方から脱却して、自分たちの住む土地の経済や生活ををどう自分たちで蘇らせるか考えなければいけない時代になったのです。
まだ、「民主党になれば、何とかなるだろう」と考える方がいるとしたら、それはこれまでの自民党と同じ結果を生み出す無責任な結末を迎えることになるでしょう。
「依存からの脱却」
自立した考え方ができる大人が集まるからこそ、本当の意味で、地域を支える社会は生まれます。
政党がどう変わって、すぐに国民の生活は楽にはなりません。現実を一気に変えられないくらい、日本の国運営は、実は官僚にゆだねられてきたからです。
政治家にできるることは、方向性を見出すこと、そして、法律を立法することです。それまでには、時間がかかると思っておいて下さい。
だからこそ今、私たちが問われているのは、「あなたはどうしたいですか?」です。
そして、あなたはその為に何をするのか問われているとお考えて下さい。
あなたの意志を明確にすることによって、大きな意見となり、地域の政治家や実力者たちを動かす時代になったのです。
本来、政治家は、私たち地域の住人代表として意見を述べる立場にあります。あなたの周りにいる村会議員、町会議員、市議会議員が、本当にそうなのかを今一度、見直して下さい。
現在のリーダーが違うと思うなら、新しいリーダーを皆さんの手で育てましょう。
NPOの活動をしている方やボランティアを永年、されている方もたくさんいますし、地域活動を真剣に考えて活動している方もたくさんいらっしゃいます。
今こそ、個人一人一人の活動に目を向ける時代だと思います。そして、この言葉を政権交代が決まった今日、皆さんに贈ります。
宗教家や政治家や経済人が、日本を変えるのではありません。
日本を変えるために、
変わらなければいけないのは、
私たち国民の一人一人なのです