心変わりと「心の蓋」
最近、出会った30代の人たちに共通の学びがあるとしたら、心の蓋を開ける必要があると言えるでしょう。
心の蓋?
「そんなのないよ!」って思っている方もいると思うので説明しますね。
子供の頃に思った事やこれまでの人生で傷ついた時に、「真我」をしまい込んだ場所の蓋のことです。
その「真我」の事をインナーチャイルドとも呼びますが、それはそれは純粋で素敵な自分の魂のことを言います。
生まれ持った純粋さに蓋をして、周りの人たちと上手く生きた分、あなたが一番、嫌いな大人と同じになってしまったことに気づいていません。
人を傷つけたことがない人などいないと思いますが、自分を守る為にどれくらい純粋な自分に嘘を付いて生きてきたかを一度、考えてみましょう。
わかってもらえない、理解してもらえない、自分の思いと違う、自分を大切に思ってくれていない、こんな苦しい思いをするなんて・・・。
たくさん色んなことを考えて、仕舞い込んでしまった様ですね。
でも、あなたはまだ、大切なことに気づいていません。
本当に大切な純粋な自分自身に、蓋をしてしまったことを・・・。
あなたの目の前に現れて去っていった人たちは、あなたに見合った人なのは確かですが、ちょっとだけお互いの未来に可能性を持って出会っていました。
だって、あなたが少しだけ心の階段を登れるように手を貸してくれたはずです。
でもいつのまにか、また自分の事ばかりを考えるようになってしまい、自分が傷つかない道に進んでいることさえ気づいていません。
世の中のあちこちで、どんどん人が亡くなっているのに、まだ、自分のことしか考えられないあなたがいるのなら、それは、とても寂しい事です。
わかっていますよ、誰よりもあなたが寂しい人だということは・・・。
私も同じですからこそ、ちょっとだけ目の前にいる人に手を貸してあげて下さい。
自分が登れない階段を一生懸命に登っている人を見たら、少しだけ手を貸してあげてください。
あなた自身が、して欲しい事をしてあげて下さい。
そのあと、「私も本当は手を貸してほしい」のと言えばいいだけなんです。
ただ、その一言を素直に言えば、誰もがあなたの味方になってくれますよ。
過去の苦しい心の蓋を開けられない人は、自分ができないことをしている人を見ると、羨ましくなります。
羨ましい心は、いづれ、嫉妬になり、攻撃する心さえ出てきます。
誰かを攻撃したら、必ず、回り回って自分が攻撃されることを学んでいる人は、絶対に誰かを攻撃しません。
あなたと同じように辛くて苦しい人を見た時は、きっと何もしてあげられいので自分で立ち上がるまで見守ってあげて下さい。
そんな人が、あなたの周りにもいるはずです。
あなた自身が、気づくのを待っていてくれている人・・・。
でもね、いつまでもあなたの為にいてくれる人とは限らないのですよ。
どんなに愛した人でさえ、いずれは、あなたの目の前から消えていなくなります。
「それでもいいよ!」と強がりを言う前に、自分に素直になりましょうね。
やっぱり、この人じゃない!とまた相手を変えて、自分を幸せにしてくれる人を捜す「お姫様シンドローム」の人たちは、いつも自分勝手に心変わりをし続けます。
幸せになれない理由が、今まで逃げた分の心の蓋だと気づかずに、いつも誰かのせいにしてきた人は、幸せの神様から遠く離れてしまいます。
人生で起きる事は、必要必然ベストと思えるならいいのですが、幸せのステージ変更には、キッカケになる出会いが必要なんです。
自分では登れない階段を登るコツを知っている大切な人との出会いが、とても重要なんですよ。
心の蓋が、マンホールの蓋くらいに重くなっている人は、誰かにお願いして手を貸してもらって下さい。
自分で開けたいのに、開けられないくらいに重い蓋。
でも、その重さは、あなたがあなたの真我に嘘をついて、逃げてきた分の重さなんです。
永く生きれば生きるほど、人生の身のこなし方は上手になりますが、自分の真我からほど遠い生き方をしている為に、どれだけいい言葉を知っていても幸せを感じることはありません。
人生の幸せは、苦しい時に耐え忍んで、一歩一歩、進む事をやめなかった人だけが手に入れるものなのです。
みんな光り輝く一瞬の為に、永い永い陰の時代を過ごしてきたんですよ。
目の前の一時的な幸せなど、一瞬で失う事は、もう、知っているはずですよね。
なのに、なぜ、こんなに努力しても幸せを感じられないと思いますか?
それは一番、大切なこと、自分の真我に素直になっていないからです。
素直になるのに、勇気はいりません。
ただ自分自身に「ごめんなさい」と言って下さい。
何度も何度も繰り返し言っていると、涙が溢れてくるでしょう。
それほど、あなたの真我は辛かったのですよ。
そして、その涙が流れるあなたが、本当のあなたなのです。
強がりで嘘つきな自分はもうやめて、誰にでも素直に接しましょう。
大切な人が、目の前からいなくなる前に・・・ね。