褒められた経験

昨日、録画していた「カンブリア宮殿(テレビ東京)」を見ていると、サッカー日本代表前監督の岡田武史氏がとても素敵な話をしていました。
以前の監督だったオシム監督が、日本人を見ていて不思議だったことの理由がわかったという話です。

「日本人はどうして自分で判断して行動することができないのか?」
という疑問に対してたどり着いた答えは、子供の頃は親と学校の先生に教わり、社会に出ると上司や周りの人に教わる中で、(自分で判断したことを)「褒められた経験がない」ことが大きな原因だと話していました。
これは、私も同感です。
25年前の1985年に勤めていた会社の「監督者養成教育」という3週間の缶詰研修でも、講師が最初に言った言葉が同じでした。
これまで皆さんは褒められて教育された経験が無いと思いますが、これからの時代は褒めて人を育てる時代に変わります。
聞いた時は、唖然としました。
これまで一度も経験した事が無いことをすぐに現場で実践しなさいというのですから・・・。

「なんて無茶なことを言うんだ!」と思いましたが、確かに自分たちの世代より若い方たちを見ると、自分たちが教わったやり方が通用しない時代になってきているのは感じていました。
「ではどうしたらいいのか?」と悩んでも、答えは教えてもらえせんでした。話した講師自身も、指導方法を考えている最中だと言うのです。
これは、自分で答えを見つけるしかない!
と講師が話している間にすぐに気づいたことは、まず自分の考え方を見直さなければいけない という事でした。

自分の考え方を改める為に何が必要かを考えた結論は、新しい人の考えを受け入れることから始めよう! と思いました。
この瞬間から、3週間の研修目的は変わりました。
新しい知識をいくら身につけても、考える心や思考パターンが同じなら思いつくことは同じなので、この研修で出会う一人でも多くの人と話しをして、自分を成長させようと決めました。
当時28歳の私は、それからは毎日行われる試験勉強はそこそこに、全国から集まった一人一人の考えを聞く為に夜な夜な人生観を話しあう時間を大切にしました。
「さあ、皆さん変わりましょう!」と言うわりに研修内容は以前と変わらず軍隊教育そのものでしたが、強制された団体行動から学ぶ事もたくさんあります。
団体行動をするには、一人一人の役割を完全に果たす必要がある上に、「共通の目的を達成する」というテーマが決められていますので、強い団結力と当時にひとつの集合意識が生まれます。
でも、一人になった時に自分でテーマや目的を決められない方が多い理由も、考える力が無いという以前に「自分で判断したことを褒められて育っていない」ことが影響していると思います。
「私は変わります!宣言」をして下さった全国100名以上の人の中で、すぐに変化を感じた人たちは必ず「変わる事を受け入れる柔軟な心も持ち主」だと思いますが、そうではない人たちに共通することは自分を変えずに結果を変えたいという頑固な部分が自分にあることを認めて下さい!
「素直さは最大の知性である」 
と私が言い続けている理由もこういう経験があるからなのです。
毎日、30名以上の部下に囲まれた中で目的を達成するサラリーマン時代に学んだ事は、自分個人の役割の達成とチーム全体の目的を同じにする事で結果は導かれるということでした。
反対に言えば、それまでの自分はとても一人よがりな頑固な人間だった事を認めたことで、それからは人に対してではなく、自分の言ったことや決めた事に対して頑固に生きようと頑固の意味も変えました。

「褒められた経験が無いからわからな~い!」という人もいるかもしれませんが、それは論外です!
与えられなければ、与える事ができないというのであれば、あなたはもともと何も持っていない人だと自分から宣言している事に気づいて下さい。
人間は子供の頃から誰に教わらなくても、やさしさや愛を持って生まれています。
さらには、貰う事よりも与える事が歓びであることは全ての人間の本質にインプットされている種族を守る為の本能なのです。
そのことを忘れて、いつも人から貰いたい「甘え」の自分がいる限り、あなたが心から幸せを感じることはできないと覚えておいて下さい。
自分が頑固かどうかを知りたいなら、次の言葉を自分に投げかけてみて下さい。
地球上の全ての人があなたと同じだったら、あなたは幸せを感じますか?
今のあなたでは無理なことに、気づけましたか?
貰う幸せより、与える方が歓びが大きいことに早く気づいて下さい。
愛も、歓びも、美しさも、あなたの心が自由で伸び伸びしていれば、どんどんやりたい事が湧き出るはずです。
まずあなたの心が自由になる為に、どうぞ色々な人の考えを学ぶことから始めて下さい。
あなたの成長を心から願っています。
 

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